アニメ

2023-07-22 20:00

まずは序盤を何回も観ていただき、来るべき戦闘に備えて、気持ちを作っていただけたら――『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』ユーグラム・ハッシュヴァルト役：梅原裕一郎さん＆アスキン・ナックルヴァール役：武内駿輔さんインタビュー

お互いから見た『BLEACH』でのお芝居の印象

――おふたりから見て『BLEACH』の現場ならではの独特の空気感のようなものはあるのでしょうか？

武内：言葉が合っているかはわかりませんが、これだけのキャラクターが一斉に揃うので、単純に人数が多いんです。しかも錚々たるメンバー。他の現場では味わえない感覚なのかなと。

梅原：香盤表を見るたびにビビりますね（笑）。とは言え、このご時世なので一同に揃ったことはないのですが、その中のひとりに入れたのは嬉しいことだなと思っています。

――アニメとして掛け合いでお芝居を作っていく中で、お互いの演技を見てどのような印象を受けましたか？

武内：裕さんにピッタリだなと思いました。本当にピッタリだと思う。どうやったらあの雰囲気や空気感が出せるのかなといつも思うんですよね。声の響きが良いというのもあるんですが……なんというか、エアリー感と言いますか。オーラが見えるようなお芝居なんです。本人は「そんなに難しいことはやってないよ」くらいの雰囲気で、ディレクションにも柔軟に応えていて。

梅原：（笑）

武内：良い意味でですよ！　裏側が見えない芝居。それがすごく素晴らしいなと思っています。

梅原：そうなんだ……。いや、めちゃくちゃ緊張してますよ、『BLEACH』の現場は。

武内：えっ!?　マジで、マジで分からない……。

梅原：（笑）

武内：裏でもこのままなんですよ？　それってすごくないですか。

――すごいです。

梅原：まだ（現段階では）武内くんと現場で掛け合いができたのって1回だけなんですよね。掛け合いというか、それぞれでという感じで。その時に見て感じたのが、武内くんのキャラクターもあるんですけど、お芝居の抜け感というか……。

武内：それ、本人が抜けてるからではなく？

梅原：いやいや（笑）。僕が武内くんの年齢だったら絶対できなかったと思うようなお芝居をされているので。自然体かつ、キメるところはキメる、その心意気がすごいなと思っています。僕にはできなかっただろうなと。

武内：やったー！

梅原：（笑）。あと武内くんはどの現場でも楽しそうにお芝居されているんですよね。そこが良いなぁって思っています。

武内：楽しいですよ！（笑）

森田さん、杉山さんの存在の大きさ

――おふたりにとって黒崎一護役の森田成一さん、石田雨竜役の杉山紀彰さんはどのような存在ですか？

梅原：森田さんとは……何年か前にレギュラーが一緒になる機会があり、そのときに初めてお会いしたのですが、ぶっちゃけた話、最初は怖い人なのかな、なんて思っていました。でも全然そんなことはなく。

――気さくで、ものすごく丁寧な方という印象があります。

梅原：そうなんですよね。たまにすれ違った程度でも「久しぶり」と声をかけていただき、周りのことをちゃんと見ていらして、サポートしてくださいます。その一方、お芝居の面では、テストから一切妥協がないんですよね。お仕事に向かう姿勢も含めてすごい方だなと感じています。

杉山さんとはおそらくアニメのレギュラーをご一緒するのは初めてです。ただ、新人のころ、とある生放送で杉山さんがゲストにいらしていて。

武内：へえ！

梅原：そこで初めてお会いしましたが、本当にお優しい方で。雰囲気が柔らかい方なので緊張せずにお話できました。『BLEACH』では関係性の深いキャラクターになるので、アフレコをご一緒できる機会もあったんです。杉山さんが持っている独特な声の響きが素晴らしいなと感じていました。

武内：僕も近い印象を抱いています。おふたりともものすごくベテランなんですけど気さくな方々で。

当時、アニメで見ていたときもかっこいいなとは思っていましたけど、同じ仕事をして初めて分かる熱量の高さと言いますか。森田さんの「月牙天衝」を聞き、「こんなにかっこいいんだ！」って。クールな時とのギャップ感も素晴らしい。森田さんは毎回イチゴに関連する差し入れを持ってきてくれるんです。一護にかけて（笑）。今日も持ってきてくれました。そういった気配りも素晴らしいですし、お芝居の上でも尊敬しています。

杉山さんは、御本人は穏やかな雰囲気なのに、そこから想像できないような石田（雨竜）のちょっと神経質な、こだわりが強そうな雰囲気を表現されていて、今回共演して改めてすごいなと感じました。

――『BLEACH 千年血戦篇』の放送がはじまる直前に森田さんに取材をさせてもらったのですが「第1話の卍解、月牙天衝は、声の成分を30％に抑えています。まだ本気じゃない」とおっしゃっていました。

梅原：……なるほど（笑）。恐ろしいですね。

武内：あれで30％って……すごすぎて、最早よくわからない（笑）。

――改めておふたりが考える『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』の見どころを教えてください。

梅原：第1クールはストーリー的には次の戦いに備えて力を溜めているというところで終わったのですが、第2クールでは早くも《見えざる帝国（ヴァンデンライヒ）》が攻めてきますので、手に汗握る展開になると思います。見ていてつらいところもあるかもしれませんが、卍解を奪われた中で、どうやって死神たちが戦っていくのか。それと訣別がテーマなので、石田雨竜の心の動きにも注目してもらえたらと。

武内：原作では描かれていなかったパートも追加されていて。久保先生が監修してくださっているので、読者やファンのみなさんが楽しめるポイントだと思います。それによって、キャラクターたちのバックボーンや個性が見えてきます。

特に第14話、第15話はこれからの話に期待が持てる展開です。まずはこの序盤を何回も観ていただき、来るべき戦闘に備えて、気持ちを作っていただけたらより楽しめるんじゃないかなと思っています。日本最高峰とも言って過言でもない、このクオリティの高さを楽しんでいただきつつ、原作のほうにも興味を持っていただければと思います。

[インタビュー・逆井マリ]

『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』黒崎一護役・森田成一さん、石田雨竜役・杉山紀彰さんインタビュー　「絶望に次ぐ絶望がやってきます。もののあはれの“あはれ”さの成分の深みをさらに知っていく期間になるのかなと」

黒崎一護の、最後の戦いが始まる――最終章『千年血戦篇』のTVアニメ第2クールとなる『BLEACH千年血戦篇-訣別譚-』の放送が、7月8日から毎週土曜23時よりテレビ東京系列ほかにてスタートしている。「週刊少年ジャンプ」で連載され、シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど、完結後も世界中で根強い人気を誇る剣戟バトルアクションコミック『BLEACH』。2004年10月より放送を開始したTVアニメはこれまでに360話以上が制作され、長編劇場アニメも4作を数える。10年の時を経て、シリーズ最終章となるTVアニメ『BLEACH千年血戦篇』第1クールが2022年10月から2022年12月まで放送された。ついに幕が開けた第2クール『BLEACH千年血戦篇-訣別譚-』。黒崎一護役・森田成一さん、石田雨竜役・杉山紀彰さんに話を聞いた。※『BLEACH千年血戦篇-訣別譚-』のネタバレに関する内容があるためご注意ください今の自分自身でできることを――ついに第2クールがスタートしました。第1クールを終え、第2クールに入った心境をまずは教えてください。森田成一さん（以下、森田）：第1クールがものすごい大反響で。日本のみならず、世界中から声が寄せられたことは、驚きとともに非常に嬉しかったです。それを受けての第...

TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』作品情報

放送情報

2023年7月8日よりテレビ東京系列にて放送開始
テレビ東京系列　7月8日より毎週土曜 23:00～
※放送日時は予告なく変更となる場合がございます。

配信情報

○7月9日(日)より毎週日曜12:00～最新話配信（見放題・都度課金配信）
Lemino ／アニメタイムズ／ Disney+ ／アニメ放題／ U-NEXT ／ dアニメストア／バンダイチャンネル／ TELASA ／ J:COMオンデマンド／milplus ／ auスマートパスプレミアム／ Hulu ／Paravi ／ FOD ／ ABEMA ／ DMM TV ／ひかりTV ／ RakutenTV ／ Google Play ／ HAPPY!動画／ MOVIEFULL

○7月13日より毎週木曜24:00～最新話配信（無料）
ABEMA ／ TVer ／ネットもテレ東／ニコニコチャンネル／ニコニコ生放送

※配信開始日は予告なく変更となる場合がございます。詳しくは各配信サービスの情報をご確認ください。

イントロダクション

最後の聖戦、迫る――。

『週刊少年ジャンプ』で連載され、シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど、
完結後も世界中で根強い人気を誇る『BLEACH』。

2004年10月より放送を開始したTVアニメは、
これまでに360話以上が制作され、長編劇場アニメも4作を数える。

そしてついに、シリーズの最終章 “千年血戦篇”のアニメプロジェクトの幕が上がる

監督とシリーズ構成は、数々の作品で卓越したビジュアルセンスを発揮してきた田口智久。
キャラクターデザインの工藤昌史、音楽の鷺巣詩郎は、最初期からアニメ『BLEACH』を支え続けるオリジナルメンバー。
アニメーション制作もこれまでのシリーズ同様、studioぴえろが担当する。

まさしく「最終決戦」にふさわしい実力派スタッフ陣で挑む、ファイナル・シリーズ。

はたして、黒崎一護がたどり着くのは――。

ストーリー

偶然か、あるいは必然か――
とある出会いから死神の力を手にし《死神代行》となった黒崎一護は、現世で死した魂魄が集う場所・尸魂界（ソウル・ソサエティ）の動乱に巻き込まれ、熾烈な戦いの中、仲間と共に大きく成長を遂げてきた。

そんな一護の暮らす空座町（からくらちょう）で異変が起こる。新たなる死神と、新たなる敵の出現。そして救いを求める声。一護は再び斬魄刀を取り、戦場へと旅立つ。

一方、尸魂界では、現世における突然の虚（ホロウ）の連続消失が観測され、この地へ導かれた魂が暮らす流魂街での住民達の失踪が発生、さらには死神たちの住む霊屋・瀞霊廷が賊軍に襲撃される。
賊軍の正体は、滅却師（クインシー）の始祖・ユーハバッハが率いる《見えざる帝国（ヴァンデンライヒ）》。
《見えざる帝国》は、死神たちに宣戦布告する。

「5日後、尸魂界は"見えざる帝国"により殲滅される」

千年の長きにわたり死神たちが背負っていた因縁。その宿業と秘められた真実がついに紐解かれる。
全ては終焉へ。黒崎一護の、最後の戦いが始まる――。

スタッフ

原作・総監修：久保帯人「BLEACH」（集英社ジャンプコミックス刊）
監督：田口智久
シリーズ構成：田口智久、平松正樹
キャラクターデザイン：工藤昌史
総作画監督：長谷川亨雄、小松原聖、高柳久美子
アクション・エフェクト作画監督：酒井智史、橋本敬史、若林厚史
美術監督：谷岡善王
美術設定：天田俊貴
色彩設計：合田沙織
編集：三嶋章紀
撮影監督：山田和弘
CG監督：佐々木俊宏、後藤和史
音響監督：長崎行男
音響制作：ザック・プロモーション
音楽：鷺巣詩郎
アニメーション制作：studioぴえろ

オープニングテーマ：w.o.d.「STARS」