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夏アニメ『ライザのアトリエ』最終話放送後 のぐちゆりさん×大和田仁美さんインタビュー【連載第13回】

夏アニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』最終話放送後 ライザ役・のぐちゆりさん×クラウディア役・大和田仁美さんインタビュー|あっちい関係の親友ふたりが作品を振り返る【連載第13回】

ゆりがいてくれたから肩の力を抜いて自然体でアフレコできた

――お互いが演じるキャラクターの印象や変化についてもお聞かせください。

のぐち:クラウディアは、色々な人の言葉を受け取って、自分の糧にしています。また、優しくて引っ込み思案だけども、意思はしっかりあって。彼女の行動力にライザが驚かされることも、特に後半は多かった気がします。10話で討伐隊を助けに行くとなったとき、ライザは「クラウディアはどうする?」って彼女の顔色を窺っている様子もありました。でもクラウディアは100どころか200ぐらいで返事をしてくれて。

大和田:「大丈夫」「大丈夫だから」ってね。

のぐち:そうそう。物語を経て、本当に強い女の子になったと感じています。

大和田:ライザはクラウディアにとって憧れの存在。私も彼女がキラキラして見えます。ライザといると何とかなりそうって思えるんですよね。力強く引っ張ってくれて、周りを巻き込んでくれる。その明るさがみんなを惹きつけるんだと思います。あとはゆりがライザを演じるうえで、すごくこだわっていることが分かります。ちょっとふざけたセリフでも、ただライザをかわいい、元気な女の子で終わらせないという意思を感じるんです。リアクションも愛嬌があって、見守っていたくなる。

のぐち:ありがとう!

大和田:あとクラウディア的に言えば、女の子同士の関係を大切にしていることも垣間見えて。レントやタオなど男の子の幼馴染とは違った一面が現れるんです。女友達の空気を出してくるというか(笑)。

のぐち:分かる! そうなのよ。女の子同士の方が緊張しちゃうというか。

大和田:そうそう!

のぐち:女子あるあるだよね、これは。

大和田:ライザは、クラウディアの言うことは受け止めてくれる感じがしています。だから、10話で討伐隊を助けに行くときに「クラウディア、行こっか」とライザが言ってくれたときは、本当に嬉しかったです。

のぐち:あそこはライザも緊張しただろうね。本当に連れて行っていいのだろうかという気持ちが最後まであったと思います。ライザって、クラウディアの前ではちょっとカッコつけたいんですよ。レントがクラウディアに「フルート吹くの?」と聞いたときに、ライザは「女の子の悩みを気安く聞かないで!」みたいな態度をとるんですよね。

――今のお話を踏まえて10話のライザの表情を見ると、ちょっと違った見え方になるかもしれないですね。

のぐち:ライザの顔がちょっと沈んでいるときがあるんです。見返してみてください。

――ここまでの応酬で、お二人が親友だということがよく分かりました。そんな関係ではありますが、のぐちさんにとって大和田さんはどういう存在ですか?

のぐち:照れくさい質問ですね(笑)。でも、ひとちゃん(大和田)と一緒だから、こんなにも『ライザのアトリエ』の現場で自分らしくいられたと思います。あまりにも近しい友達過ぎて、素が出ないほうが無理でした。ひとちゃんがいたからこそ、キャストのみなさんとも仲良くなれたと思っています。この現場以外でも、すごくプラスを与えてくれる存在なんですよね。私たちって、すごく気にしいなんですよ。

大和田:そうね。

のぐち:だから、ネガティブな気持ちを抱えてしまうこともあって。その気持ちをひとちゃんにも話すんです。そしたら、もちろん共感もしてくれるのですが、そこで終わるんじゃなくて。「悔しくない?」「このままじゃさ、ダメだよね」みたいな話になるんですよ。で、最終的には「一旦遊ぶ?」という方向性になる。それが私にとっては心地よくて。どうなっても最後は絶対プラスになるんです。『ライザのアトリエ』のアフレコも悩むことが多かったですが、それでも尻上がりに気持ちを持っていけたのは、ひとちゃんがいたからです。

大和田:あっちい!

――本連載でのぐちさんは、ライザ役が決まったとき大和田さんが「ゆりがやりたかった役じゃん。本当に良かったね!」と言ってくれたとおっしゃっていました。あれ、あっちいなーって。

大和田:あっちい(笑)! 

のぐち:ひとちゃんには、ボイスサンプルとかも聞いてもらってたんです。で、「ゆりがやりたいなら、これは絶対に聞いてもらった方がいいよ」ってずっと後押ししてくれて。

大和田:あっちいな(笑)!

のぐち:うちら、あっちいことしているんだよね(笑)。

――反対に、大和田さんにとってのぐちさんはどんな存在?

大和田:私にないものを持っていて、すごく尊敬しています。でも、すごく波長は合っていて。それが不思議なんですよね。私も本作の現場でゆりがいたから、自分らしくいられました。基本人見知りしちゃうタイプなんですけど、ゆりがいてくれたから肩の力を抜いて自然体でアフレコできたんです。本当にありがたい存在ですね。以前、ふたりがハマっていたドラマがありまして。

のぐち:『ブラッシュアップライフ』ね。

大和田:そう。そのドラマは人生をもう一度やり直すという物語なのですが、そのとき私たちも「生まれ変わったら同じ道を歩むのか、もっと早めに声優を目指すのか、違う道を歩むのか」という話をしたんです。で、色々と話した結果、「同じルートを踏まないと、同期として出会えなくない? それは嫌だね」という結論に至りまして。

のぐち:この話をシラフのときにやっていますからね。

大和田:ね(笑)。でも、こういうことをさらっと言える関係でいられるってことが、すごく幸せだなと思っています。

――ずっと、そのままの関係でいてください。

のぐち:それ、(レント役の)寺島さんにも同じこと言われました(笑)。「いいな、のぐちと大和田は。そのままでいてくれ」って。このふたりで親友の役をやれて、本当によかったです。

[文・M.TOKU]

TVアニメ『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』作品情報

ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

あらすじ

周りを湖に囲まれたクーケン島にあるラーゼンボーデン村。ロテスヴァッサ王国の辺境にあるこの村では、穏やかな時間が流れている。

そんな刺激が少ない村での暮らしに活力を持て余していたのは、平凡で特徴がないことが特徴の少女、ライザ。「あーあ。何か面白いことないかな。」窮屈で退屈な村、そこに身を置く“なんてことない農家の娘”である自分に不満を抱いていたライザは、ある日、幼馴染みのレントやタオとこっそり小舟に乗り込み、島の対岸へはじめての冒険に出かける。

そこで出会ったのは、“錬金術”という不思議な力を使う一人の男だった。その力に魅せられたライザは、錬金術を教えてほしいと頼み込む。“なんてことない農家の娘”から“錬金術士”へ。これまでの遊びとは違う、自分たちだけの“ひと夏の冒険”が始まる――。

25周年を迎えた「アトリエ」シリーズの人気作『ライザのアトリエ』が遂にアニメ化!

キャスト

ライザリン・シュタウト:のぐちゆり
クラウディア・バレンツ:大和田仁美
レント・マルスリンク:寺島拓篤
タオ・モンガルテン:近藤唯
アンペル・フォルマー:野島裕史
リラ・ディザイアス:照井春佳

(C)コーエーテクモゲームス/「ライザのアトリエ」製作委員会
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