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『ホーンテッドマンション』4DXレビュー

「また“乗りたい”!」もはやアトラクション感覚で楽しめる! 映画『ホーンテッドマンション』4DXレビュー

ディズニーパークの人気アトラクション「ホーンテッドマンション」よりインスパイアされた実写映画が、2023年9月1日(金)から全国ロードショー! 999人のゴーストが住む“呪われた館”を舞台に、心霊のエキスパート(超常現象専門家、歴史学者、霊媒師、神父)たちが、屋敷の謎を解き明かし、亡霊に立ち向かいます。

本稿では、ディズニーリゾート好きのライター・杉村が『ホーンテッドマンション』の4DXを体験したレビューをさせていただきます。結論から言うと「早くまた“乗りたい”!」と思わせてくれる映画……と言うより、本格的なアトラクションのように感じました。

ネタバレなしなので「これから映画を見ようかな?」と考え中の方は参考にしていただけると幸いです。

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あのホーンテッドマンションの世界が長編で楽しめる!

ハロウィンの時期だけなく通年、幽霊たちと遊べるのがホーンテッドマンションの魅力。ディズニーハロウィンとホーンテッドマンションが大好きな私は、映画公開をとても楽しみにしていました。しかも、ジャスティン・シミエン監督が元ディズニーキャストということもあり、自分でも心配になるほど期待値が上がっていました(笑)。

4DXが販売されるや否や即購入し、仕事終わりに映画館へ駆け込みます。ウーロン茶とキャラメルポップコーンを買い、座席へ。映画が始まると、耳馴染みのある曲が聞こえて、あのホーンテッドマンションの世界へと引き込まれます。

本作はホラー要素だけでなく、謎解きのミステリーとユーモアな会話、人との繋がりを感じられるハートフルな要素もあり、しっかりとディズニーらしい展開が味わえました。

2023年1月26日から3月31日まで行われていた謎解きプロジェクト「Disney Story Beyond ホーンテッドマンション」とは異なり、本作では「なぜ屋敷に999人の亡霊がいるのか」「どうしたら平穏な生活に戻れるのか」についての謎を解いていきます。歴史学者の元を訪れたり、ある人物を知るために別の洋館へ出向いたりと、ホーンテッドマンション以外にも行くのが新鮮で面白いなと思いました。

もちろん、ヒッチハイキングゴースト、花嫁の亡霊、マダム・レオタ(水晶の女性)などの​​お馴染みの亡霊たちも登場します。アトラクションでの登場は一瞬ですが、映画では亡霊たちの習慣、亡くなった背景などが語られているのが嬉しいポイントです。

怖さのレベルとしては、ホラーが苦手な大人でも楽しめるレベル。凶暴な亡霊もいますが、イタズラ感もあり怖がりながらも笑ってしまいました。会話の面白さと迫り来る恐怖の緩急が良く、次々と起こる展開に夢中になります。ちなみに、個人的には花嫁の亡霊が一番怖かったです(笑)。(暗いところや大きな音が鳴るのが苦手な子どもは泣いてしまうかもしれません。)

また、注目したいのは、心霊のエキスパートとして集合した大人たちの過去。初めは胡散臭くて投げやりな集団ですが、各々の人生を知り、徐々に友情を育んでいく様子に胸が熱くなりました。ジャンルで言えばホラー系ですが、ディズニーならではの勇気と優しさが感じられます。

予想外だったのは、内装の登場順がアトラクションと映画ではかなり異なっていたことです。アトラクションは入り口を通って物語を聞き、壁が伸びる部屋へ通され、ライドへと辿り着くツアー式。

しかし映画では、伸びる壁やどこまでも続く廊下などの風景がバラバラの順番で登場します。そのため「あの部屋だ! あの家具だ!」とアトラクションを思い出しながら見るとより楽しめるかと思います。


◆体感レベル

ホラー:★★☆☆☆
コメディー:★★★☆☆
ハートフル:★★★☆☆


 

アトラクション以上にアトラクションな4DX

4DXの方が、ランドのアトラクションよりも非常に激しく動くことにかなり驚きました。アトラクションのように緩やかに乗車する想像でしたから、激しい横揺れや映像と連動した4DXの演出に「もはや映画というより長めのアトラクションだな」と感じました。

揺れの体感的には、シーにあったストームライダー、ランドのスター・ツアーズと同じくらいかと思います。横揺れ系のアトラクションが好きな方はきっと大満足できるはず!


◆体感レベル

アトラクション:★★★★★
ドッキリ:★★☆☆☆
横揺れ:★★★☆☆


 

 

「また“乗りたい”!」が募るアトラクション映画

鑑賞帰りには「Grim Grinning Ghosts」が頭から離れず、「早くホーンテッドマンションに乗りたい!」とランドに行きたい欲が増幅しました。

冒頭にも記載しましたが、「また“乗りたい”!」と思わせてくれた映画『ホーンテッドマンション』。アトラクションよりも時間が長いので、どっぷりとホーンテッドマンションの世界が堪能できるのが最大の魅力です。

個人的には断然4DXで見ることをおすすめします。4DXにグレードアップしても、パークチケットよりも安いので、アトラクションを楽しむ感覚で気軽に映画鑑賞してみてください。

ちなみに、2アトラクションのホーンテッドマンションは、2023年9月14日(木)より「ホリデーナイトメアー」仕様(映画『ティム・バートンのナイトメアー・ビフォア・クリスマス』をモチーフしたスペシャル版)に変わるので、アトラクションと見比べたい方はお早めにランドへ!

【文/杉村美奈】

映画『ホーンテッドマンション』作品情報

ホーンテッドマンション

あらすじ

ディズニーの人気アトラクション、あのホーンテッドマンションが実写映画化! ある親子が破格の条件で手に入れた、豪華すぎるマイホーム。だがそこは、999人のゴーストが住むという“呪われた館”だった。 二人を救うため、かなりクセが強い4人の心霊エキスパート(超常現象専門家、歴史学者、霊媒師、神父)が集結。 果たして、この館に秘められた謎とは何か…? “恐怖”と“笑い”がノン・ストップで押し寄せるアトラクション・ムービーが誕生する。

キャスト

ケント:オーウェン・ウィルソン(片岡愛之助)
ハリエット:ティファニー・ハディッシュ(土屋アンナ)
ベン:ラキース・スタンフィールド(八代拓
ブルース:ダニー・デヴィート(温水洋一)
マダム・レオタ:ジェイミー・リー・カーティス(小林幸子)

(C)Disney
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