彗星の如く現れたシンガー・シユイ 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に続き『ゾン100』のED曲で新たな表情を見せる/インタビュー
「トレンドチューン」では声を楽器に
――カップリングの「トレンドチューン」はモネルタPさんが手掛けられています。
シユイ:良い意味でボカロっぽい楽曲と言いますか。これまで歌い手として難しい楽曲をカバーさせていただいたのが活きたのかなと。無表情っぽいテイストで、シリアスな声色になっていると思います。早口でもあって。
――インタビュー段階ではこれから完成というタイミング。早く聴いてみたいです。
シユイ:つい最近レコーディングが終わった感じです。最近デジタルリリースしたEP『思惟2』のレコーディングとほぼ同時並行で制作していました。その影響もあって、レコーディング慣れもある程度していた気がします。
――新しさも詰まった曲になったんでしょうか。
シユイ:新しさはかなりあります。いつもは声を張って歌うことが多いんですが、薄く薄くと言いますか。少し説明が難しいのですが……歌を聴かせるというよりかは、サウンドが主役というか。
――そしたら、声も楽曲を構成する楽器のひとつというような感じですか?
シユイ:おっしゃるとおりです。
シユイのこれから いつかは作詞も
――『ゾン100』にちなんでシユイさんがゾンビになるまでにやりたいことを3つほど聞いてみたいのですがどうでしょう?
シユイ:えーっと……そうだなぁ。まずはひとり焼肉に行くこと。オーロラを見ること。あとは、めちゃくちゃ長編の手紙を大切な人たちに書くこと。……ちょっと良いこと言っちゃいました……。
――(笑)。理由も聞かせてください。まずはひとり焼肉とのことですが、焼肉がお好きなんですか?
シユイ:ソロ活が流行っていたじゃないですか。私もソロ活を楽しんでいるんですよ。ひとり映画館、ひとり回転寿司とか。難易度低めのものはやっているんですが、ひとり焼肉だけはタイミングがなくてできなかったんです。サクッとひとり焼肉に行ってからゾンビになりたいですね(笑)。
――続いてはオーロラ。
シユイ:オーロラはすごく小さい時から夢に出てくるんですよ。これは見とかなあかんやろって感じです。元々宇宙がすごく好きで、小さい時から星空の絵ばかり描いていました。中でもオーロラって地球の生命力のようなものを感じるなと思っていて、その圧倒的なモノに飲み込まれてみたいなって。日本ではできないことなのでやってみたいですね。あ、でもそれはゾンビになってもできるか……。
――あっ。
シユイ:ゾンビの場合は泳いでいくんですかね? きっと無敵の体になると思うので、宇宙にも行けるように頑張ります。
――(笑)。最後のお手紙のお話も気になりますね。
シユイ:もともと手紙を書くのが好きなんです。家族にはどれだけ愛を伝えても引かれたりしないじゃないですか?だからまめに手紙を書いているんです。ほんとに自己満足なので返事はあまり返ってこないんですけどね。スタッフさんとか、リスナーの皆さん、友だちに対しても手紙を通して「こういうところを尊敬してるんだよ」ってことを伝えたいんですけど、ちょっと重いかなと思って。何回かは書いてるんですけど、直接渡せて無いんです。でも流石にゾンビになるってなったら、その書いたものを出したいなと思います。
――お手紙って周りで書かれる方いらしたんですか?
シユイ:居ないですね。
――シユイさんは絵も描かれますが、書き物をするのもお好きなんですか?
シユイ:そうですね、文字も書くのが好きで写経することもあります。そんな大層なことではないんですが。
――では、いずれ作詞をされることも考えられているのでしょうか。
シユイ:作詞はやってみたいです。日記も毎日つけていて、見返すと好きな表現があったりもするので、そういうのまとめて、いつかjonさんに曲つけてもらいたいですね。
今後もアニメソングをたくさく歌っていきたい
――この2曲の制作を経て、シユイさんの中で変わったことや新しくチャレンジしたいことはありますか?
シユイ:jon さんの楽曲って、やっぱり歌っていて楽しいんです。最近の日本の音楽って、特徴的な歌い方が好まれる傾向にあるように思うんです。でもやりすぎないというか。例えば<もう一回><もう何回目?>のところとかは、ナチュラルに話しかけるような表現になっていて。世の求める音楽に迎合せず、自分のやりたいように歌いつつも、ちょっとセリフっぽかったり、聴いたときに「楽しいな」って思ったりという表現が入っているのはアニソンならではなんじゃないかなって思うんです。
――例えば<心の電源を落として生きるのは楽っちゃ楽だ でもなんか嫌んなっちゃうね>って部分も、すごくナチュラルなんですけど、メッセージもたくさん詰まっている。それでいて、曲の時間もコンパクトで聴きやすいですし。
シユイ:そうなんです。シユイの曲は全部短くて聴きやすいのでおすすめですよ(笑)。
――(笑)。アニメソングならではの表現方法というのも面白いですよね。
シユイ:はい。今後もいろいろなアニメを歌っていけたらうれしいなって思っています。
――今年の夏には「『機動戦士ガンダム 水星の魔女』フェス ~アスティカシア全校集会~」、『SUMMER SONIC 2023』への出演も控えています。最後に意気込みを聞かせてください。
シユイ:私自身が作品を凄く楽しんでいたので、単純にイベントに行きたいという気持ちです(笑)。その楽しみな気持ちを楽曲で共有できたらなと思います。
サマソニに関してはオープニングアクトを任せていただけるということで。まだ少しドキドキしているというか……。デビューさせていただいてまだ半年ですし、不安もあります。でもこんなに良い機会をいただけることはめったにないと思うので、「ハピネス オブ ザ デッド」を歌っている時のように楽しめたらと。「サマソニ」を楽しみにしている方たちの気持ちを盛り上げられたらなと思っています。
―― 11月には1st Live 「シユイさんといっしょ #01」も控えています。今後も積極的にライブはされていく予定ですか?
シユイ:はい。つい先日初ライブをさせていただいて。人前で歌ったのが初めてだったのですが、想像以上にライブが楽しくて。ただそれと同時にいくつか課題も見つかりました。これからさらにパワーアップして、11 月のワンマンではより皆さんと楽しめたらなと思います。
[インタビュー/逆井マリ]
「ハピネス オブ ザ デッド」
2023年8月9日発売
期間生産限定盤
1,799円(税込)
通常盤
1,320円(税込)
初のワンマンライブ開催決定
LAWSON presents シユイ 1st Live 「シユイさんといっしょ #01」
2023年11月5日(日) @東京・新宿ReNY
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