秋アニメ『シャングリラ・フロンティア』サイガ-0/斎賀 玲役・和氣あず未さんインタビュー|可愛い声でドスを効かす甲冑キャラクターの演技に苦戦!?
煽られても火が着くサンラクは「ドMなんだと思います(笑)」
ーーゲームがお好きとのことですが、和氣さんは普段どんなゲームをプレイしてますか?
和氣:私は『Dead by Daylight』というオンラインゲームに一番ハマっています。3対3のような対称ゲームも好きですが、1対4などの非対称ゲームも好きです。
友達とパーティーを組んだり、1人で入って野良の方3人と協力したりします。通話をせずにみんなの動きだけを見て「あっちに行ったから、私があそこ行かなきゃ」と、意思疎通がとれた時がすごく楽しいです。
キラーもやりますが、ひとりなのでメンタルがしっかりしていないとできないんですよ。頭も使いますし、(サバイバーが)煽ってきたりして(笑)。
ライトをカチカチと付けたり消したり、屈伸したりできますが、脱出口のゲートの目の前でやられると、「こっちは何にもできないのに!」と思ったり(笑)。
煽られても火が着くタイプがサンラクですが、私は「やらない!」となってしまうのでまだまだだなと思います(笑)。
ーークソゲーハンターのサンラクはどんなに煽られたり、苛立っても屈さないですよね。
和氣:サンラクの何がすごいかと言うとメンタルの強さがすごくて、羨ましいですね。
クソゲーの『フェアクソ(フェアリア・クロニクル・オンライン)』もバグがひどいとかヒロインがどうしようもないとか。
実際にそういうゲームはありますが、私はショックを受けるし、もうやらないと思うし、離れがちです。クソゲーと呼ばれるからには、やっぱり離れる人も多いと思いますよ。
でも、サンラクは離れずにどうにか攻略して終わらせてやろうという強いメンタルの持ち主です。そういう性格がゲームを上達させるコツなんだろうなと思います。なので、私はまだまだ足りないなと思っています。
ーーまさに鋼のメンタルですよね。
和氣:強いです。ドMなんだと思います(笑)。玲ちゃんもたまにサンラクのことを「変態」と言いますけど、その通りだなと共感します。私もそこまで頑張らなきゃなという気持ちにもなります。
ーードMなほどに楽郎はクソゲーを好みますが、和氣さんは人に理解されにくい趣味などはありますか?
和氣:趣味ではないんですけど、臭い匂いが好きです。久しぶりにつけた冷房のカビの匂いとか。当たりハズレがありますけど、下水道の匂いとか。
外を歩いている時に下からする匂いも「好きだ!」となりますね。
ーーそれは珍しいですね。
和氣:一番好きなのは、地下鉄の匂いです。地下鉄に直接いるとその匂いを感じませんが、地下鉄の地上出口からパッとする匂いに「はぁ〜好き!」となるのですが、人に言うとあまり理解されません(笑)。
ーー少し篭ったような匂いがお好きなようで。
和氣:湿気っぽい匂いが好きなのかもしれないです。たまに嗅ぐからこそ良いのかもしれません。
ーー中でもお気に入りの匂いは?
和氣:一番の下水道は二子玉川にあります。もうだいぶ行ってないので、もしかしたら匂いが変わっちゃったかもしれません。地下鉄も感じるところと感じない場所があって。
あと、プールの塩素の匂いも好きです。とあるスタジオに行く道にある小学校の前を通る時、壁に身体を擦り付けるくらいにして「良い匂いだな〜」と思いながら歩いています。それくらい、そういう匂いが好きです(笑)。
ーーなぜその匂いを好きになったのでしょうか?
和氣:分からないんです。でも小さい頃から好きで、学校が二子玉川にあって、中学生くらいから「良い匂いだな」と思いながら通っていました。
中学生より前から臭い匂いが好きだったはずです。香水にしたいわけではないので、良い香りではないんですけれど、臭いなとは思わず、不思議と「好きな匂いだな」と思います。
当たりハズレがありますが、皆さんも探してみてほしいです(笑)。
アフレコしたら自然と「サンラク、めちゃめちゃ格好良いじゃん!」ってなりました(笑)
ーー今後、たくさんのキャラクターが登場しますが、和氣さんがお好きなキャラは誰ですか?
和氣:大塚明夫さんのヴァイスアッシュは、漫画を読んだ時から「なにこの格好良いウサギ!男前すぎる!」と思って、好きです。
大塚さんの声が付いたら渋くて、まさに極道な雰囲気で、想像以上にすっごく格好良いキャラクターになっていました。
けれど、アフレコしたら自然と好きなキャラクターがサンラクになっていて、格好良く見えちゃうんですよね。
漫画を読んだ時は「すごい鳥頭だな(笑)」と思っていましたが、だんだんと何も思わなくなって、格好良い少年だなと思うようになっていました。
動きと内田さんの声がつくと、さらに格好良く見えて「サンラク、めちゃめちゃ格好良いじゃん」ってなりました(笑)。
あと、やっぱりエムル(CV.日高里菜)もかわいくて好きです。
ーー本作のキャラクターは声が付くとより生き生きする子ばかりですよね。
和氣:キャスト表を見た時に「私が想像していたキャラクターの声だ!」と思うくらい本当に原作から飛び出したような声だったので、視聴者としてワクワクしちゃいました(笑)。
ーーこれから登場キャラクターが増えるのが楽しみですね。『シャンフロ』の魅力と視聴者の方へメッセージをお願いします。
和氣:『シャンフロ』は、原作の文字や漫画を読んでいても設定の情報量がいっぱいあります。絵にすごく詰め込まれていて、深いけれど読みやすいのが、漫画の『シャンフロ』の魅力だと思います。
さらに、アニメになると色がついてしっかり動くのが前提なので、すごいハードルが上がりますが、アンバサダーの時に「『シャンフロ』を盛り上げて大きい作品にしよう!」という熱がスタッフさんなど身近から伝わってきて、「すごいプレッシャーなんじゃないの?」と思っていました。
ですが、完成した映像を見て「こんなに動かせるんだ」と感動しましたし、サンラクの動きが大きく多いので、戦っている姿がすっごく格好良く見える作品です。こんな見た目ですが、動くとさらに格好良いヒーローに見えると思います。
アフレコの最初の頃は色付きで動いていたので、私たちもお芝居を乗せやすくて「すごく大きな作品に携わらせていただいているぞ」という気持ちで、いつも以上に気合いを入れたお芝居をしました。作品をもっともっと楽しんでいこうと思っています。
ゲームもすごいクオリティーになると感じています。皆様の応援があってこそ大きな作品になるので、ぜひ『シャングリラ・フロンティア』のゲームの世界を楽しんでいただきたいと思います。
[取材・文・撮影/杉村美奈]
『シャングリラ・フロンティア』作品情報
あらすじ
ディスプレイを使用するゲームが、レトロゲームに分類されるようになった、少しだけ未来の世界。
この世界では、最新のVR技術に内容が追いついていない、いわゆる“クソゲー”と呼ばれる作品が大量にリリースされていた。
そんな数多のクソゲーをクリアすることに情熱を捧げてきた1人の“クソゲーハンター”陽務楽郎。
彼が次に挑んだのはクソゲーの対極、総プレイヤー数3000万人の“神ゲー”『シャングリラ・フロンティア』だった。
集う仲間、広がる世界。そして“宿敵”との出会いが、彼の、全てのプレイヤーの運命を変えていく!! 最強クソゲーマーによる最高のゲーム冒険譚、ここに開幕!!
キャスト
(C)硬梨菜・不二涼介・講談社/「シャングリラ・フロンティア」製作委員会