圧巻のバトルシーン&シャルの強い気持ちと覚悟が詰まった第20話! 夏アニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』シャル役・水中雅章さん&ヒュー役・前野智昭さんインタビュー【後編】
意外に会話シーンが多かったシャルとヒュー。思い出深かったのはみんなで見たPV!?
――ちなみに第1クール、第2クール通して、お二人一緒に収録されたことは?
前野:ありました。
水中:第1クールは結構一緒だった気がします。実はヒューとシャルはまあまあしゃべっているんですよね。フィラックス公のエピソードの時とか。
――一緒の収録の時、印象に残ったことやおもしろかったことはありましたか?
水中:僕はほとんどアンとの会話ばかりだったので、ヒューとの掛け合いは新鮮でしたし、ヒューのただ者じゃなさを感じました。
前野:あと現場で、完成したばかりの第1クールのPVをみんなで見て盛り上がったことがありました。「めちゃくちゃ、きれい!」とか「これ、絶対売れるよ!」とか。
水中:みんな、キャットに「キャー! キャー!」言っていた気がします(笑)。
前野:コロナ禍で一番大変な時期で、みんなとご飯を食べに行ったりできなかったこともあって、より貴重に感じられたのでよく覚えています。
水中:PVをみんなで見た時は作品がこういう風に彩られていくんだなと一部だけど感じられて嬉しかったし、「もっと頑張らなきゃ」とより気合が入りました。
前野:モチベーションがまた上がりました。
メッセージ性や戒めもありつつ、王道的な安心感があるのがこの作品の魅力!
――改めて『シュガーアップル・フェアリーテイル』の魅力をお聞かせください。
前野:以前、『ヒューとキャットのシュガーアップルラジオ』でもお話させていただきましたが、アンとシャルの恋愛模様など人間ドラマだけでなく、政治的な汚い部分や私利私欲にまみれたところ、人間の醜い部分も丁寧に描かれているところが僕は好きで。ジョナスの件だけでなく、自分がのし上がっていくために仲間を裏切ることもいとわなかったり、政治的なところも第2クールでは多くて。
そういうシーンを見ていると、妖精の心のきれいさや純粋さを感じるし、逆に屈折してしまう理由が人間側にあることも窺えます。自分たちにも戒めになるような描写をしてくれているので、そういうメッセージ性があるところも好きです。
水中:アンとシャルの冒険や恋模様はドキドキさせてくれますが、アンが成長していく隣にはシャルがいて。アンがピンチになっても最後はきっとシャルが助けてくれるという王道的な安心感もあって。また二人だけの世界みたいなシーンも多くて、「恋愛っていいな。ファンタジーっていいな」と思わせてくれる作品です。
――王道という意味では、昭和の『名作劇場』や少女漫画原作のアニメのようなテイストもあって。ファミリーアニメとして土日の朝に放送してもいいのではと思うくらいです。でもシャルの色気がネックかもしれませんが(笑)。
水中:そんなにエロいですか!?(笑)
前野:確かに色気はありますからね。
水中:あとこの作品ならではの背景は、まるで絵本のような美しさで、まさにタイトル通り「おとぎ話」みたいで。その点も懐かしさを感じるし、自分が子どもの時に見られたら、「どう感じただろうな?」と思います。
――では21話以降の見どころと皆さんへメッセージをお願いします。
前野:シャルとアンの関係性や取り巻くドラマもさらに盛り上がっていきますし、怒涛の展開が待っています。ぜひ第2クールのラストまで見届けていただいて、いろいろなところに感想を送っていただければ、もしかしたらその後の『シュガーアップル・フェアリーテイル』の世界を我々の声でお届けできる日が来るかもしれません。
――ヒューの出番も多いんですよね?
前野:多いです。でも過去に何があったのか、どういう経緯で銀砂糖子爵になったのか、OVAやドラマCDなど、何かしらの形で描かれるかもしれません。僕も見られることを願っていますので、今後も応援よろしくお願いします。
水中:僕も見たいです。きっとすごい濃厚なものになるでしょう(笑)。1話でミスリルが人間たちによって痛い目に遭わされていましたが、アンと妖精たちを見ているとそんなようには思えなくて、すっかり友達になっているような。でも実際は人間と妖精は平等ではなく、いびつな主従関係が横たわっていることが21話以降で描かれています。そこにも注目してください。
そしてアンたちは果たして砂糖菓子を新聖祭に間に合わせることができるのか。また対峙するシャルとラファルがどうなっていくのかなど、これから見逃せない展開の連続なのでぜひ最後までご覧ください。
熱量がとても高い作品で、僕自身もすごく感情移入してしまっているので、この先もまだまだシャルを演じたいし、作品に触れていたいです。原作でもアンとシャルの物語はここからなので、応援していただき、今後につながってくれることを祈っています。
『シュガーアップル・フェアリーテイル』第2クール作品情報
あらすじ
人間が妖精を使役し、砂糖菓子が幸運をもたらすと信じられている世界――。
そこで聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人は、“銀砂糖師”と呼ばれていた。
一流の銀砂糖師だった母を亡くした少女・アンは、跡を継いで、自らも銀砂糖師になることを決意する。
そのためには、年に一度開催される王都の品評会で、職人としての腕前を認められなくてはならない。
王都へ向かう途中、アンは護衛として戦士妖精のシャルを雇う。
シャルは戦士としての腕は確かだが、口が悪く、人間を信用しないせいで、アンとの喧嘩が絶えない。
けれど、そんなシャルと旅をするうちに、友達になりたいと願いはじめるアン。
種族や立場の違い、そして、困難な状況を乗り越えながら人間のアンと妖精のシャルが、ともに紡いでいく未来とは――?
キャスト
アン・ハルフォード:貫井柚佳
シャル・フェン・シャル:水中雅章
ミスリル・リッド・ポッド:高橋李依
ヒュー・マーキュリー:前野智昭
キャット:寺島拓篤
ジョナス・アンダー:川島零士
キース・パウエル:上村祐翔
エリオット・コリンズ:興津和幸
ブリジット・ペイジ:真野あゆみ
キャシー:山根綺
ベンジャミン:鈴木みのり
オーランド・ラングストン:岡本信彦
キング:沖野晃司
ヴァレンタイン:田丸篤志
ナディール:千葉翔也
グラディス:斉藤壮馬
ノア:石見舞菜香
公式サイト
公式ツイッター(@sugarapple_PR)
ハッシュタグ:#シュガーアップル