出会い頭の言葉は「お守りします」。キャラの関係性を徹底意識したアフレコ現場ーー夏アニメ『呪術廻戦』「懐玉・玉折」天内理子役・永瀬アンナさん&黒井美里役・清水理沙さんインタビュー
突然の展開に「テンション差どうした?」
ーー物語の見どころ、印象的なシーンを教えてください。
永瀬:個人的に好きなシーンは、みんなで水族館へ行くところです。水槽のサメを理子がひとりで見ているシーンは印象的で、ト書きには何かを考えながら見ていると書いてあったんです。理子の頭の中には、私が思っている以上に、いろいろな想いが渦巻いているんだろうなと。
清水:セリフがないシーンだったよね。音楽と画で見せる。
永瀬:そうです。そこはすごくきれいなシーンになっていると思います。
ーー原作では、いきなりの展開になっていましたよね。
清水:びっくりしました。ハラハラして、どうなるんだろうと思ったら、「めんそーれー」みたいな(笑)。
永瀬:わかります! 私も原作を読んだときは、ページを飛ばしちゃったかな?ってなりました。あれ? あれあれ?って。でもちゃんと繋がっていたという。アフレコのときも、私と五条役の中村悠一さんが「めんそーれー!!」って言っていたので。(前のパートとの)テンション差どうした?ってなりました。
清水:それが、すごくかわいかったんですよ! 五条さんと一緒に録れたんですけど、息もぴったりで、これ絶対にOKだなって思いました。私の印象的なシーンは、やっぱり黒井の見せ場ですかね。あそこは気合いが空回りしてしまって(笑)。
永瀬:めちゃめちゃ怖かったです。
清水:ホント? どのくらいやっていいかわからなくて。
永瀬:理子と黒井の「主人とメイド」という表面的な関係ではない、黒井さんの腹の底から轟く「お嬢様から何も奪うな 殺すぞ」でした。めっっちゃ怒ってくれてる!と。
清水:結構ガチでしたね。実はオーディションでもこのセリフはあって、相当気合を入れて、ドスをきかせてやろうと、家で練習していたんです。理子さまを守る上で、本領を発揮する感じでした。
ーーでは最後に、ファンへメッセージをお願いします。
永瀬:第1期と劇場版を見てくださった方にはわかると思いますが、映像や音楽、効果音、全てが組み合わさって迫力満点のアニメになっていると思います。私の演じる天内理子も重要な役になっているので、「懐玉・玉折」も楽しんで観ていただければと思います。
清水:第1期からのファンからすると、五条先生と夏油さんと硝子さんの過去の話ということで、もう楽しみにしていました。皆さんもきっとアニメで見たかったんじゃないかなと思います。本当は仕事だからいけないんですけど、一瞬ファン目線で、五条先生がしゃべってる!ってなっていました(笑)。素晴らしい作品になっていると思いますので、何度も何度も見返して、味わっていただきたいです。
[取材/塚越淳一]
TVアニメ『呪術廻戦』作品情報
●第1期
Blu-ray&DVDシリーズ 第1巻~第8巻発売中!
TVシリーズ 各動画配信サービスで配信中!
●第2期
7月6日から毎週木曜23:56~MBS/TBS系列全国28局にて放送開始!
「懐玉・玉折」PV第2弾
イントロダクション
少年は戦うーー「正しい死」を求めて
集英社「週刊少年ジャンプ」で連載中の、芥見下々による漫画作品『呪術廻戦』。
2018年3月から連載が開始され、人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描き、既刊20巻にしてシリーズ累計発行部数は驚異の7,000万部を突破。
2020年10月から2021年3月までは毎日放送・TBS系列にてTVアニメ第1期が放送され、国内のみならず全世界で大きな反響を呼んだ。さらに、同年12月24日、第1期の前日譚にあたる物語が描かれる『劇場版 呪術廻戦 0』を上映し、全世界で一大ムーブメントを巻き起こした。
そして、2023年に放送が決定している第2期で描かれるのは、五条 悟と夏油 傑の高専時代の物語「懐玉・玉折」。劇場版にて示唆された五条と夏油の決別した過去がついに明らかとなる。
さらに、連続2クール内にて「懐玉・玉折」の後、第1期から続く時間軸の物語「渋谷事変」も描かれることが決定。10月31日、ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺に突如“帳”が下ろされ大勢の一般人が閉じ込められる。単独で渋谷平定へと向かう五条だが、これは夏油や真人ら呪詛師・呪霊達による罠だった…。虎杖、伏黒、釘崎といった高専生のメンバーや呪術師たちも渋谷に集結し、かつてない大規模な戦闘が始まろうしていた。
呪いを廻る壮絶な物語が再び廻りだすー
「懐玉・玉折」ストーリー
最強の2人 戻れない青い春
2018年6月、両面宿儺を己の身に宿した虎杖悠仁。
2017年12月、祈本里香の呪いを解いた乙骨憂太。
そして更に時は遡り2006年(春)—。高専時代の五条 悟と夏油 傑。
呪術師として活躍し、向かうところ敵のない2人の元に、不死の術式を持つ呪術界の要・天元からの依頼が届く。
依頼は2つ。天元との適合者である“星漿体(せいしょうたい)” 天内理子、その少女の「護衛」と「抹消」。
呪術界存続の為の護衛任務へと赴くことになった2人だが、そこに伏黒を名乗る“術師殺し”が“星漿体”の暗殺を狙い介入する…。
後に最強の呪術師と最悪の呪詛師と呼ばれる五条と夏油、道を違えた2人の過去が明かされる―。
STAFF
原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:平松禎史・小磯沙矢香
副監督:愛敬亮太
美術監督:東 潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:石川大輔(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳 圭介
音楽:照井順政
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
制作:MAPPA
主題歌
オープニングテーマ:キタニタツヤ「青のすみか」(Sony Music Labels)
エンディングテーマ:崎山蒼志「燈」(Sony Music Labels)
CAST
五条 悟:中村悠一
夏油 傑:櫻井孝宏
家入硝子:遠藤 綾
天内理子:永瀬アンナ
伏黒甚爾:子安武人