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『AYAKA ‐あやか‐』連載インタビュー:花澤香菜(一条いばら 役)【第5回】

アニメ『AYAKA ‐あやか‐』連載 第5回:花澤香菜(一条いばら 役)|いばらのヒロイン性を奪う? 強力なキャラクターとは

7月1日よりスタートしたオリジナルTVアニメ『AYAKA ‐あやか‐』。作家集団GoRAとキングレコードがタッグを組んだこの作品は、相棒×師弟×好敵手×兄弟という関係性と、それぞれに宿命を背負った男たちの絆の物語を描いていく。緻密なストーリー、深く広い設定、魅力的なキャラクターたち……。『K』を手掛けたGoRA作品の魅力が、ここにも詰まっている。

連載第5回は、伊吹 朱に絶大な信頼を寄せるアヤカセキュリティの最年少・一条いばらを演じる花澤香菜さんに、いばらの魅力を聞いた。

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AYAKA ‐あやか‐
八凪幸人は、本土の児童養護施設で育った少年だったが、ある時亡き父の弟子であるという傍若無人な青年・沙川尽義がやってきて、幸人を故郷である綾ヵ島に連れ出してしまう。七つの島が連なる綾ヵ島は、火と水の龍の伝説が色濃く伝えられ、「ミタマ」と呼ばれる不思議な存在が当たり前のように生息する奇妙な島だった。幸人は、綾ヵ島の調和を守る仙人であったという父の三人の弟子たちと関わりながら綾ヵ島で暮らし始める。だが尽義の二人の兄弟子である鞍馬春秋と伊吹朱の間には深い確執があった。調和の崩れ始めた「あやかい」島で、幸人が直面する真実とは——作品名AYAKA‐あやか‐放送形態TVアニメスケジュール2023年7月1日(土)~2023年9月17日(土)TOKYOMXほか話数全12話キャスト八凪幸人:上村祐翔沙川尽義:寺島拓篤鞍馬春秋:鳥海浩輔伊吹朱:梅原裕一郎福分茶太郎:梶原岳人天乃夜胡:榊原優希一条いばら:花澤香菜八凪真人:津田健次郎尼宮百々子:早見沙織稲生三次:飛田展男薪田太平:福山潤ミタマ:椎名へきるスタッフ原作:GoRA・KINGRECORDS監督:長山延好シリーズ構成・脚本:GoRAアクション監修:柴田裕介キャラクター原案:redjuiceキャラクターデザイン:金子美咲モンスターデ...

いばらのヒロイン性を奪う? 強力なキャラクターとは

――本作はGoRAによるオリジナルアニメです。いばらにも師弟関係があったり、いろんな関係が絡み合っていますが、どんなところが面白いと感じましたか?

一条いばら役 花澤香菜さん(以下、花澤):GoRAさんのメンバーには、『東京レイヴンズ』シリーズのあざの耕平先生がいると思うんですけど、そのとき、陰陽道が出てきて祝詞があったんです。今回もそういう要素が入っていたので、あのときの感じというか。

私、自分で祝詞を唱えるのが大好きだったので、またその要素があって素敵だなって、楽しみにしていました。あとは、師弟関係とか師匠同士の確執とか、人間関係でも楽しめるところがいっぱいあるんですよね。

これはアフレコをしていて思ったことですが、各師匠たちがフラグを立てまくるんですよ! 基本、いばらちゃんは八凪幸人(CV.上村祐翔)たちと行動しているので、弟子グループなんですね。だから弟子たちみんなで「これ以上フラグ立てないで~」って言いながらやっていました(笑)。

――第3話で伊吹 朱(CV.梅原裕一郎)がアラミタマを取り込んでいたりしましたしね。

花澤:やばい顔をしていましたよね。ああいうフラグがちょいちょいあるんです。結構、身を投げうっていくタイプだから、ボス危ういな!って気になっています。

――それぞれの弟子が自分の師匠を心配してそうですよね。そういう意味では続きが気になる展開で面白いです。

花澤:そうですね。

――島が舞台で、そこにミタマがいるという世界観はいかがですか?

花澤:特徴的なのは、「あやかい」という方言がいっぱい出てくるところですよね。「やばい」とかと同じ頻度で使えるのは面白いなって思いました。でもいばらのセリフで「あやかい」って言ったことがないから、羨ましいな~って思いながら見ています(笑)。

ミタマはアフレコ中は色が付いていなかったのですが、色が付いて動いたらかわいいんだろうな~って思いました。

――演じている一条いばらは、どんな子ですか?

花澤:最初に出てきたときは素性がわからないところがミステリアスで、ただただ「ボス」って言いながら伊吹さんの後ろをついて行っている。感情も見えないので何を考えているかわからない子だったんです。

でも、彼女の過去が明らかになるシーンが第5話であって、両親がアラミタマに殺されてしまうという壮絶な過去を背負っていたんです。あのときに助けられなかった自分が今もずっと悔しくて、その気持ちを胸に“脈接ぎ”として頑張っている、すごく筋の通った女の子だなと思っています。

そのシリアスな場面とは対照的に幸人くんとのシーンはすごくかわいらしくて。結構殺伐とした生活を送っていたと思うんですけど、そこに幸人くんが現れて、この先の話になりますけど連絡先を交換するくらい仲良くなるんです。そこで文字だからこそのかわいらしいやり取りなんかもあったりして、等身大の女の子感が出てくるんですよね。そのギャップが、演じていてかわいいなって思っていました。

――この先、柔らかくもなっていきそうですが、最初のツンケンしたいばらを演じるときは、どんなことを意識しましたか?

花澤:客観的に見ると機嫌が悪いのかな? 怒っているのかな?って思われるかもしれないんですけど、彼女的にはただただ、どうしゃべったらいいのかわからないとか、必要最低限のことしか言えなかったりするだけなんです。なので、ただやり方がわからないだけなんだなっていうのは、ちゃんと意識しながら演じていました。

――そういう過去があるから、人と関わることとかもあまりしなかったんでしょうね。こういう子を演じるのが好きとおっしゃってましたが、ギャップが出てきてからのいばらも好きなんですよね?

花澤:友達ができて、ちょっと頬を赤らめたりするところはキュンときちゃいます。ただちょっと悔しいのが、幸人くんのほうがかわいいんですよ! 幸人くんの反応のほうが乙女でヒロインなんです。だから、ヒロイン性を奪われてるなって感じています(笑)。

――幸人は、「友達」というワードにずっと過剰反応してますし、第4話の温泉で照れてたりしていて、かわいいんですよね。

花澤:そうそうそう! 無邪気に友達ができたことを喜んでいたり、かわいいんですよね。結構終盤になっても、友達がいるという新鮮さを噛み締めているので、かわいいです。それに比べるといばらちゃんは、友達と思ったら、ぐいぐい行けるタイプなんだなって思いました。

(C) GoRA・KINGRECORDS/Project AYAKA
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