ヒューはアンと戦いたかっただけ!? ヒューは大人の良きお兄さん的存在! 夏アニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』シャル役・水中雅章さん&ヒュー役・前野智昭さんインタビュー【前編】
お互いの演じるキャラとお芝居の印象は?
――お互いのキャラクターへの印象の変化や魅力を感じる点をお聞かせください。
前野:シャルはすごくカッコよく描写されていますが、水中くんが演じることで艶っぽさも出て、シャルの魅力をより引き立てていると思います。また回を増すごとにアンとシャルの距離が徐々に縮まっていく様子は、水中くんの艶っぽさの中にある温かさがいい感じに作用している気がして、とても好きです。
水中:恐縮です(笑)。
前野:シャルは達観したキャラクターで、感情表現が難しいと思うんですけど、繊細に演じられていて、しかも感情移入しやすいので、「ああ、いいな」と思いながらいつも見ていました。
水中:僕から見るとヒューとキャットは大人組で、底知れなさがあって。特にヒューはひょうひょうとした感じの中にも、銀砂糖子爵としての強さみたいものが前野さんのお芝居の中にすごく入っていて。ヒューが登場すると場が締まるし、物語が動くんだなというのがわかりやすくて。僕も、アン役の貫井さんもそうだと思うんですけど、ヒューに身を委ねている感を現場の中で感じるし、作品の中に自然に入り込むことができるんです。
ヒューはアンたちが必要としている時に出てくるじゃないですか。アニメで描かれていない部分でも裏で動いていたり、アンとジョナスを砂糖菓子職人として平等に見ていたり。変に飾らず、銀砂糖子爵としての自分を持っている、カッコいいキャラクターだなと思うし、前野さんのお芝居と相まって見応えのあるキャラクターだなと思っています。
前野:でもヒューは実際にいたら難しいタイプの人ですよね。「この人、ちょっとふざけても大丈夫な人?」とか「どのくらいまでの距離感で接すればいいんだろう?」とか、ちょっと測りかねるキャラクターだと思うので。その点、アンやシャルはうまく接しているなと思います。
水中:それはアンの性格だからああいう立ち振る舞いができるわけで。
前野:アンたちだったら、「ジュース買ってきて」と言っても、「いいよ」とワンチャン言ってくれそう。
(全員爆笑)
前野:でもちょっと間違ったら、「お前、誰に口きいてんだ」と怒られそう(笑)。なかなか距離感が難しいキャラクターだなと思いながら演じていました。
20話は銀砂糖師の核心に迫る回でヒューの過去や心情も。シャルの見せ場にも注目を!
――ではこれから放送される20話の見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。
前野:銀砂糖師の核心に迫るお話で、ヒューがどうして銀砂糖子爵になったのかなど、過去が少し見え隠れします。ヒューは心情を吐露するシーンがあまりありませんが、そういうシーンが見られます。あるシーンで「つらい過去を思い出すように」というト書きがあったので、「ここからヒューの過去の回収が始まるのかな?」と思わせてくれたり。お楽しみに。
水中:20話は、アンとヒューの砂糖菓子対決とは別に物語が大きく動く描写があります。シャルの見せ場もあります。あのキャラと対峙するシーンはカッコいいですよ。興奮すること間違いなしだと思いますので、ご期待ください!
『シュガーアップル・フェアリーテイル』第2クール作品情報
あらすじ
そこで聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人は、“銀砂糖師”と呼ばれていた。
一流の銀砂糖師だった母を亡くした少女・アンは、跡を継いで、自らも銀砂糖師になることを決意する。
そのためには、年に一度開催される王都の品評会で、職人としての腕前を認められなくてはならない。
王都へ向かう途中、アンは護衛として戦士妖精のシャルを雇う。
シャルは戦士としての腕は確かだが、口が悪く、人間を信用しないせいで、アンとの喧嘩が絶えない。
けれど、そんなシャルと旅をするうちに、友達になりたいと願いはじめるアン。
種族や立場の違い、そして、困難な状況を乗り越えながら人間のアンと妖精のシャルが、ともに紡いでいく未来とは――?
キャスト
(C)2023 三川みり・あき/KADOKAWA/「シュガーアップル・フェアリーテイル」製作委員会