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次期冬アニメ『姫様“拷問”の時間です』の魅力をご紹介

あなたは、この拷問に耐えられますか?──拷問されるのは視聴者⁉ 2024年1月から放送予定の冬アニメ『姫様“拷問”の時間です』の魅力をご紹介!※ネタバレ注意

2024年1月より放送予定のアニメ『姫様“拷問”の時間です』。先日公開されたティザービジュアルには、聖剣を手にした凛々しい表情の姫が、バックにいる禍々しい姿の魔王やそのしもべ達に立ち向かうような様子が描かれています。

またティザーPVでは、そんな姫が囚われの姿となっており、重々しいBGMと薄暗い牢獄がとても印象的です。作品を知らない方は、どんな残酷な物語なのかと身構えてしまうことでしょう。しかし、原作ファンの私はこれらを見て大笑いするとともに、これこそがこの作品の魅力だなと感じました。

そこで、今回は本作の魅力とアニメ化の注目ポイントをご紹介していきます。姫様を襲う残虐な“拷問”の数々……。その非道極まりない仕打ちは私たち視聴者も他人事ではいられないのです。

※この記事にはネタバレが含まれます。
 

あらすじ

国王軍と魔王軍が衝突を始め、幾年月──。 戦禍を生き抜き、多くの成果を上げてきた国王軍の王女にして第三騎士団騎士団長である“姫”と、意思を持ち姫に仕える聖剣“エクス”。2人は魔王軍に捕えられ、固く冷たい監獄の中に囚われていた。 ある日、姫の前に現れた魔王軍最高位拷問官トーチャー・トルチュールは王国の秘密を聞き出そうと姫に囁く… 「姫様“拷問”の時間です」 いよいよ、魔王軍による凄惨な“拷問”が姫を襲う。姫は、“拷問”に耐え王国の秘密を守り切ることができるのだろうか……。(作品公式HPより引用)

『姫様“拷問”の時間です』の魅力

世界一優しい“拷問”

本作最大の魅力は、そのギャップ! タイトルからどんな残虐な内容なのかと恐る恐る読んでみると、拷問具として姿を見せたのは刃物でも鞭でも、針のついた椅子なんかでもなく、おいしそうな食べ物! そう、本作は飯テロによる世界一優しい拷問漫画なのです。

しかし、ただの飯テロと侮るなかれ。焼きたてのほかほかトースト(バターのせ!)に、外はカリッ、中はトロッの出来立てたこ焼き、熱々の小籠包などを最高位拷問官・トーチャーがこれ見よがしに食べてみせます。その食べ方のおいしそうなことといったら……!

これを食べたければ「国王軍の秘密を話せ」と迫られる姫様。見ているだけで食べたくなるのに、姫様にはきっと匂いまで届いているでしょうから、これを食べられないのはかなりきつい“拷問”です。果たして姫様は飯テロに屈することなく、国王軍の秘密を守り切れるのでしょうか……。
 

尽きない拷問ネタ

結論から言うと、姫様は屈します。あんなにおいしそうに食べられては無理もないとは思いますが、それにしても容易く屈します。

「姫様“拷問”の時間です」→「絶対屈しない!」→「おいしそう!屈します」というお決まりな展開の本作。言ってしまえばワンパターンなのですが、不思議と飽きが来ないどころかいつの間にかクセになってしまいます。

また、“拷問”の種類は飯テロだけでなく、TVゲームやドラマのDVDを用いたもの、猫やうさぎなど可愛いアニマルを用いたものなど種類は様々。魔王軍の拷問ネタはとにかくバラエティ豊かで、我々読者(視聴者)を飽きさせません。……それは拷問なのか? という疑問は野暮ですよ。
 

エクスの鋭いツッコミ

 
姫様の良き相棒である聖剣・エクス。意志を持つ彼のツッコミはとにかく切れ味抜群!(剣だけに)毎回“拷問”に易々と屈する姫様やちょっと感覚のズレた拷問官たちに鋭いツッコミを入れます。

本作の“拷問”はあまりに優しく、姫様は自由気ままな捕虜ライフを満喫しているので、読み進めるうちに“拷問”や“捕虜”の定義がおかしくなってしまう読者は少なくありません。そこに入るエクスの的確なツッコミが読者を正気に戻してくれるのです。

初めは数々の戦場を戦い抜いたカリスマ的強さを誇る姫様を信奉していたものの、その信頼は“拷問”を重ねるごとに落ちていき、切ない表情を見せるエクス(顔はありませんが)。しかし、どんなに姫様が情けない姿で屈しても味方でいつづけ、時には寄り添う姿勢も見せます。

剣らしく切れのあるツッコミと時折見せる姫への優しさが魅力のエクスにぜひ注目してください。

キャラクターの魅力

姫(CV.白石晴香)

 
本作の主人公・姫。王女にして国王軍第三騎士団“騎士団長”である彼女は、優れた戦闘力で数々の戦果を上げてきたカリスマ的な存在です。

しかし、魔王軍で捕虜になってからというもの、その食いしん坊っぷりがどんどん露見していきます。きりりと固い意志を持ってそうな瞳は、あんパンやスナック菓子といったB級グルメを前にしてもゆるんでしまい、口元からはよだれまで。

そのアホ面(失礼)に高貴な王女の姿は見る影もありません。騎士団長として勇ましく戦う姿が回想シーンで出てくるのですが、本当にそんな過去あったのか疑わしくなるほど、捕虜としての姫はコミカル。

一方で、強すぎるフィジカルを持つ姫様は時折凄まじい能力を発揮。ビーチチャンバラの“拷問”では拷問官2人を軽々といなしてしまい、この強さを見せつけられると疑わしく思っていた騎士団長としての過去が事実だったと思わざるを得ません。

また、普段は捕虜用ワンピースをお召しになっている姫様ですが、(捕虜なのに)外出の際にはパーカーやTシャツを着ることも。そのデザインもユーモアに富んでいるのでぜひ注目していただきたいです。

おいしいもの・楽しいことに弱く、スポーツや身体を使うことには強いチャーミングな姫様。魔王軍の残虐な“拷問”で苦しめられる彼女を応援しましょう!
 

トーチャー・トルチュール(CV.伊藤静)

 
姫様の拷問を担当する魔王軍最高位拷問官・トーチャー。最年少でその地位に上り詰めた彼女は“拷問”の天才で、姫様への残酷な“拷問”の数々からその能力の高さが感じられます。

まず、彼女の食べる姿が何とも美しくおいしそうなのです。食べ物を口に運ぶ動作はつい見惚れてしまうくらい上品で、一口食べたときの恍惚とした表情は言葉よりも明確に姫(と視聴者)に料理のおいしさを見せつけます。

また、仕事熱心で勤勉な彼女は“拷問”に使う料理の腕もピカイチ。姫様の目の前で調理する際には割烹着を身に着ける本格っぷりです。

筆者が個人的に好きなのは、トーチャーの日常が描かれる回。普段は拷問官として仕事をこなす彼女のプライベートが垣間見えると同時に、“人生の楽しみ方”を知るその日常が見ていてほっこりさせてくれます。深夜の高速道路サービスエリアや免許センターの食堂など渋いグルメを丁寧に堪能するトーチャーにきっと皆さんも癒されるはず。

余談ですが、トーチャーは英語、トルチュールはフランス語で“拷問”という意味だそうです。

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