「DreamRiser」を超えたいと強く思った――『ガールズ＆パンツァー 最終章』第4話～第6話OP主題歌「Never Say Goodbye」ChouChoさんインタビュー｜明るくて前向きで、でもちょっぴり切ない卒業の歌に。

2023年10月6日（金）から劇場上映がスタートする『ガールズ＆パンツァー 最終章』第4話。第4話からはOP主題歌が、ChouChoさんの歌う「Never Say Goodbye」へと変わります。

本編の上映に先駆け、10月4日（水）には「Never Say Goodbye」のCDが発売され、来年1月にはワンマンライブも開催と、『ガルパン 最終章』とあわせて精力的に活動を行っているChouChoさん。

そんなChouChoさんに、今回の新曲「Never Say Goodbye」や、『ガルパン』への想いなどを伺うインタビューの機会を頂きました。

TVアニメのOP主題歌「DreamRiser」からスタートし、10年以上も関わってきた作品、そして楽曲たち。

そんなたくさんの思い出を乗せた"最終章"にふさわしい"卒業"の歌となっている「Never Say Goodbye」はどうやってつくられたのか、最後までぜひご覧ください。

「DreamRiser」はずっとそばにいた楽曲

――『ガルパン 最終章』も折り返しということで、まずはChouChoさんにとって『ガルパン』という作品、そして「DreamRiser」はどういう存在になっているのか教えてください。

ChouChoさん：やっぱり『ガルパン』はデビュー直後に主題歌を担当させて頂いた作品ですし、私の歌手のキャリアの中で「DreamRiser」はずっとそばにいた楽曲なので、一緒に歩んで成長してきた作品であり楽曲だなって思いますね。

――「DreamRiser」は節目節目に歌うことも多いですね。

ChouChoさん：そうですね。アニサマに初めて出演させて頂いたときも「DreamRiser」を歌いましたし、あんこう祭や、オーケストラも初めて『ガルパン』のおかげで共演することができたので、やっぱり特別な思い入れがあります。

――初めて大洗でお客さんたちに披露した当時のことを覚えていますか？

ChouChoさん：初めてあんこう祭で歌ったときの衝撃がすさまじくて。野外で歌う経験も当時は多くなかったんですね。外のあんな広い場所に人がぎっしり居て。ステージの横にも後ろにも人が居るっていうのが本当に初めての経験だったのですごく緊張もしました。だけど『ガルパン』という作品の人気を肌で感じることができて、嬉しいというよりも驚きの方が大きかったですね。

――お客さんの熱量を間近で感じたわけですね。

ChouChoさん：そうですね。あと、地元の方なのかわからないですけれど、幅広い年齢の方が聞いてくれていて。ステージの前の方で子供たちが応援してくれていたり、お年寄りの方もいらっしゃったりとか、本当に幅広い世代の方があんこう祭に参加されていて、そういった場所で歌う機会もあまりないので、本当に嬉しかったですね。

――先程、オーケストラの話が出まして、なかなかない経験かと思うのですがオーケストラをバックに歌ってみていかがでしたか？

ChouChoさん：それまではカラオケ音源だったり、バンドで歌うことしかなかったので、オーケストラ独特の音圧や広がりが普段と全く違う環境ですごく難しかったです。特に難しかったのがリズムで、普段はドラムのリズムに合わせて歌っているんですが、指揮者に合わせるというか、そのときの空気感になるので、それが本当に難しくて。

ですが、はじめてオーケストラのホールで歌ったときの、オーケストラでしか味わえない反響――ホール全体がひとつになってるっていう感覚で。オーケストラの演奏に支えられて、自分の歌声がいつもより高く遠くに広がっていくっていう経験は初めてだったので、本当に緊張はしたんですけれど、すごく気持ちよく歌えて、こんなに素晴らしいんだって感じましたね。

――先日、新たな試みとしてバーチャルライブ（「ガールズ＆パンツァー バーチャルライブ、はじめます！ ～オオアライで全員集合!!!!!!!～」）が実施されました。参加された感想を教えてください。

ChouChoさん：やってみるまでどういった形になるのか、どういう環境になるのかとか、なかなか予想が難しかったので、緊張するんじゃないかなか心配もしてたんです。でも、やっぱりそこはいつもの『ガルパン』チームで作っていたので、すごく温かい雰囲気の中、いつも通りのびのび歌うことができて、とても楽しい一日でしたね。

結構長丁場ではあったんですけど、途中でボコが出てきたりして癒されつつ、いつも一緒の佐咲（紗花）さんとも楽屋でもずっと一緒で。

実際に収録の合間に、どういうふうになるのかっていう映像を見せてもらったり、あんこうチームがどう映るのか見せてもらったりしながら、「こういうふうになるんだ」って驚きながら、楽しんでバーチャルライブを作り上げていました。

――確かに収録時点では実際どうなるかわからない状態で歌うのも不思議ですね。

ChouChoさん：でも、まさか「Enter Enter MISSION!」をあんこうチームと一緒に歌う、共演できる日が来ると思っていなかったので、すごく嬉しかったですね。かわいいなと思っていました。

――ああいったライブの形になるというのは収録当日知ったのか、それとも事前に打ち合わせみたいなものがあったのでしょうか？

ChouChoさん：ライブの前に打ち合わせがありました。「バーチャルライブやります」って言われたときは何のことか全然わからなかったんですけど、その打ち合わせで「なるほどなるほど。でも、なるほどだけどいまいちよくわかんないな」みたいな感じで当日になりました（笑）。

――そのバーチャルライブで「Never Say Goodbye」がフルバージョンで初披露されました。歌った時の感想を教えてください。

ChouChoさん：やっぱり新曲の初披露は、毎回すごく緊張はしてしまうんですけど、『ガルパン』への想いも目いっぱい込めて作った曲を「やっと披露できた」って気持ちが大きくて。楽曲制作はかなり前から動いていたので、喜びが大きかったです。

――ライブ配信はニコニコ生放送で行われていて、視聴者の感想やコメントがたくさん流れていましたが、そういったコメントはご覧になられましたか？

ChouChoさん：リアルタイムで一緒に見ていたので、コメントも見つつ映像も見つつという感じだったんですけど、「Never Say Goodbye」っていうタイトルで泣くっていうコメントがあって。

――まだ最終章はあと3話ありますが、やはり終わりを意識してしまうからでしょうか。

ChouChoさん：みなさん想像力が豊かだなって（笑）。「これ絶対最後泣くやつ」とか、やっぱり"最終章"っていう切なさを感じてらっしゃる方が多いなって思いましたね。でもすごくいい曲って言ってもらえて嬉しかったです。