夏アニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』第10話放送後 リラ役・照井春佳さんインタビュー|本当に強くてかっこよくて素敵な女性だけど、ちょっと抜けてるところがあるのも大好き【連載第11回】
数々の名作ゲームを生み出してきた「アトリエ」シリーズの中でも人気を博している「秘密」シリーズの第1作が原作のアニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』(以降、『ライザのアトリエ』)。
7月から放送がスタートした少年少女のひと夏の冒険物語もいよいよクライマックスが迫っている。
アニメイトタイムズで実施中のリレーインタビュー企画第11回は、クールな流浪の女戦士リラ・ディザイアスを演じた照井春佳さんが登場。あまり経験のない役柄だったというリラとの出会いや、主人公ライザの不思議な魅力について、語ってもらった。
リラはすごく優しい人だなという印象が強かった
――ゲーム『ライザのアトリエ』で、リラ役を演じることになった経緯と、第一印象を教えてください。
照井:オーディションは受けていなくて、リラ役でということでお話を頂いたのですが、設定の絵を見た時、かっこいいし綺麗な人だなというという印象を最初に受けました。設定を読み進めていくと、複雑な生い立ちや過去も書かれていたのですが、すごく優しい人だなという印象は最初から強かったです。
『1』でライザたちと出会った時、助けた後にちょっと厳しい言葉も言うんですけど、すべて優しいからこその言動。お話が進んで行くと、レントたちの指導をするようになるのですが、指導を頼まれて断らなかったのは、ライザやレントの人柄に惹かれたところも大きいとは思うんです。でも、たぶん本人が思っている以上に、実は優しくて面倒見が良いんだと思います。
――個人的に、リラ以前に照井さんが演じてこられたキャラクターには、可愛い子や元気な子が多い印象がありました。リラのように、優しいけれど、基本的にはクールな印象のキャラクターを演じるのは、当時、新鮮な感覚もあったのでは?
照井:当時もそうですし、今を含めてもリラのようなキャラクターを演じさせて頂く機会は本当に少ないので、役を頂いて資料を見た時には、「私でいいんですか?」って少しびっくりしました(笑)。でも、私の声質が合うと判断して頂けたということなので、すごく嬉しかったです。実際、リラと出会ったことで、その後、(芝居の)幅が広がっていった部分もたくさんありました。
――最初の収録の時、何か印象的なディレクションなどはありましたか?
照井:家で練習していったものを現場で出したら、「そういう感じで」と言って頂けて。そのまま収録が進んでいったので、「良かった。私の中にもリラがいてくれたんだ」と思って嬉しかったです。
――『ライザのアトリエ』は、発売前から大きな注目を集め、発売後も大ヒット。第3弾まで発売される人気作となりました。『ライザのアトリエ』の人気の高さを実感した瞬間などがあれば、教えてください。
照井:それはもう、すごくたくさんあります。それこそ、最初にライザのイラストが発表された時、すごく話題になって本当に嬉しかったというところからスタートして。『1』が出た後に『2』が出ることになった時も、「アトリエ」シリーズで主人公が続投した形で『2』が出たのは『ライザ』が初めてと聞いて、すごいって思いました。
実は私は、「黄昏」シリーズ(『アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~』『エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~』『シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~』)にもホムンクルス役などで出ているのですが、「黄昏」シリーズの場合は、主人公がそれぞれ変わる形の3部作として企画されていたそうなんです。でも、「秘密」シリーズは、『1』が人気だったこともあって主人公続投で『2』が発売されて、『2』も人気だから主人公続投で『3』が出るという形だったと思うので、新作が決まる度に毎回、すごいって思っていました。
あとは、事務所へ行った時に「『ライザのアトリエ』、遊んでます」とか声をかけてもらえる機会もよくあって。すごく仲良くしている後輩の大空(直美)ちゃんは、『1』からやってくれてるそうです。そうやって、身近なところからも反響を頂ける機会がある作品って、そんなに多くはないし、その度に本当にすごい人気だな、嬉しいなってびっくりしてました。