『響け!ユーフォニアム』は私の音楽史に欠かせない──TRUEさんの新曲「アンサンブル」発売記念イベントで6曲熱唱│イベントレポート&インタビュー
『響け!ユーフォニアム』や『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』など、数々のアニメ主題歌を手掛けるTRUEさんの最新シングル「アンサンブル」がリリース!
表題曲「アンサンブル」は、劇場上映中の『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』の主題歌であり、TRUEさんにとって『響け!ユーフォニアム』シリーズ4曲目となる楽曲。今回は、頑張る人に寄り添ったミディアムバラードの応援歌です。
発売前日となる2023年8月3日には「アニメイト池袋本店 9F animate hall BLACK」にて、リリースを記念したミニライブ&サイン会が開催! アコースティック編成で楽曲を披露した一夜限りのライブでは、リクエストを含む6曲が披露されました。
今回アニメイトタイムズ では、イベントの様子に加えて、ライブを終えたTRUEさんにインタビューを実施! 「アンサンブル」についてはもちろん、久しぶりの店舗イベントの感想も伺いました。
アコースティック編成に観客はうっとり
今回のミニライブはアコースティック編成! 壇上に上がったTRUEさんは、早速、ギターの椿本匡賜さんと呼吸を合わせて1曲目「MUSIC」を披露。全員を優しく歓迎するかのような歌い出しで観客の心を掴むと、「La La La La La La La La La」のスキャットでは観客からの大きなクラップが寄せられました。
MCでは集まった多くの観客に感謝を伝えると、「幕が開くまで、ひとりもいなかったらどうしようと思って」と笑いを誘う場面も。そんなジョークで会場を和ませたところで、「心を込めて全力で歌うので、最後までどうぞお付き合いください」と次の曲に繋げました。
SNSで募集したリクエスト曲「私が哀しみの盾になる」「memento」を続けて歌唱。ムーディーな雰囲気を醸し出す2曲で観客はうっとりした様子を見せます。その光景にTRUEさんは「静かじゃん」「緊張してる?」とつぶやくと、客席からは「アコースティックだから」という声が。
いつもの曲をアコースティック編成で楽しめる貴重な機会だけに、観客の皆さんはとにかく耳を傾けていた様子。そんな観客の皆さんにTRUEさんは「あ、じゃあ、今日はお行儀よくいてほしいな、ってときはアコースティックにすればいいんだ(笑)」と無垢な笑顔を覗かせました。
この日だけのアンサンブル
「アンサンブル」のカップリングとして収録される「タイムマシン」は、これまでにライブやイベントで披露されたこともある一曲。TRUEさんは「大人になった私から、歌手になりたい、歌う人になりたいと夢を描いた小さな自分に向けたお誕生日ソング」と紹介。
今月誕生日の観客に向けて「皆さんのために歌うのでぜひ受け取ってください」とマイクを握りしめ、客席をじっくり見つめながらお誕生日ソングを歌い上げました。
続いては、『響け!ユーフォニアム2』のオープニング主題歌「サウンドスケープ」。演奏が始まった途端、客席から力強い歓声と小気味いいクラップが客席から聞こえると、TRUEさんはサビでジャンプの代わりに拳を突き上げ、コールアンドレスポンスを繰り広げるハイテンションなパフォーマンスを披露。観客とともにこの日だけの「サウンドスケープ」を作り上げました。
最後はもちろん、表題曲の「アンサンブル」。ここでTRUEさんは、『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』の劇場上映公開を機に『響け!ユーフォニアム』が再始動することに言及すると、「様々な奇跡が重なり合って、一人ひとりの努力が次の人の努力になって受け継がれていくんだと思うと、上映開始公開前からすごく胸が熱いです」と感慨深い様子を見せます。そして、「自信を持って言えるけど、めちゃめちゃ面白いからね」と本編の仕上がりを絶賛しました。
『響け!ユーフォニアム』への思いを観客に託したところで演奏へ。TRUEさんは「今日だけの歌、今日だけのアンサンブルを皆で一緒に作っていきましょう」と切り出すと、静まり返った会場に語りかけるような優しい歌声と、鼓舞するような力強い歌声が同居した一曲を贈ります。
圧巻の歌声に、これまで歓声やクラップを贈り続けた観客の皆さんは再び、じっと耳を傾けます。中には下を向き、涙を流している人も。しかし、この日を待ちわびていたであろう観客の皆さんは、コーラス部分で「ららら」とこの日の感謝を声に乗せ、最後までTRUEさんとともにアンサンブルを作り上げました。