『スパイ教室』2nd seasonクライマックスに寄せて──ティア役・上坂すみれさんメールインタビュー【連載第11回】
各国のスパイによる“影の戦争“が繰り広げられる世界を舞台に、“不可能任務”に挑む機関「灯」に所属することになった実践経験のない少女たちと、「灯」の創設者である凄腕スパイ・クラウスによる、スパイ同士の騙し合いを描くファンタジー『スパイ教室』。2nd seasonが7月13日よりTOKYO MXほかにて放送中だ。
さまざまなミッションを経て、物語もいよいよクライマックスに突入。ティア役・上坂すみれさんに、今の思いを教えてもらった。
「誰も見捨てないヒーロー」を目指すティアらしいクライマックス
──いよいよ 2nd seasonもクライマックスへ向かっています。これまでの物語について、そしてティアの物語について、上坂さんはどのように感じながら演じられてきましたか?
ティア役・上坂すみれさん(以下、上坂):紅炉さんに憧れて、ヒーローのように皆を救うためのスパイを目指す彼女が、自分の弱さと向き合い、挫けたり傷ついたりしながらも、「灯」のメンバーやクラウスたちとの強い絆によって不器用ながらも成長していく物語だと思いました。「本当は弱い自分」を受け入れて、その上で前に進んでゆくティアはとてもカッコいいです。
──第23話ではティアとローランドの対峙が描かれます。第23話のアフレコにはどのような思いで挑まれましたか?
上坂:紅炉の想いを受け継いで「誰も見捨てないヒーロー」を目指すティアらしいクライマックスなのかな、と思いました。ティアが今までまったく歯が立たなかったローランドを、最後に自分の能力で屈させるシーンが印象的でした。
──第23話、もしくはこれまでのお話の中で印象的だったアフレコのエピソードやディレクションを教えてください。
上坂:好きなシーンはたくさんあるのですが、2nd seasonでのマティルダの「ティアさん、雑魚すぎますよぉ !」というセリフが一番好きです。ティアが、マティルダの本性に気づけなかったことに対する絶望感や自分の甘さへの嫌悪の引き金となったセリフだと思います。マティルダさん、めちゃくちゃ怖くて大好きです !
──個人的には、第23話でティアがコードネームを言い放つ瞬間が特に楽しみです。上坂さんが特に思い入れのある23話の場面というと ?
上坂:ティアと紅炉のセリフが重なって聞こえるシーンがとても印象的です!ぴったりと合わせるのはかなり苦心しましたが、完成した音声を聴いたときは「すごい !」と感心してしまいました。コードネームを言い放つシーンも、2nd seasonでの彼女の成長を感じさせるものになっていますので、ぜひお楽しみに !