『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』第6話放送後 クラウディア役・大和田仁美さんインタビュー|「なんてことない」日々のお話だけれど、クラウディアの成長が丁寧に描かれている、とても印象深い回【連載第7回】
2023年夏クール注目作品の一つ、『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』(以降、『ライザのアトリエ』)。
アニメイトタイムズでは、本作のリレーインタビューを実施中です。第7回は、世界各地を旅する商人の娘で、主人公のライザと親友になるクラウディア・バレンツを演じる大和田仁美さんにインタビュー。原作ゲームでのクラウディアとの出会いや、放送されたばかりのアニメ第6話までの感想などを語っていただきました。
お嬢様らしさはあまり気にせず、等身大のクラウディアを演じようと思った
――まずは、2019年に発売されたゲーム『ライザのアトリエ』に関するお話から伺いたいと思います。これまでに連載へ登場していただいた皆さん同様、大和田さんもオーディションではなく、最初からクラウディア役で、というオファーがあった形ですか?
クラウディア役・大和田仁美さん(以下、大和田):はい。マネージャーさんから資料を渡されて、「クラウディアという子の役に決まりましたよ」と言われました。その時点でもとても嬉しかったのですが、台本をチェックしたら、主人公の新しいお友達という重要なキャラクターだったので、びっくりした思い出があります。
――「アトリエ」シリーズには、どのような印象がありましたか?
大和田:ゲームをプレイしたことはなかったのですが、可愛い女の子が優しい雰囲気の世界で錬金術をする、というざっくりとしたイメージはありました。あと、「アトリエ」シリーズの主人公って、すごく柔らかい印象というか、どちらかと言えばおとなしそうな印象もあったんです。なので、元気はつらつで少し暴走気味なライザは、このシリーズに新しい風を吹かせるタイプの主人公なのかなとも思いました。
――最初の収録の際には、どのようなイメージで役作りをしていったのでしょうか?
大和田:クラウディアのキャラクター資料をいただいた時、見た目的には、けっこうおっとりしていてお嬢様らしい雰囲気を感じたんです。当時、私は元気なキャラクターをやらせていただくことが多かったので、お嬢様の役は挑戦だなって思いました。でも、台本を読み進めていったら、お嬢様かどうかよりも、17歳の女の子が体験する、ひと夏の青春の物語ということが大事なテーマだと感じたんです。なので、お嬢様らしくしようと考えて作り込んだりはせず、クラウディアの好奇心旺盛なところや、実はけっこう前のめりになっちゃうところなどを拾って、等身大な感じで自分なりのクラウディアを演じてみようと思いました。
――収録の時、スタッフサイドから何かディレクションなどはあったのですか?
大和田:最初にゲームの収録をしたのは、かなり前のことなので少し記憶はおぼろげなのですが、けっこう(こちらに)任せてくださった印象があって。「ちょっと違います」と言われることもなく、収録はテンポ良く進んだと思います。
――企画が発表されてすぐに大きな話題を集めた『ライザのアトリエ』は、発売後の評価も高く、『2』『3』と続編も発売されました。大和田さんが『ライザのアトリエ』の人気を実感したエピソードがあれば、教えてください。
大和田:私も資料をいただいた時、すごく可愛いと思ったので、ライザのイラストが発表されて話題になった時は「だよね! 分かる!」って感じでした。素敵な御御足のインパクトもありましたし(笑)。そこから、多くの方がプレイして、ライザたちの秘密のひと夏の冒険を一緒に体験していただけた。そうやって、絵の魅力に加えて、キャラクター自身やストーリーの魅力も分かっていただけた結果が『2』や『3』にも繋がったと思うので、すごく嬉しかったです。
――『ライザのアトリエ』の魅力が広まり続けた結果、7月からはテレビアニメも放送中です。最初にアニメ化が決定したと聞いたときの心境を教えてください。
大和田:マネージャーさんに「ライザの『3』が出るよ。アニメにもなるよ」みたいな感じで『ライザ』に関することを矢継ぎ早に教えてもらって、びっくりしました。もちろん嬉しかったですし、アニメになることで、もう一度、最初の『1』に戻って、新たにクラウディアを演じられるんだっていう喜びもありました。ライザ役ののぐち(ゆり)とは、すごく仲が良いんですが、「やったー!」ってすごく盛り上がりましたね(笑)。
――この連載の第1回と第2回では、のぐちさんにお話を伺ったのですが、のぐちさんも同じ事務所で同期の大和田さんとは、すごく仲が良いとお話しされていました。
大和田:そうなんですね(笑)。最初の話に戻ってしまうんですが、ゲームの時は、自分が録り終わった後に、ライザ役がのぐちだって知ったんですよ。
――そうだったのですか!
大和田:他のキャラクターのキャストさんについては何も知らないまま収録を終えて。マネージャーさんに「ライザ役は誰なんですか?」って聞いたら、のぐちだって言われて。「えー! のぐち? 親友なんですけど!」ってすごく驚いて、速攻で連絡しました(笑)。