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『シュガーアップル・フェアリーテイル』第2クール 水中雅章&前野智昭インタビュー【前編】

ヒューはアンと戦いたかっただけ!? ヒューは大人の良きお兄さん的存在! 夏アニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』シャル役・水中雅章さん&ヒュー役・前野智昭さんインタビュー【前編】

人気アニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』の第2クールが好評放送中! そしていよいよ後半戦へと差し掛かってきました。

先日放送された第19話では、国の教会が行う神聖祭へ砂糖菓子を提供することになり、意気上がるペイジ工房。納期に間に合わせるようにホリーリーフ城を拠点に制作が進む中、大切な材料である銀砂糖が季節外れの大雨による湿気が原因で固まってしまい使えなくなってしまいました。納期が迫る中、腕利きの職人のキャットに助けを求めるも断られてしまい……。

そこでアンは、ヒューが持つ「(キャットに)なんでもいうことをきいてもらう権利」を譲り受け、それを使ってキャットに手伝ってもらうことを思いつきます。ヒューにその権利を譲ってくれるようお願いするアンに、自分との勝負に勝てば譲ると提案するヒュー。アンはその勝負を受け入れます。

勝負の内容はホリーリーフ城にいた妖精、ノアに砂糖菓子を食べさせたほうが勝ちというもの。銀砂糖師になったばかりのアンと銀砂糖子爵のヒューの対決の行方はいかに?

今回、アンを守る戦士妖精のシャル・フェン・シャル役の水中雅章さんと銀砂糖子爵のヒューを演じる前野智昭さんの対談を前後編の2回に分けてお届けします。前編の今回は、放送されたばかりの19話を振り返ってみた感想や第1クールでご自身のキャラがカッコいいと思ったシーン、次回の20話の見どころなど語っていただきました。

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シュガーアップル・フェアリーテイル
人間が妖精を使役し、砂糖菓子が幸運をもたらすと信じられている世界――。そこで聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人は、“銀砂糖師”と呼ばれていた。一流の銀砂糖師だった母を亡くした少女・アンは、跡を継いで、自らも銀砂糖師になることを決意する。そのためには、年に一度開催される王都の品評会で、職人としての腕前を認められなくてはならない。王都へ向かう途中、アンは護衛として戦士妖精のシャルを雇う。シャルは戦士としての腕は確かだが、口が悪く、人間を信用しないせいで、アンとの喧嘩が絶えない。けれど、そんなシャルと旅をするうちに、友達になりたいと願いはじめるアン。種族や立場の違い、そして、困難な状況を乗り越えながら人間のアンと妖精のシャルが、ともに紡いでいく未来とは――?作品名シュガーアップル・フェアリーテイル放送形態TVアニメスケジュール第1クール:2023年1月6日(金)~2023年3月24日(金)第2クール:2023年7月7日(金)~2023年9月22日(金)AT-X・TOKYOMXほか話数全24話キャストアン・ハルフォード:貫井柚佳シャル・フェン・シャル:水中雅章ミスリル・リッド・ポッド:高橋李依ヒュー・マーキュリー:前野智昭キャット:寺島拓篤ジョナス・アンダー...

ヒューとキャットの伏線がついに回収! ヒューはアンとの勝負を望んでいた!?

――先日放送された19話ではヒューとアンが勝負することになりましたが、まず前野さんから振り返ってみた感想をお願いします。

ヒュー・マーキュリー役 前野智昭さん(以下、前野):13話で語られるのですが、「アンがシャルの救出について銀砂糖子爵のヒューを頼るかどうか」という賭けを、ヒューとキャットがしていて。アンが「ヒューに頼らずに自分で取り戻す」と言ったことで、ヒューが賭けに勝って、キャットがヒューの願いを何でも聞くことになったというエピソードがありましたが、その伏線がやっと回収されて、おもしろかったです。ヒューとキャットは決して仲が悪いわけではないけど、特殊な関係性が垣間見えるシーンでした。

またヒューは融通が効かないわけではないけど、銀砂糖子爵として超えてはいけない一線を持っていて、そのギリギリのラインを探るような話にもなっているのかなと思いました。第1クールから縁の下の力持ち感はありましたが、それがこの19話と20話で発揮されていて、大人としてカッコいい感じに描かれていたのでおもしろい話だなと思いました。

――キャットを巡って、まさかアンとヒューが砂糖菓子勝負をすることになるとは。

前野:ヒューは銀砂糖子爵なので、本来は国王以外のために砂糖菓子を作ることは禁じられていますが、勝負を挑まれた場合は例外的に作ることができるんです。アンの力量は認めているので、何かの口実でいつか勝負したいと思っていたのかもしれませんね。この勝負でアンの銀砂糖師と想いが再確認できたので良かったと思います。

――水中さんから見た19話は、シャル的にはいかがでしたか?

シャル・フェン・シャル役 水中雅章さん(以下、水中):シャルとしては、アンのサポート役に徹していたような。アンがしようとすることに対して、危険な時は釘を刺すけど、結局、アンが下した決断は肯定して、「お前らしく頑張れ」と背中を押すのがシャルのいいところだと思っていますが、アンがノアのために、今の王家と敵対して滅ぼされたチェンバー家の紋章の砂糖菓子を作ると言った時も「作れ。おまえが作りたいものを。それで何が起こっても、必ず俺が守ってやる」と。2人の絆やバディ感みたいなものがより感じられた回でした。

――大雨の影響で銀砂糖がすべてダメになってしまい、新聖祭が始まるまでに作品を完成するのはほぼ不可能という絶望的な状況なのにあきらめないアンはすごいですね。

水中:そこがアンらしいというか、どんな時でも前向きで絶対にあきらめないところが、シャルが助けたい、守ってあげたいと思う理由の1つだと思います。そもそもこの勝負もホリーリーフ城で出会った妖精のノアが衰弱していて、元気になってもらうために銀砂糖を食べてもらうにはどうしたらいいのかというところとつながっていて。アンは砂糖菓子を求めている人にどうアプローチしたらいいのかを常に考えているのが素敵ですよね。技術だけでなく、気持ちで作っているところがとてもいいなと思いました。

第1クールでご自身の演じるキャラがカッコいいなと思ったシーンは?

――以前、水中さんにお伺いしていますが、前野さんにも第1クールを演じ終わった時の感想をお聞かせいただければ。

前野:第1クールの後、すぐに第2クールの収録が始まったので、つながっている感じで、第1クールが終わったなとか、第2クールが始まるぞ、みたいなものはあまりなかったかもしれません。ヒューは銀砂糖子爵としての立場を守りながら、アンをサポートするという姿勢は一貫して変わらなかった気がします。そしてアンだったらこうするだろうという理解度がどんどん高まっていって、アンとシャルとは違う関係性で支える、大人の良きお兄さん的なポジションが確立された第1クールだったかなと思います。

そして第2クールでは確立した大人の良きお兄さんとしてのポジションからいい塩梅で助け船を出すという、「ここで来るか、ヒュー」みたいな活躍が第1クールに比べると多いのかなと思います。

――ここで第1クールの中で、自分の演じるキャラが一番カッコよかったなと思ったシーンを挙げてください。

水中:3話で荒野カラスに襲われた時、シャルの羽を持っているアンが死んでしまえば、羽を取り戻すことができるのに、アンを助けたシャルはカッコいいなと思いました。基本的にアンを守っているシーンが好きです。

前野:ヒューとしては、4話の「見苦しいぞ、ジョナス」でしょうか(笑)。原作を知らない方は「まさかジョナスがこんなにひどい裏切り方をするなんて」と一気にヘイトが高まったところで、ヒューがスパッと断罪してくれたので、見ていても演じていても気持ちよかったです。その後、アンもジョナスに平手打ちして、気持ちよくけじめを付けられたので、僕の中でも上位に来るお話でした。

水中:ヒューのあのシーンは好感度が爆上がりしたと思います。

(C)2023 三川みり・あき/KADOKAWA/「シュガーアップル・フェアリーテイル」製作委員会
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