秋アニメ『キボウノチカラ~オトナプリキュア‘23~』声優・三瓶由布子さん&竹内順子さんが『プリキュア5』当時の裏話も交えつつ見どころやアフレコについて語った完成披露報告会レポート
プリキュアシリーズ20周年施策となるTVアニメ『キボウノチカラ~オトナプリキュア‘23~』が、いよいよ2023年10月7日(土)18時25分よりNHK Eテレにて放送開始となります。
放送開始を6日後に控えた10月1日(日)にはメディア向けに完成披露報告会が実施され、出演声優陣から夢原のぞみ役の三瓶由布子さん&夏木りん役の竹内順子さんに加え、本作オリジナルキャラクター・ベル役として発表された日笠陽子さんが登壇。大人になったプリキュアたちを描くという本作の企画全体についてや、収録での裏話などが語られた会見の模様をレポートします。
当時のプリキュアを見ていたファンもターゲット
声優陣に加え村瀬亜季プロデューサーが登壇すると、三瓶さんと竹内さんに本作の企画を聞いた時の印象や、大人になったプリキュアたちを演じることついて伺うことに。
三瓶さんは驚きが大きかったと一言。シリーズの生みの親である鷲尾天さんが仕掛けた、壮大なドッキリではないかとも思ったのだとか。キャラクターたちの絵を見たことから実感が湧き、嬉しさと共に大人になったのぞみを演じる緊張と喜びがあったとも語っていました。
竹内さんがことの重大さに気づいたのは収録の1日目だったそう。それまでは喜ぶだけだったそうですが、当日になってこれは鷲尾さんからの試練なんだと気づいたとのこと。そして「鷲尾さんは愛と試練、どちらも渡してくる……流石だな」とコメント。
そして、本作がシリーズにとって大きな挑戦であることも話題に。竹内さんはこのような機会をくれた鷲尾さんやファンのみなさんに嘘をつきたくないと思ったそうですが、大人になったプリキュアたちを演じたことがなかったため不安があったそうです。
三瓶さんも彼女たちが大人になるまでの過程を演じた訳ではなく、いきなり大人になった姿で現れたので、自分だけでなく声優陣みんなに不安があったことを明かしました。アフレコ現場では、お互いに自分の演技が大丈夫かどうか励まし合いながら演じていたのだとか。
TVシリーズのプリキュアに出演するのは初(※『映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』シンデレラ役として映画の方には出演されています)となるベル役の日笠さんは、プリキュアシリーズが女性声優にとっての憧れのひとつで本作に関われて幸せだと話しました。また、この作品の話を伺った時点ではのぞみたちが登場することを知らない状況だったことを明かしました。
“オトナプリキュア”というワードから完全新作で大人たちがプリキュアになるのだろうかと思っていたそうですが、自身も当時見ていた『プリキュア5』の面々が大人になった姿で登場することを知り、ファンのみなさんのように喜んだと話していました。
村瀬プロデューサーには、本作がどういった経緯で制作されたのか、どのような軸が物語にあるのかを改めて語っていくことに。企画の経緯としては、初期のシリーズをご覧になっていた方たちがもう大人になっていることから、20周年というタイミングで当時プリキュアを見ていた方をターゲットに映像作品を届けたかったのだとか。
内容としては大人になったのぞみたちの姿、のぞみたちの未来のひとつを描くことがベースにあったそうです。そこからメインとなる8名のキャラクターたちがどんな生き方をしているのか、その中で起きる葛藤を描く作品になっていると話しました。