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夏アニメ『AYAKA ‐あやか‐』OPテーマ 担当 angela インタビュー

夏アニメ『AYAKA ‐あやか‐』OPテーマ 「AYAKASHI」angela インタビュー|メロディ、歌詞、アレンジでの水を感じられるこだわり

メロディ、歌詞、アレンジでの水を感じられるこだわり

――今回の物語はいかがでしたか?

KATSU:僕は勝手に『K』の続きにあたるような物語なのかなと思っていたんですけど、そうではなく、本当に新しいGoRA作品の形というか。こう行くんだ!っていう驚きはありました。ターゲットは女性だと思うんですけど、師弟関係とか、絆の話、結構男も好きだと思うんですよね。

atsuko:最初にいただいた資料に、絆の物語というのがあって。このキャラクターたちがどう繋がっていくんだろう、というのを楽しみにしながらシナリオを読んでいったんですけど、本当に最後の最後に、こう来るのか!みたいな感じだったんです。その方向が私好みで、そこに揺さぶられました。なので、そこにたどり着けるような曲にしたいなって。

――OPテーマを作るに当たっては、まずどこから作っていくのですか?

atsuko:今回はメロディからでしたね。GoRAさんに関しては、シナリオを読んだ瞬間に出てくるメロディ感があるんです。あとはOPテーマだったので、疾走感があるものにしたいということも考えながら……。

私、2年くらい前にアコースティックギターを始めたんですけど、ちょっとギターで作ってみようかなと思って、ギターをかき鳴らしながら歌い出しの部分を作ったときに、単純なコードだけど、これから何か起こりそうな雰囲気のメロディーができて。しかもこのコード進行なら、私でも弾けるな!と(笑)。そういうシンプルなものが、今のangelaのブームになっていたこともあって、冒頭の部分だけアコギでジャカジャカ作って、KATSUさんに渡して、その続きを一緒に作っていった覚えがあります。

KATSU:ストーリーを読んだ上で、これだ!というものはまだ手探り状態だったんですけど、「これは『AYAKA』じゃないな」というのだけは明確にわかっていたのでそれを避けていって、探り当てたものがこの先の部分でした。

シンプルさも今回は重要だと考えていて。物語の展開が早くて、複雑ではないけどいろんなことが起こるんですね。だから曲で世界観を示すよりは、キャラクターたちの動きを想像させやすくするために、曲はシンプルなほうが良いというのはわかっていたんです。

atsuko:メロディラインという意味では、今回は水がキーワードになっているので、例えばサビの頭の〈無我夢中で〉の「でーー」と伸ばすところが下がるようになっているんです。サビ終わりの〈衝動〉のところも、最後にフォールしていくメロディにして上から下に落ちていく水の流れみたいなものを意識しました。歌詞の中にも水っぽいワードを入れてるんです。たとえば〈渦〉とか〈波風〉とか〈This wave〉。水を感じる言葉でお届けしたいなと思いました。

――それはアレンジ面も、ですか?

atsuko:そうですね。KATSUさんって、あまりバーンと聞こえる形でピアノを使わないんですけど、今回は頭のところからアルペジオ的なピアノリフを使っていたり、ピアノソロもあります。これも珍しいんですよ。しかも最初はギターソロが入っていたんですけど、私が「ピアノにしろ」と(笑)。「もうギター入ってるからいいよ」と言われたんですけど「ここは絶対にピアノだ!」と言って変えてもらった経緯があったりします(笑)。

KATSU:ギターサウンドはギターサウンドなんですけど、ソロはそんなに気にはしてはいなかったので、ピアノもいいかなと。ただ、ギターサウンドを全面に押し出すのって、GoRA作品しかない気がするんです。

――ピアノが絶対いいと思った理由はあるのですか?

atsuko:音の粒があるというか。それが水っぽくないですか? キラキラ感が水っぽいなと思っていて。デモのときからそういうピアノが入っていて印象的だったので、ピアノ入れよう!って、声を大にして言い続けました(笑)。

KATSU:この曲、地味に3種類くらいのピアノのフレーズをかけあわせているような曲にはなってますね。

――和なテイストを入れようと思ったのは?

KATSU:まずタイトルからです。曲を作る際にアニメのタイトルロゴを参考にしたかったんですけど、まだできていなくて。勝手に縦書きになるのかなとか、習字っぽい字になるのかなと。習字でAYAKAだったら、和な雰囲気が合うんだろうなと思ったんです。実際、ミタマとかアラミタマ、島の雰囲気とか和の雰囲気もありますし。なので少しは和を取り入れたいと。

プロデューサーからは、コテコテの和にはしないでほしいと言われていたので、AメロDメロの間とかを和っぽい音階にして、和なフレーズも入れているんですけど、濃い和にはしていないんです。

atsuko:薄和(うすわ)だね。

――ただ、ど頭は和楽器ですよね?

KATSU:はい。琵琶の音を入れていたり、あとは鹿威しっぽい音を入れ込んだりしています。

――歌詞に関しては、主人公の八凪幸人視点なのかなと思いました。

atsuko:そうですね。これからこの島で何が起こるんだろう?という部分。期待しつつも、不安があったり、どこまで自分をさらけ出していいのか? 自分のさらけ出し方もわかっていなくて手探りで進んでいく感じ。それを沙川尽義(CV.寺島拓篤)が無理矢理引っ張っていくところに、飲み込まれていく。そういうところを歌詞で出していけたらいいなと思いました。

――幸人って、かわいいんですよね。

atsuko:かわいいですね! 演じている上村祐翔くんも良い人でした。ボーナストラックの『angelaのsparking! talking! show! あやかい出張版』にゲスト出演していただいたんですけど、なんかキャラと中の人のイメージが被っちゃうんですよ。

KATSU:最初尽義が好きだったんですけど、上村くんと話していると幸人に見えてきて、幸人いいな~ってなるという。上村くんが良い人過ぎて、幸人も好きになりました(笑)。

(C) GoRA・KINGRECORDS/Project AYAKA
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