夏アニメ『AYAKA ‐あやか‐』連載 第4回:梶原岳人(福分茶太郎 役)×榊原優希(天乃夜胡 役)|温泉で裸の付き合いをして友情を深めた3人の今後にも注目!
7月1日よりスタートしたオリジナルTVアニメ『AYAKA ‐あやか‐』。作家集団GoRAとキングレコードがタッグを組んだこの作品は、相棒×師弟×好敵手×兄弟という関係性と、それぞれに宿命を背負った男たちの絆の物語を描いていく。緻密なストーリー、深く広い設定、魅力的なキャラクターたち……。『K』を手掛けたGoRA作品の魅力が、ここにも詰まっている。
連載第4回は、鞍馬春秋の弟子コンビ対談。福分茶太郎役の梶原岳人さん、天乃夜胡役の榊原優希さんに作品について語ってもらいました。
思ったよりも、まだまだ未熟? テープオーディションの思い出
――作品のどんなところが面白そうだと思いましたか?
梶原岳人さん(以下、梶原):日常は日常でちゃんと現実世界とリンクしている部分があるんですけど、そこにいい具合に異世界感があるんですよね。そのバランスがいいなと思っていました。日常を過ごしている、住んでいる家とか、田舎の風景、島の雰囲気がある端々に、ちょっと不思議なことが紛れ込んでいるというのが、想像力が掻き立てられるので、僕の好きな感じだなと。
榊原優希さん(以下、榊原):最初はもっと非日常が中心なのかなと思っていたんです。それこそ、ずっと戦っているのかな?って想像していたんですけど、実際に台本を読んでいくと、日常の部分がむしろ大切にされている気がして。それぞれのキャラ同士の関係性が日常の細かな部分に散りばめられているんですよね。温かい日常を見れば見るほど、この先どうなるんだろうとドキドキしている自分がいました。
――お二人は、鞍馬春秋の弟子の2人を演じていますが、テープオーディションの思い出はありますか?
梶原:随分前ですよね?
榊原:だいぶ。
梶原:決まってからも長くて、収録が1年後だったりもしたんですよ。
――そうなると、テープでどう演じたんだろう?ってなるかもしれないですね。
榊原:それで言うと、僕はテープの記憶がすごくあったんです。最初、夜胡のルックスと資料を見たときに、結構クールな感じなのかな?と思っていたんです。なので、自分の中でのクールな感じでやってみて、テープを録って聞いてみたんですね。そしたら、クールには振る舞ってはいるけど、榊原のクールじゃない感じが出てしまっているなとソワソワしちゃって(笑)。
それを「大丈夫かな?」と思って提出したら選ばれたので、それが逆に夜胡くんの、クールっぽく振る舞ってはいるけど、弟子としての未熟な部分を表していたのかな?と思って。
――見た目だけ見ると、かなりクールに見えますもんね。
榊原:そうなんですよ! だから最初は自分の感じで大丈夫だろうかと思っていたんですけど、それが逆にいい方向に転がったのではないかと、なんとなく思っています。
梶原:そういう意味では、最初の印象とはみんな違うのかもね。僕がオーディションのときに感じていたのは、今の茶太郎像とは違うものだったりしたので。そもそも名前が、福分茶太郎だったし、化けたりするのかな?と思っていて(笑)。そういうことがあってもおかしくなさそうな世界観だったし。
あらすじはあったけど詳しいストーリーはいただけていなかったので、自分でなんとなく想像しながら役について考えていたんです。そのときは、もっと茶太郎は、兄貴分なのかなと思っていて。夜胡と一緒にわちゃわちゃはするけど、何だかんだ、幸人に対しても兄ちゃんっぽく振る舞ったりするのかな? 弟子だけどできる弟子なのかな?って思っていたけど……。
榊原:僕も、(夜胡を)もっとできる弟子だと思っていました(笑)。
梶原:そしたら、まだ全然修行の身だったね(笑)。
――第4話でも、幸人がすごすぎてビビっていましたしね。
梶原:そうそう、いきなり追い越されてるぞ!って思いました。
――キャラクターのビジュアルはいかがでした?
梶原:僕は、キャラデザのredjuiceさんがもともとすごく好きで。アニメ『ギルティクラウン』のキャラクター原案をされていて、その頃からイラスト集を見たり、絵を集めたりしていたんです。だから、カッコいい!と思いながらオーディションを受けていたし、作品に出られたら嬉しいなと思っていました。
榊原:絵がカッコよかったから、キャラクターもカッコいいと思ったのかもしれないです(笑)。