音楽
華やかなデビューから半年。シユイの道のり、今の思い、そしてこれから/インタビュー

彗星の如く現れたシンガー・シユイ 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に続き『ゾン100』のED曲で新たな表情を見せる/インタビュー

みずみずしい感性とパワフルな歌声。鮮烈な存在感を持って彗星の如くシーンに登場したシンガー、シユイ。

2022年11月、TVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のEDテーマ「君よ 気高くあれ」で華々しいデビューを飾った彼女が、『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』のエンディングテーマ「ハピネス オブ ザ デッド」を2ndシングルとしてリリースする。

「ハピネス オブ ザ デッド」はデビュー前よりタッグを組んできたjon-YAKITORY
が手掛けた文字通りハピネスな1曲で、「君よ 気高くあれ」とはまた違った表情を見せている。デビューから約半年。これまでの道のりを振り返りながら、新曲について、そしてこれからの展望を探る。

アニメやボカロを好きになった背景にsupercell

――『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のEDテーマ「君よ 気高くあれ」のご反響はどのように感じられていましたか?

シユイさん(以下、シユイ):すごく大きなコンテンツであり、話題になった作品でもあって。多くの人のお力添えのおかげで楽曲も、想像以上に多くの方に届けられたように思います。

デビューしてからの期間はあっという間で。半年経ったんですけど、めちゃくちゃあっという間で、このままいったら一瞬で人生が終わるんじゃないか?というくらい(笑)。それくらい充実した期間でした。

――アニメイトタイムズには初登場となるので、シユイさんの音楽的なバックグラウンドや原体験についても教えていただけますか?

シユイ:『マギ』という作品が凄く好きだったんです。漫画をずっと追っていたんですが、アニメ化されたときにsupercell さんの「The Bravery」を聴いて、衝撃を受けました。それまでは、いわゆるJ-POP を聴いていて、アニメソングも聴いたことがなかったんです。でも「The Bravery」を聴いて「これはすごいぞ」と。作品に寄り添っていて、曲としてもパワーがあって。そこからsupercell さんにドハマりしてしまったんです。そこからずっと聴いています。

――じゃあ、ryo (supercell)さんがデビュー曲をサウンドプロデュースすると知ったときには……。

シユイ:本当に嬉しかったです。驚きすぎて感動を超えてしまって、逆にクールな感じを装ってしまいました(笑)。「そうなんですね、うれしいです」って。本当は心の中ではいろいろな気持ちがありました。『ガンダム』だし、ryoさんだし……本当にすごいなと。

――supercell はシユイさんにとって大きな存在なんですね。

シユイ:一番好きですし、大切なアーティストさんです。

――supercell をきっかけに他のボカロ系アーティストも聴くようになったんですか?

シユイ:そうですね。supercell さんのボカロを聴き漁るうちに、その他のボカロ曲も好きになりました。当時特にボカロが流行っていた時期だったので、学校の友達にもオススメを教えてもらって。supercell さんから入って、そこから聴く音楽も広がっていきました。

――それで「ブラック★ロックシューター 」の「歌ってみた」も投稿されていたのですね。

シユイ:そうですね。

――ボカロが好きになって、その後どのように音楽の道に進んでいくんですか?

シユイ:歌を仕事にしたいと思っていたわけではないんです。深く考えず……でも歌うのことが好きで、日常的にも歌っていたので「せっかくだから歌ってみようかな」と。インターネットに「歌ってみた」を投稿して楽しんでいたんです。

私が歌い手をはじめたときは、Ado さんの影響もあって歌い手がブームになっていて。歌い手さんもたくさんいたんですよね。そういう方々と交友関係が広がっていくのもすごく楽しくて続けていました。

そこでたまたまTwitter で「MECRE」(※)というサイトを見つけて応募してみたんです。 jon-YAKITORYさんが歌い手を募集していて。jon-YAKITORYさんの曲はそれまで何曲かカバーさせていただいたこともありましたし、面白い曲を作られる素敵なクリエイターだなと思っていました。それで「一応……」くらいな感じで応募してみたら、ありがたいことにお声がけいただきました。

※"昨日初めて作品を発表した人も、1,000万回再生動画を持つクリエイターも、フラットに出逢い新しい創作活動ができる場所"をテーマにしたプラットフォーム。

――それでフィーチャリングボーカルに選ばれ、公開された「ONI」は一ヶ月で100万再生っていう……。

シユイ:今も疑っているくらい。「夢かな?」という感じです。

――Twitter・YouTube・ニコニコ動画で「歌ってみた」動画が初投稿されていたのが、2021 年でした。シユイさんはそれまで例えば別名義などで投稿というのはされていたんしょうか。

シユイ:いや、本当に初めてで、シユイ名義でしか活動をしたことはないんです。あれからあっという間でした。

――コロナ禍の影響もあったのでしょうか。

シユイ:コロナ禍になる前はカラオケやスタジオによく行っていたんです。でもコロナ禍になってからは行けなくなってしまって。家には防音設備がないので歌えない状況になってしまったんです。1 年位まともに歌ってなかったかもしれない。鼻歌程度で。その後、久しぶりにスタジオに行って歌った時は全然声が出なくて(苦笑)。

でも、そういう状況だからこそ、逆に歌いたいという気持ちが湧いたというか。歌に対する渇望が募ったことで、表現に対する気持ちも盛り上がったのかなって。

――その間、投稿はどのようにされていたんですか?

シユイ:タイミングを見て、スタジオなどを借りて、という感じでした。宅録される方だと、分けて録音する方もいらっしゃいます。そういう方と比べると歌ってみたとしての作品のクオリティは若干劣るかなと思いますが、スタジオ借りてこの時間内に録音するっていう集中力はあるかもなと。だからこそ熱量の感じられる歌になっている気がします。他の方と違うところは、もしかしたらそこなのかなと。

――まさにパワーのある歌声ですね。それにしてもドラマティックなお話。その他に好きなアニメ作品や、見ていた作品などはありますか?

シユイ:『甲鉄城のカバネリ』などでしょうか。supercellさんとEGOISTさんがとにかく大好きなので、その方たちが主題歌を担当している作品は見られるだけ見ていました。

――ryoさんにそのお話はされましたか?

シユイ:実は緊張して全然伝えられてなくて。ほぼお話できてないんです。ryoさんはたくさん楽曲や歌詞のお話をしてくれたんですが、自分は緊張してryoさんへの愛を伝えることができなくてそこは残念でした。

――歌声から絶対に伝わっていますよ。

シユイ:そうだとうれしいです。

(C)麻生羽呂・高田康太郎・小学館/「ゾン100」製作委員会
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