【PR】普通のバトルロワイヤルじゃ物足りない方にオススメ! フェティッシュみのあるバトルロワイヤルがクセになる!?——秋アニメ『カミエラビ』レビュー
「あなたは選ばれました。願いを吹き込んでください」
もし、突然スマートフォンに奇妙な通知が届いたら、あなたはどうしますか?
退屈な日常を過ごしていたある日、突然届いたメッセージから「神様」の座をかけて、他のカミサマ候補たちと最後の一人になるまで殺しあうフェティッシュ・バトルロワイヤル『カミエラビ』。
バトルロワイヤルならではのアクションに迫力のCG、オリジナルアニメだからこそ先が読めない展開、誰にも言えない“事情”を抱えているキャラクターたちなど、本作はアニメファンなら必ずハマる要素が盛りだくさんです。
今回レビューをお届けするために、第1話を鑑賞した筆者が最初に思ったのは「これは見なきゃ絶対損する……!」ということ。なぜそう思ったのか、理由を4つのポイントに分けて『カミエラビ』の魅力をお伝えしていきます。
普通のバトルロワイヤルじゃない“フェティッシュ感”
皆さんは“バトルロワイヤル”と聞いてどのようなイメージを思い浮かべますか?
たとえ相手が親友であったとしても生き残るために戦い、そして最後に生き残ったものだけがこの世で唯一のものを手に入れることができる。そんなイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。
本作も第1話で主人公が憧れだった人と殺しあうことになりますが、「フェティッシュ・バトルロワイヤル」と称しているように、一味違うバトルロワイヤルになっています。
聞き馴染みのないフェティッシュ(fetish)とは何なのか、その意味を辞書で調べてみると「特定の物や状況に対する過度な興奮や執着を指す言葉」と記されていました。
憧れの人に対する主人公・ゴローの視線、人気の無いゲームセンターで2人きりになる場面、そこから一気に殺しあいへと突入する展開……どこか変態みを感じるバトルロワイヤルがクセになりそうです。
また、本作の原案を『ドラッグオンドラグーン』『NieR』などで知られるヨコオタロウ氏、シリーズ構成・脚本を『カゲロウプロジェクト』で名を馳せたじん氏が担当しているだけあって、視聴者ですら予想できないストーリー展開にどんどん引き込まれていきます。
アニメ作品の中には目先にある展開よりも結末が気になって仕方がないものもありますが、筆者自身、この『カミエラビ』は結末よりも“目先の展開”が気になるアニメだと感じました。
「次はどうなるの……?」「これはどういうこと!?」と、すでに伏線が散りばめられてあったのではないかとすぐ見返したくなるほどの“意外性”を突いてきます。オリジナルアニメだからこそ、誰も先が読めないストーリーもクセになりそうな予感です。
ちなみに、9月13日に行われたスタッフ陣登壇の「カミエラビ 裏 製作委員会」では、本作の見どころとして「ハッピーエンドじゃなくていいと言われて、どんな選択をしたのか見どころ。」と回答したじん氏。この発言も非常に気になるところです……!
人に見せたくない部分(変態要素)を見せるキャラクターたち
「カミエラビは内面が面白い作品。キャラクターたちの、あまり人に見せたくないような部分が見えるのが重要」とキャラクターデザインの大久保篤氏がおっしゃっていたように、キャラクターの“内面”も面白みを感じるポイントです。
第1話では主人公のゴロー、同級生のアキツ、憧れの人であるホノカが登場します。ゴローは親と不仲な雰囲気で、さらに向精神薬の錠剤を服用中の様子。ごく普通の高校生ですが、自分の中でモヤモヤと蠢いている気持ちを今注目の声優・浦和希さんがリアルに演じています。
同級生のアキツはいつも明るく元気な少年。何かとゴローにちょっかいを出すムードメーカーで悪友かつ親友でもありますが、内田修一さんの表現力で「このキャラクターも何かありそう……」と思わせられました。
そして第1話で衝撃を受けたキャラクターが、ゴローの憧れの人であるホノカです。誰にでも愛されるような可愛らしい女の子という第一印象を受けますが、第1話の後半からその印象が大きく変わります。
ゴローへ向ける妖しい視線、欲望をストレートに解き放つ姿は衝撃的。周りの人へ見せる面と欲望に溢れる面の二面性をバチバチに表現する松本沙羅さんの演技力も痺れるものがあります。
特に、終盤でゴローと対峙するシーンは2人の会話そのものに“フェティッシュみ”があり、これこそまさに“人に見せたくない部分”を見せているシーンだとも言えます。
▼ゴローVSホノカのアクションシーンが公開中!
誰しも人に見せたくない部分を心の中に飼っていると思いますが、怒られたりピンチになったりするときにこそ、そういうものが見えてくるものではないでしょうか。
人間の奥底にある欲望、執着をそのままキャラクターたちが包み隠さず見せてくれるのも本作の魅力。こういう内面、もしかしたら自分にもあるのかも……と感じるシーンもたくさん出てきます。
すでに、第1話の時点でゴローやホノカの内面が見えてきたので、今後はどのキャラクターの二面性かつ変態要素が見られるのか楽しみです。