夏アニメ『ライザのアトリエ』放送開始直前!のぐちゆり(ライザ役)×大和田仁美(クラウディア役)×寺島拓篤(レント役)×近藤 唯(タオ役)座談会|声優陣が感じたこれまでの「アトリエ」シリーズとは違う『ライザ』ならではの魅力とは
ライザと言えば……太もも!? 衣装の装飾も見てもらいたいです
――そんな『ライザのアトリエ』がいよいよこの夏アニメ化されます。アニメのイラストからも、ゲームの雰囲気、魅力を上手く表現していると感じましたが、アニメになった印象や、PVを見た感想はいかがですか?
のぐち:初めて見たとき、かなり原作愛を感じるキャラクターデザインだなと思いましたね。
大和田:表情も、ライザのパッと明るい感じが出ていたり、クラウディアの内にある芯の強さがちょっと出てキリッとしていたり。それぞれの良さがアニメのキャラクターデザインにも出ていて、これは楽しみだぞって。
寺島:……いやだから、太ももだって!!
のぐち・大和田・近藤:あはははは!(笑)
寺島:このくだりは、イベント(Animejapan2023)でやったんだって(笑)。
のぐち:そこは寺島さんの担当なので。自ら言っちゃうと寒いじゃないですか。誰かが言うのを待っていました。
寺島:アニメのキャラデザの話としては、やっぱり太ももをピックアップしないと。というか、トリダモノさん(キャラクター原案)の時点で感じますよね。
近藤:PVでもしっかり汲み取ってくださっていて。
大和田:フォーカスされていましたね。
寺島:イベントでお客さんと一緒に見たとき、ちょっとざわついたからね。「太ももだ!」って。そういう魅力もちゃんと描かれていて、それがそのまま動くのがすごいなと。キャラクターの個性の出し方は大事だよね。あ、あと、表情も大事だとオモイマス(カタコト)。
近藤:とってつけた言い方!(笑)
寺島:ゲームも世界観の描き方を見ると光の量がすごくて、夏だなって感じたけど、アニメでも“あの世界観の、あの夏”を感じられる色彩になっているのがすごく好きですね。
――先ほど話していたように、子供の頃の夏の思い出というか、夏休みの特別感がありますからね。
大和田:そうですね。夏の日差しや風の音もすごく繊細で、実際にその場にいて空気を感じるような映像になっていると思います。
近藤:私もPVを見てすごく感じました。
のぐち:あと、アフレコのときはまだ絵はできていなかったですけど、ラフの絵でもタオのアホ毛が毎回ぴょん! となっているのがめっちゃ可愛くて。
大和田:タオもそうだし、みんな衣装の装飾もすごいよね。
寺島:キービジュアルをみんなで見て、「ライザの衣装はアニメで動かすのがめちゃくちゃ大変な服だね」と話していたんですよ(笑)。
のぐち:まさかアニメになるなんて思ってもいなかったから(笑)。でも、そういう小物の隅々まで見て欲しいです。オープニングでも、ライザが身支度をするシーンもありますが、今までは(小物を身に着けた)完成形しか知らなかったから、初めてで。こうやって付けているんだとわかりました。あと、衣装で言えば、アンペルさんとリラさんもかなり装飾多めだよね。
寺島:そうだね。リラさんは、ほんと魅力的(な格好)なんですよ!
近藤:はっきり言った!(笑)
寺島:役割としても、結構アクションシーンがあるから、そんなに動いて大丈夫なのかハラハラします。
――この4人以外のキャラクターも注目ですね。
寺島:そうですね。ほかの人たちとのやり取りや関係性も、ちゃんと一連の流れの中で描かれるから、あの世界で生きているんだなと感じるんですよ。
のぐち:やっぱり小さい世界だからこそ人と人との繋がりがすごく濃くて。メインキャラ以外の人たちもすごく魅力的に思える物語だなって思います。
寺島:端折ってない感じがするよね。
のぐち:そうそう。むしろ、アニメですごくいっぱい足されたような。
近藤:丁寧に描いてくださっているなって。
大和田:私はアガーテ姉さん(ラーゼンボーデン村を守る「護り手」のリーダー)との関係性もすごく好きなので、アニメで丁寧に描かれていてよかったなと思います。
寺島:姉さんもいい存在だよね。
のぐち:いいんですよ。アニメでもちゃんと登場するので楽しみにしていただきたいです。
――原作のシナリオを書かれている高橋弥七郎さんがアニメのシリーズ構成をしていますからね。原作との齟齬もない脚本なわけで。
寺島:そうですね。アニメ用にギュッとまとめた作りになっていますが、端折られていないのは見事です。こうやって改めて喋ってみると、やっぱりいい作品だなぁ。
大和田:クラウディア的には、クラウディアとライザの関係をより丁寧に描いていただいた感じがしたのも嬉しかったですね。アニメでストーリーを追うと、クラウディアがライザに心を寄せていく描写、それがゆっくりゆっくり育まれていっているのがわかって、すごく尊いです。