「ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live ~Max!Splash!GoGo!~」『ひろプリ』ライブリレーインタビュー! キュア・カルテット工藤真由さん【連載第12回】
2023年10月21日(土)、毎年恒例となったライブ「ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live ~Max!Splash!GoGo!~」がパシフィコ横浜・国立大ホールにて昼夜の2公演に渡り開催されます。
今年も豪華キャストが集結。『ひろがるスカイ!プリキュア』のキャスト陣の関根明良さん、加隈亜衣さん、村瀬 歩さん、七瀬彩夏さん、古賀 葵さん、オープニング・前期エンディング主題歌歌手の石井あみさん、エンディング主題歌歌手の吉武千颯さん、歴代プリキュア歌手のMachicoさんと北川理恵さん、さらに『キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~』より「キュア・カルテット」(五條真由美さん・うちやえゆかさん・工藤真由さん・宮本佳那子さん)も参戦! ときめきがいっぱいにひろがる1日になりそうな予感です。
アニメイトタイムズでは、毎年「プリキュアライブ」のリレーインタビューをお届けしています。今年は出演者13人にインタビュー! 第12回は工藤真由さんです。
これまでのこと、「プリキュアライブ」のこと、『キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~』EDテーマ「雫のプリキュア」などをうかがいました。
『プリキュア』と共に歩んできた軌跡
──アニメイトタイムズで工藤さんにお話をうかがうのは初めてになるので、『プリキュア』に対する思いからお聞きできればと思います。
工藤真由さん(以下、工藤):どこから話せばいいのかわからないぐらい、自分の中で大きな作品です。
最初からお話すると……ずっと「歌手になりたい」と思いながら活動をしている中で、『プリキュア』のオーディションのお話をいただいたんです。『ふたりはプリキュア』を見ていて、曲ももちろん知っていたので、ぜひ受けたい!と。
でも、当初は着ぐるみとしてプリキュアになって、アクションをするお仕事なんだろうなと思っていたんですよ(笑)。
──アクターのオーディションと思われたのですね(笑)。
工藤:蓋を開けたら歌のお仕事で(笑)。そのオーディションに受かって、人生が変わりました。
アニメはもともと大好きで、女の子が変身して戦うアニメなどを好んで見ていたんです。まさか自分が『プリキュア』の曲を歌えるとは!と。『プリキュア』と共に成長していったので、本当に家族のような存在であり、私にとって無くてはならない存在です。
20周年を迎え、改めて「すごい場所にいられたんだな」と実感すると同時に、「もっともっと歌っていきたい」という使命感も覚えました。それほど自分にとって大切な宝物ですね。
私の人生は、ほとんどが『プリキュア』で染められていて。『プリキュア』からたくさんのことを教わりましたし、全国いろいろなところに行かせていただき、たくさんの方と出会えて。感謝の気持ちもたくさんある作品です。
──思い出が更新され続けているのが素敵ですね。
工藤:本当にそうです! 『プリキュア』が続いていく限り、またみんなで集まる機会があるのかなって。みんなで集まると、すぐに昔に戻れるんですよね。そう考えると、やっぱり家族だなと。
新しい方々も入ってきた時は温かく迎え入れてくれる。それは私が当時主題歌を歌っていた時も感じていたことでした。
──工藤さんが入った『Yes!プリキュア5』(以下『プリキュア5』)の時は、主題歌歌手としては、五條さんとうちやえさんがいらっしゃった状態ですよね。そして、工藤さんと共に、宮本さんが歌手デビューされていて。
工藤:そうですね。だから佳那子とふたりで「ここで終わるんじゃなくて、次につながるようにやっていこうね」と、地方のホテルとかで話して意識を高めていました。本当に話しても話しきれないくらい、たくさんの思い出があります。
──うちやえさんも一つひとつのことが忘れられない宝物だとおっしゃっていて。『プリキュア』の合格の電話をもらったときのことすら鮮明に覚えていらっしゃると。
工藤:分かります! 私もすごく覚えています。当時、5次審査ぐらいまでオーディションがあって……。
──5次まであるんですか!?
工藤:そうなんです。シリーズによってオーディションのやり方も違うと思うんですが、「まだ決まらない、まだ決まらない!?」と焦っていました(笑)。だから「決まったよ」と聞いた瞬間に泣きましたね。
制作の皆さんとしては、子どもたちと一緒に歌って踊れる人を求めていたそうなんです。私はダンスも得意だったのと、子どもたちも大好きだったので……本当に嬉しくて。
オーディションに合格した時も嬉しかったんですが、最初にテレビで『プリキュア5』を見たときに感動しました。「本当に叶ったんだ!」と。
──実感を伴った喜びが。しかも映像と歌との掛け算は、そこにしかない感動がありますね。
工藤:本当に! 毎年、オープニングを見ると泣いちゃうんですよね(笑)。映画も泣いてしまうんですけども……。
──わかります! 『プリキュア』のオープニングを聴くと、自分の心の柔らかい部分が刺激されて、気づいたら毎週泣いています。
工藤:そうそう、そうなんですよ。忘れていた何かを思い出させてくれるのが『プリキュア』で。小さいころの純粋な気持ちが、まだ自分の中にあることを実感できるといいますか。
対象年齢は小さなお子様ですけども、大人が見ても泣ける回がたくさんありますし、映画も泣けるし……見るたびに鳥肌がたちますね。改めて「ここにいられて嬉しいな」って。
──(取材時点では)これから「プリキュアシンガーズ Premium LIVE HOUSE Circuit!」(以下「LIVE HOUSE Circuit!」)もありますし、その思いを実感する瞬間が増えるのではないでしょうか。
工藤:「LIVE HOUSE Circuit!」は、私にとって15周年の「プリキュア15周年Anniversaryライブ」振りとなる『プリキュア』のイベントなんです。だから特別な思いがありますね。
しかも事前に行われていた「プリキュア20周年“テーマ別”楽曲総選挙」には、たくさんの曲を投票してもらっていて。
テーマ別 #プリキュア楽曲総選挙 結果速報📢(その1)
— プリキュア音楽&映像商品公式 (@precure_marv) May 26, 2023
「私にとって“プリキュア”と言えばこの曲!」「元気が出る曲」「泣けちゃう曲」
1位〜10位を発表🎵
沢山の投票ありがとうございました✨
結果全体はコチラでも追って公開します。https://t.co/J7MXctnDBJ#プリキュア pic.twitter.com/pOadlA3P1C
──工藤さんの曲がたくさんランクインされていましたね。
工藤:自分でもびっくりしていました。8年間ほど『プリキュア』シリーズに参加させてもらっていたので、長くやらせていただいたことも大きいとは思うのですが……素敵な『プリキュア』のサウンドに私の声を乗せて届けてきた曲たちを、皆さん大切に受け取ってくださっていたんだなって。
あのランキングを見て「私、やらなきゃ!」「もっともっと、やらなきゃ!」と奮い立たされました。投票してくださった方の中には、小さい時に当時の『プリキュア』を見ていた方も多いと思うんです。
20周年を迎えるってそういうことでもあって。私自身、幼少期に見ていたアニメの歌は今でも大好きなので、そういう作品で歌えたことに、感謝しかありません。
──まだ3歳前後の子どもたちは歌手名や声優名は意識していないと思うんですけど、大人になるにつれて……。
工藤:そうですね。カラオケで歌ったときに、名前に気づくこともあるんじゃないかなと。私も最近、私の名前を言ったときに「あ、『プリキュア』の!」と気づいてくれた友だちがいるんです。
「子どもがカラオケで歌っていたので、名前は知っていました」と。最近の作品からは離れていましたけど、どこかしらで必ず『プリキュア』という名前が出てくるのが嬉しいですね。