『スパイ教室』2nd seasonクライマックスを迎えて──クラウス役・梅原裕一郎さんメールインタビュー【連載第12回】

『スパイ教室』らしい最終話になった

──最終話では例のメモを巡って「灯」メンバーが大騒ぎとなりました（笑）。また、「そして……お前たちは僕の、新たな家族だ」というセリフはどのような思いを込めてアフレコされたのかなどをぜひ教えてください。

梅原：リリィを中心としたドタバタ劇という、『スパイ教室』らしい最終話になったと思います。

クラウスにとって「家族」という言葉は大きな意味をはらんでいる、「子弟」「仲間」とはまた違う、愛情の込められた特別な言葉ですので、「焔」を失ってしまったクラウスの新しい居場所をようやく見つけられたという万感の思いが込められていたと思います。はじめは落ちこぼれていた少女たちの居場所だった「灯」が、クラウスにとっても大切な場所になるという展開がとても熱く、演じながらクラウスに思いを馳せました。

──2nd seasonの放送をご覧になって、梅原さんはどのような思いがありましたか？　印象的なお話や個人的に好きなエピソードなどありましたら教えてください。

梅原：アネットに関する話が印象に残っています。アネットは子供のような無邪気な加虐心を持っていて、その冷酷さはおぞましいものですが、見ていてどこかスカッとするような感覚があり、恐ろしくも楽しいお話でした。「変わっていないと言われたから殺した」というどこまでも無邪気なセリフが印象に残っています。そしてそのアネットの冷酷ささえ武器であると認めるクラウスの姿に、スパイとしての能力の高さが感じられました。

──ではご自身がスパイになるとしたら、どんな能力で活躍（暗躍）したいですか？

梅原：前線で活躍するのはなかなか大変だと思うので、後方支援に回りたいと思います。
ハッキング能力などを駆使して、外には出ず、座りながらスパイ活動ができれば、心身共に安らげそうです。

──また、最近あった“極上”と感じる出来事について教えてください。

梅原：分かりやすい極上は、おいしいものを食べたときなどに感じることが多いです。寿司が好きでたまに行くのですが、その時はたらふく食べられるように朝や昼はご飯を少なめにして、万全の体調で寿司屋に向かいます。終盤穴子が出てきたあたりで「もうすぐ終わりか」とさみしい気持ちにもなりますが、それも極上です。

またアニメでお会いできる日を楽しみにしています

──ありがとうございます。早くもロスになっている方もいらっしゃると思います。『スパイ教室』2nd seasonを楽しみにし続けてきたファンに最後にメッセージをお願いします。

梅原：2クールに渡りご覧いただきありがとうございます。クラウスを演じるのは楽しかったですし、スパイ教室という作品に関われたこと、うれしく思っています。まだ原作をお読みでない方は原作を読んで補完して頂くと、より一層楽しめると思います。またアニメでお会いできる日を楽しみにしていますので、引き続き『スパイ教室』の応援をよろしくお願いします。

インタビュー・逆井マリ

『スパイ教室』2nd season作品情報

第32回ファンタジア文庫《大賞》受賞！痛快スパイファンタジー「スパイ教室」TVアニメ2nd season！

各国がスパイによる"影の戦争"を繰り広げる世界で、凄腕スパイ･クラウスは、死亡率九割を超える『不可能任務』に挑む機関―灯―を創設する。しかし、選出されたメンバーは実践経験のない7人の少女たちだった!?

世界最強のスパイによる、世界最高の騙しあいが今、幕を開ける＿＿＿。

イントロダクション

陽炎パレス・共同生活のルール。
一つ七人で協力して生活すること。
一つ外出時は本気で遊ぶこと。
一つあらゆる手段でもって僕を倒すこと。
――各国がスパイによる"影の戦争"を繰り広げる世界。
任務成功率100%、しかし性格に難ありの凄腕スパイ・クラウスは、死亡率九割を超える『不可能任務』に挑む機関―灯―を創設する。しかし、選出されたメンバーは実践経験のない7人の少女たち。毒殺、トラップ、色仕掛け――任務達成のため、少女たちに残された唯一の手段は、クラウスに騙しあいで打ち勝つことだった！？
世界最強のスパイによる、世界最高の騙しあい！

放送・配信情報

7月13日（木）よりTKYO MX、BS日テレ、AT-X他にて放送開始。
AT-X 7月13日より毎週木曜日 22:30~ 【リピート放送】毎週月曜日10:30〜/毎週水曜日16:30〜
TOKYO MX7月13日より毎週木曜日 24:30〜
BS日テレ 7月13日より毎週木曜日 24:30〜
KBS京都 7月13日より毎週木曜日 25:00〜
サンテレビ 7月13日より毎週木曜日 25:00〜
テレビ愛知 7月15日より毎週土曜日 25:55〜

dアニメストア・ABEMAにて地上波先行・最速配信決定!
ABEMA、dアニメストア 7月13日（木）より毎週木曜日 23:30〜
その他配信サイトでも順次配信予定。

スタッフ

原作：竹町（株式会社KADOKAWA ファンタジア文庫刊）
原作イラスト：トマリ
監督：川口敬一郎
助監督：池端隆史
シリーズ構成：猪爪慎一
キャラクターデザイン：木野下澄江
サブデザイン：枡田邦彰、市松模様
プロップデザイン：岩畑剛一、鈴木典孝
銃器設定：常木志伸
衣装デザイン：本間理莉
メインアニメーター：枡田邦彰、佐藤元昭、清水慶太、穂積彩夏
３D監督：小川耕平
３DLO/３DCG：Marco、デジタルモーション
美術背景：プロダクションアイ
美術監督：海野よしみ
美術ボード：槻舘育子
美術設定：長澤順子
色彩設計：岩井田洋
撮影監督：難波史
編集：丸山流美
音響監督：納谷僚介
音響制作：スタジオマウス
音楽：藤澤慶昌
音楽制作：KADOKAWA
アニメーション制作：feel,
製作：「スパイ教室」製作委員会