夏アニメ『AYAKA ‐あやか‐』連載 第3回・後編:鳥海浩輔(鞍馬春秋 役)|ちょっとかわいいところもあるお兄さんな鞍馬春秋、ある1人に接するときを除いては柔和に
幸人がいることで成り立っているバランス
――それぞれのキャラクターの印象を伺いたいのですが、まず、あまり仲が良くない伊吹 朱ですが。
鳥海:兄弟弟子で、昔は同じところにいたはずなんですけど、今はなぜかうまくいっていない。朱さんも、あんな接し方をしてきますし、鞍馬さんも彼に対しては表情が曇ったり、感情がこもったり、他の人との当たりとはだいぶ違うので、このあたりはおいおい描かれていくところだと思います。
彼は彼で何か考えていることがあるんでしょうし、人気も一番出そうですけどね(笑)。味方なのか?ってところも含めて、危うさみたいなところは魅力なのかなと思います。どっちに転ぶかわからないところもあるので、そこは注目ですね。
――幸人と沙川尽義(CV.寺島拓篤)のコンビはいかがですか?
鳥海:いいコンビなんじゃないですかね。主人公の幸人さんは、主人公らしい主人公で、よくわかっていないまま巻き込まれていくんですよね(笑)。最初、孤独だったんですけど、そういったところも、歳も近くて兄貴分の尽義さんがいることで徐々に馴染んでいくんです。
でも、尽義さんって珍しいですよね。ずっと酒ばっかり飲んでいるキャラクターって、今どきなかなかいないじゃないですか(笑)。一見すると、こんな奴が先輩で大丈夫か?って感じですけど、意外と尽義さんって、ムードメーカー的なところもあるし、物語を転がしてくれるキャラクターなんですよ。上2人と下に挟まれて、一番バランスを取ってくれている人だったりするので、実は有能だし、視野が広かったりするんです。
――鞍馬と伊吹の両方と普通に会話ができる存在なので、彼がいることは大きいですよね。
鳥海:彼がいることで成り立っているバランスなんですよね、きっと。いずれにせよ、話が進んでいく中で、幸人さんと尽義さんの関係値は変わっていくでしょうし、尽義さんが、どう幸人さんの心を解して導いていくのか。そして幸人さんがどうなっていくのか、そこは見どころですね! それこそバディですから。
なので、尽義さんはただの酔っ払いではない……と思いたい(笑)。でも、ただの酔っ払いだけで終わったら、それはそれで面白いですけど。
――ここまでの話数はいかがでしたか?
鳥海:第3話で、アヤカセキュリティとアラミタマが戦っていたんですよね。鞍馬さんはそこは出ていないんですけど、4話あたりで全員が登場して、ある程度それぞれの関係値もわかってくる感じだと思います。
これから物語が動いていくんですけど、そういう意味では、序盤はかなりゆっくりと丁寧にキャラクターや全体のことを描いていたのかなと思います。
その丁寧に描かれている部分をちゃんと見ていただきたいなと思いました。何となく、この人はこういう人なのかなっていうのがわかってくるので。そこから物語が展開していき、ここがこう繋がってきたのか!ってこともあると思います。
あとは水だったり、空だったり、風景もすごくきれいに描かれているので、映像的にも楽しんでください。
――序盤で、空を飛んでいたり、リュックに幸人が詰め込まれていたりしましたが、こういう術があったらいいなというのはありますか?
鳥海:この世界の術って、現実離れはしているんですけど、そこまで浮世離れしているわけではないと思うんです。ちょっと神話の世界くらいの感覚でとどまっているというか。派手に時間が止まるとか、世界がひっくり返るとかではないんですよね。
僕がもう40歳くらい若ければ、空を飛びたい!とか言うんでしょうけど、あまりにも人の力から外れ過ぎたものはいらないと思ってしまうんですよ。だから本当は何もいらないんですけど、ちょっとした便利グッズ程度の、この世の理がおかしくならないくらいのものがいいですね。ちょっと着火できるとかぐらいのもので、僕はいいです(笑)。
――便利になりすぎて、最近少し窮屈に感じたりしますしね(笑)。
鳥海:そうなんですよ。昭和世代なので、合理的すぎるのも好きではないんです。だから、日常生活がちょっと便利になるくらいのものでいいです。
――では最後に、今後、鞍馬はどうなっていきそうですか?
鳥海:これは鞍馬だけでなく、この4人に関してですけど、これからいろいろと大変なことが起こると思います。彼らがどうしてこうなったのかとかも、これから描かれていくので、言いたいことはいっぱいありますけど、ネタバレで言えないので、ぜひ最後まで見てください!
[取材&文・塚越淳一]
TVアニメ『AYAKA -あやか-』作品情報
放送情報
2023年7月1日(土)よりTOKYO MX、BS11他にて放送中!
TOKYO MX:毎週土曜 25:00~ 初回放送=7月1日(土)
BS-11:毎週土曜 25:00~ 初回放送=7月1日(土)
AT-X:毎週火曜23:30~ 初回放送=7月4日(火)
(リピート放送:毎週木曜10:30~/毎週月曜16:30~)
北海道テレビ:毎週月曜25:55~ 初回放送=7月3日(月)
※放送日時は変更となる場合がございます。
配信情報
FODにて〈地上波同時〉見放題最速配信中!
毎週土曜25:00~ 初回配信=7月1日(土)
dアニメストア:毎週水曜25:00~ 初回配信=7月5日(水)
U-NEXT:毎週水曜25:00~ 初回配信=7月5日(水)
アニメ放題:毎週水曜25:00~ 初回配信=7月5日(水)
2023年7月8日(土)25:00より順次配信スタート
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Introduction
GoRA×キングレコードがタッグを組む、完全新作オリジナルアニメーション『AYAKA ‐あやか‐』。
作家集団GoRAが、七つの島が連なる綾ヵ島を舞台に、相棒×師弟×好敵手×兄弟という関係性と、それぞれに宿命を背負った男たちの切なくも美しい絆の物語を描く。
シリーズ構成・脚本をGoRA、キャラクター原案を数々の著名作品の原案を担当するイラストレーターredjuice、監督は長山延好、キャラクターデザインを金子美咲、プロダクションデザインを田中直哉、アニメーション制作をスタジオブランが務める。
GoRA脚本による緻密なストーリーと、気鋭のスタッフ陣が織りなす完全新作アニメに、誰もが魅了され、宿命を背負う男たちの姿に心を揺さぶられる――。
あらすじ
八凪幸人は、本土の児童養護施設で育った少年だったが、ある時亡き父の弟子であるという傍若無人な青年・沙川尽義がやってきて、幸人を故郷である綾ヵ島に連れ出してしまう。
七つの島が連なる綾ヵ島は、火と水の龍の伝説が色濃く伝えられ、「ミタマ」と呼ばれる不思議な存在が当たり前のように生息する奇妙な島だった。
幸人は、綾ヵ島の調和を守る仙人であったという父の三人の弟子たちと関わりながら綾ヵ島で暮らし始める。だが尽義の二人の兄弟子である鞍馬春秋と伊吹朱の間には深い確執があった。
調和の崩れ始めた「あやかい」島で、幸人が直面する真実とは——
STAFF
原作:GoRA・KINGRECORDS
監督:長山延好
シリーズ構成:来楽 零(GoRA)
モノガタリプランナー:宮沢龍生(GoRA)
アクション監修:柴田裕介
キャラクター原案:redjuice
サブキャラクター原案:TCB
キャラクターデザイン:金子美咲
モンスターデザイン:渋谷亮介
プロップデザイン:佐藤玲子
プロダクションデザイン:田中直哉
コンセプトアート:芳野満雄
3Dセットデザイン:榎本嘉輝
美術監督:海野よしみ
背景美術:プロダクション・アイ
色彩設計:田中英里那
撮影監督:豊岡茂紀
撮影:旭プロダクション
CGディレクター:中島 豊
編集:岡 祐司
音楽:澁江夏奈
音楽制作:キングレコード
音響監督:田中 亮
音響効果:武藤晶子
録音調整:太田泰明(ピーズスタジオ)録音助手:西 美春
録音スタジオ:STUDIO T&T
音響制作担当:濱 亮平
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
アニメーションプロデューサー:江里口武志
設定制作:杉川竜太朗
アニメーション制作:スタジオブラン
製作:Project AYAKA
主題歌
オープニングテーマ:angela 「AYAKASHI」
エンディングテーマ:saji 「フラッシュバック」
CAST
八凪幸人:上村祐翔
沙川尽義:寺島拓篤
鞍馬春秋:鳥海浩輔
伊吹朱:梅原裕一郎
福分茶太郎:梶原岳人
天乃夜胡:榊原優希
一条いばら:花澤香菜
八凪真人:津田健次郎
尼宮百々子:早見沙織
稲生三次:飛田展男
薪田太平:福山潤
ミタマ:椎名へきる