【“アニメ化しそうな漫画”を大予想! 連載第5回】話題沸騰中の怪奇ミステリー漫画『光が死んだ夏』|幼馴染の歪みと“別のナニカ”が奇妙で癖になり読む手が止まらない!
アニメ作品にとって欠かせないのが人気漫画。アニメファンの中には「アニメ化前に話題作の漫画に触れておきたい」と目利きを楽しむ方も多いのではないでしょうか?
そこで本連載では、漫画好きライターの杉村が人気上昇中の漫画を厳選し、漫画好き界隈のレビューなどを参考にしつつ、勝手に“アニメ化しそう”を大予想!
今回は、話題沸騰中の怪奇ミステリー漫画『光が死んだ夏』をご紹介します! 幼馴染が“別のナニカにすり替わっている”奇妙さを巧妙に描いた作風で中毒性がある作品です。
ぜひ、みなさんの「アニメ化するんじゃない!?」の参考にしていただければ幸いです。
あらすじ
ある集落で暮らす、よしきと光は幼馴染。ある日、光が“別のナニカにすり替わっている”ことによしきは気がついてしまう。
しかし、よしきは偽物でも光の側にいたいと思い、光の姿をしたナニカとの日常を送るように。
そして同時期に、集落では不可解な事件が起こり始める。
幼馴染の姿をした"ナニカ"と青春する話(1/5) pic.twitter.com/NEiwUN3YGq
— モクモクれん (@mokmok_len) March 3, 2022
アニメ化しそうな理由
「このマンガがすごい!2023」オトコ編ランキング 第1位を獲得しており、すでにご存知の方も多いかと思います。書店でも平積みされたり、目立つ棚に並べられており、人気が高い作品です。「このマンガがすごい!」にランクインした作品はアニメ化するケースも多いので、もしかしたらアニメ化するかも……?
「光が死んだ夏」が「このマンガがすごい!大賞2023」にてオトコ編1位を受賞致しました。
— モクモクれん (@mokmok_len) December 12, 2022
最初に話を聞いた時は詐欺かと思う位驚きましたが、身に余る賞を頂き光栄です。
いつも読んで下さっている方々に感謝を込めてこれからも頑張ります! pic.twitter.com/8mYW8dzI33
また、YouTubeのKADOKAWAanimeでは、PVが4種類も公開されています。全て漫画の冒頭からスタートし1巻の重要シーンと同じ場面ですが、各声優によってアプローチ方法が異なります。ぜひ聞き比べてみてください。
ヒカル:根岸耀太朗 よしき:大野智敬
ヒカル:下野紘 よしき:松岡禎丞
ヒカル:KENN よしき:前野智昭
ヒカル:榎木淳弥 よしき:内山昂輝
魅力① “別のナニカにすり替わっている”奇妙さに興味唆られる
別のナニカになった光はあらゆる感覚を頭では知っていますが、体感するのは初めて。そのためコロッケの美味しさなどの些細な感覚でさえ、幼稚園児以上に新鮮な反応を見せます。よしきが冷静な分、中学生とは思えない光の行動の奇妙さが際立ちます。
また、光の中は黒いナニカが渦巻いて寄生しているような状態で、よしきは不気味だと思っているのに気になって仕方がありません。よしき曰く、タレに漬け込んだ鶏肉のようにヒンヤリとしているそうですが、その例えた感覚も身近で理解できるため、より物語の奇妙さに引き込まれます。
ナニカに触られている時も光は気持ち良さそうで、よしきは戸惑いを隠せていないなど、チグハグな反応に興味が唆られて、次々とページを捲りたくなってしまいます。
光が死んだ夏2巻発売を記念して4週に渡り駅構内に広告が出ます!
— モクモクれん (@mokmok_len) October 3, 2022
新規書き下ろしイラストや、広告内のQRコードを読み込むとPVやそれぞれの駅をモチーフにしたボイスドラマ(4週異なる声優さんです)が聴けたりします
詳しくは公式Twitterをご覧下さい
※駅や鉄道会社へのお問い合わせはご遠慮下さい pic.twitter.com/EmEaBBtjE0
魅力② 違和感こそ本作の良さ
本作の特徴は効果音が大きく書かれていること。シャワシャワ、ゲコゲコなど夏の田舎を思わせてくれる音が、他の漫画よりも目立つようにたくさん書かれています。
絵よりも主張する文字に最初は驚きましたが、なぜか作品の世界に没入できますし、その違和感も物語とリンクしているように感じました。
他にも、集落で起きた不審な死などのミステリーな場面にもこの効果は使われています。漫画を読んで、文字で見る気持ち悪さを体感していただきたいです。
懐かれてる絵 pic.twitter.com/ja1fBwO6eZ
— モクモクれん (@mokmok_len) September 30, 2021
魅力③ 親友以上⁈ よしきと光の関係性が気になってしょうがない
よしきは別のナニカになった光を何度も気味が悪く思いますが、絶対に離れようとはしません。さらに、よしきは「…お前俺のこと好きか?」と光に聞き、好きなら「もう勝手にいなくならんといてね」と涙を流しながら伝えます。
いくら秘密を共有しているとはいえ、この関係性は高校生男子とは思えない距離感ですよね? 光も照れながら「めっちゃ好き」と答えており、一体ふたりは何を思いながら共に日常を送っているのだろうか? と気になってしまいます。
さらに、最新3巻では学校をサボって、よしきはある行動を計画しますが……。これがとにかく衝撃的でした。ふたりの関係はどのように変化していくのか、続きが気になるはず!
本日の更新はありませんが、次回更新は来週の予定です。更新頻度遅くてすみません。よろしくお願いします! pic.twitter.com/oTV6keYQtp
— モクモクれん (@mokmok_len) September 13, 2022
光が何者なのか予想しながら読み進めよう!
奇妙さを巧妙に描いた作風で中毒性がある『光が死んだ夏』。果たして、“別のナニカ”となった光は、今後よしきとの関係性はどのように変わっていくのでしょうか。
また、集落で起きている事件にも注目し、何者なのかと予想しながら読むとより面白いかと思います。
引き続き「おすすめ漫画アンケート」を行っています。あなたの「アニメ化してほしい!」作品やその理由やおすすめポイントなどをご記入ください。
「もしかしたら皆さんの声が大きければ、アニメ化の夢が叶うかもしれない!」と思い、本企画のハッシュタグ「#アニメ化しそうな漫画を大予想」を作成しました。ぜひ、本稿で紹介した漫画にタグを付けて投稿してみてくださいね。
【文/杉村美奈】
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