秋アニメ『シャングリラ・フロンティア』サンラク/陽務 楽郎 役・内田雄馬さんインタビュー|内田さんはゲームのために“超”早寝早起きをしていた!?
内田さんの昔の習慣は、ゲームために“超”早寝早起き
ーー内田さんは、クソゲーを楽しむサンサンラクの気持ちに共感しますか?
内田:ゲームは自分に合う合わないがありますが、一回始めたゲームは自分には合わないなと思っても、やり切ってから判断したいのでプレイし切ると思います。
でもやり切るからには楽しみたいので、「どうやったら楽しめるかな?」と探そうとは思います。「動きは厳しいけどバグは楽しいな」とか、そういう気持ちはわかりますね。
ーーでは、楽郎がクソゲーハンターという人には理解されにくい趣味を持っていることにちなみ、ご自身でニッチだなと思う趣味や習慣はありますか?
内田:これは習慣だった話ですが、元々僕は寝るのがすごく早いんです。業界的にも10時とか12時とかまで仕事するので、割と夜更かしされる方は多いですけど、僕は12時までに寝たくて。
今よりもっと早い時期があって、小学生の頃は8時とかに寝て朝の2時に起きてゲームしていました(笑)。
ーー生活リズムが早すぎますね(笑)。なぜ朝の2時に起きてゲームしていたのですか?
内田:おばあちゃんと一緒に住んでいたので、夜起きてゲームしていると「早く寝ろ」と言われました。だから、早く寝て早く起きれば良いだろうって(笑)。そうしたら夜8時に寝て、朝2時に起きて8時までゲームできるので!
でも、おばあちゃんがトイレで起きてしまうので「早く寝ろ」と言われますが、俺は「さっき起きたんだよ、寝たからさ」ってなってました(笑)。
ーー(笑)。そんなに早く起きたら学校で眠くなりそうです。
内田:なりますね(笑)。学校では寝ていました。
ーーそこは楽郎と同じですね。当時はどんなゲームをしていましたか?
内田:僕はRPGが好きなので、『FINAL FANTASY(ファイナルファンタジー)』をやっていることが多かったです。レベル上げするゲームが好きなので、都度買ったばかりのゲームで遊んでいました。
ーーレベル上げにハマる理由とは何でしょう?
内田:単純作業がすごく好きです。レベル上げは敵にエンカウントして、敵を倒して、またエンカウントするまで歩いての繰り返しなのですが、それが良いんです。
やっていくうちに強くなって、敵を倒せるようになると嬉しくて。同じことを何回もし続けて、積み重ねた分、頑張った分だけ形になっていく感じが結構好きなんです。
ーー努力がちゃんと報われますもんね。
内田:そこが好きで、そういうタイプのゲームをやることが多いです。
ーーゲームをプレイする際、サンラクは色々なこだわりを持っていますが、内田さん的マイルールはありますか? 例えば、サンラクのように課金せずに防具を売ってしまったり……。
内田:むしろ全然課金します。一旦パッケージ分くらいは課金してから始めます(笑)。
ーー(笑)。
内田:ルールはゲームによっても都度違います。好きなRPGで、男女のキャラクターを選ぶ時には、最初は男子を選ぶパターンが多いと思います。
でも、途中で女子を選ぶこともあります。衣装を変えるなどの楽しい要素があると、女子を選びます。アバターで着せ替えられたりすると女の子が多いですが、基本的に物語に没入する時には男子の方が(世界観に)入りやすいので、男子を選ぶことが多いです。
ーーもし、現実世界でVRの『シャンフロ』が発売されたら、内田さんはどのように遊びますか?
内田:あれだけやれることが多いと、ちゃんと現実に帰ろうとする意識を持つところから始めないと(笑)。ゲームが現実で、現実世界が夢みたいになりそうなので、優先順位を間違えないようにしたいなと思います(笑)。
ーーフルダイブとなると、現実とゲームの世界が混濁しそうです(笑)。
内田:まだ現実世界にはフルダイブできるVRはないので、『シャンフロ』の世界のVRが気になりますよね。現実でも体験してみたいです。
楽しんでいるサンラクの姿が『シャンフロ』の面白さに繋がる!
ーー改めて、『シャンフロ』とサンラクの魅力とはどのようなところですか?
内田:この作品の基本は『シャンフロ』をどう攻略していくかを楽しむことだと思っています。ゲームを楽しくプレイしている姿をいかに見せるかが大事だと思います。
すごく楽しんでゲームをしているサンラクは、とても軽快で、経験値も多く、攻略のヒントを見つけるのも得意ですし、頭の回転も早くて、アクションも得意で反応速度も早かったりと、見ていてすごく気持ちが良いんです。
そのゲームを楽しんでいる姿が、『シャンフロ』を見ている皆さんの面白さに繋がると思います。
ーーサンラクはゲームスキルの強さを持ちつつ、鉱石を探すなどの地道な努力をする姿も魅力だと思います。
内田:サンラクはゲーム攻略に必要なことならなんでも惜しまないタイプだと思います。自分で体感して、ゲームの面白さを味わいたい行動派ですよね。
ーーそれはレベル上げが好きな内田さんに通じるかもしれませんね。
内田:僕にも自分で試したい、やって楽しみたい気持ちはあります。ゲーム実況を見るのは僕も好きですけど、結果プレイしたくなっちゃいます。やっぱり自分でプレイするのが好きだなと思いますね。
ーー『シャンフロ』はゲーム化も決まっていますね。ゲーム版のPVも拝見しましたが、映像が立体的で綺麗ですよね。
内田:凄まじいですよね、本当に。ゲーム版の『シャンフロ』を早くプレイしたいです。作中で神ゲーと言われている作品を本当にゲーム化するのは、すっごくハードルが高いと思います。
制作するのは相当大変だと思いますが、映像のクオリティーを見るだけでも完成度が高いのが分かるので、実際にプレイしたい気持ちがめちゃくちゃ沸いています!
ーー視聴者の方もアニメを見たらゲームがしたくなると思います。
内田:そうですね。アニメを見ていただけると『シャンフロ』の世界が気になると思うので、「俺も気持ち良くゲームをプレイしてみたいな」という気持ちになると思います。
ーーアニメを見ている感覚は、ゲーム実況に近いのかもしれませんね。
内田:なんとなく見ていても気持ちが良いので、ゲームプレイを見ている感覚に近いかもしれません。
サンラクのプレイにはかなり没入感があります。やっぱりサンラクがすごすぎるんですよ。僕が学生の頃に思い描いていた夢のようなスーパープレイです。
世の中には重いテーマの作品もありますが、『シャンフロ』はあくまでゲームの世界の話なので、ド派手なアクションもエンタメとして見やすいと思います。
『シャンフロ』は凄い解像度で楽しんでプレイしている姿がエンターテイメントしています。だから『シャンフロ』は見ていて気持ち良いですし、楽しいんだと思います。
とにかくアニメを見ていただけると、その感覚を味わっていただけると思いますので、気楽に見てください。流し見しても面白いですし、しっかり見ると細かく書き込まれていることに気がつくと思います。本当に映像のクオリティーが高いので、ぜひ楽しみにしてほしいです。
ーー今後、サンラクはゲーム内でたくさんのキャラクターと出会いますが、内田さんが注目すべきだと思うキャラクターとその関係性について教えてください。
内田:墓守のウェザエモン(最強種のユニークモンスター)に関するドラマ性が個人的に刺さったので好きですね。
あと、オイカッツォ(CV.小市眞琴)とアーサー・ペンシルゴン(CV.日笠陽子)は悪友で、ずっと一緒にゲームをプレイしている人たちです。各々の癖が強いので、サンラクが揺さぶられて、すごく面白いと思います。
かなり無茶苦茶で極悪非道な人たちで、ゲームの中だからこそ悪知恵が生きたり、ペンシルゴンの話術に乗せられたりと見せプレイ感があります(笑)。
3人揃うとやれないことがなさそうに思えるチーム感……「この3人が集まると何が起きちゃうの?」というワクワク感があるので期待してください。
ーーでは、最後に放送を楽しみにしている方へ、メッセージをお願いします。
内田:僕が『シャンフロ』を読ませていただいた時に、ゲームしている時のワクワク感や「サンラク、何するんだろう?」と先が気になる展開がすごく良く作り込まれていると感じました。
見ていただくと分かると思いますが、アニメの脚本のテンポ感が良くて、作画もすごく高いクオリティーで描かれていて、本当に『シャンフロ』をやりたくなっちゃうなと思うほどにゲーム世界への没入感を大事にして作られています。
ぜひ、極限までゲームを楽しんでいるサンラクを見ていただいて、皆さんもゲームやりたいなと思っていただけると嬉しいです。『シャングリラ・フロンティア』をぜひご覧ください!
[取材・文・撮影/杉村美奈]
『シャングリラ・フロンティア』作品情報
あらすじ
ディスプレイを使用するゲームが、レトロゲームに分類されるようになった、少しだけ未来の世界。
この世界では、最新のVR技術に内容が追いついていない、いわゆる“クソゲー”と呼ばれる作品が大量にリリースされていた。
そんな数多のクソゲーをクリアすることに情熱を捧げてきた1人の“クソゲーハンター”陽務楽郎。
彼が次に挑んだのはクソゲーの対極、総プレイヤー数3000万人の“神ゲー”『シャングリラ・フロンティア』だった。
集う仲間、広がる世界。そして“宿敵”との出会いが、彼の、全てのプレイヤーの運命を変えていく!! 最強クソゲーマーによる最高のゲーム冒険譚、ここに開幕!!
キャスト
(C)硬梨菜・不二涼介・講談社/「シャングリラ・フロンティア」製作委員会