『とあるおっさんのVRMMO活動記』ミリー役&EDアーティスト・岡咲美保さんインタビュー|ED曲「キボウノレシピ」は“気楽さ”や“一緒に歌うこと”を大切にした楽曲
冴えないおっさんが新しくスタートしたVRMMO(仮想現実大規模多人数同時参加オンラインゲーム)の世界で、独自のプレイスタイルを貫き、目立たずにひっそりと楽しもうと思っていたら……なぜか一躍人気者に!?
そんなストーリーが展開する、TVアニメ『とあるおっさんのVRMMO活動記』(原作:椎名ほわほわ アルファポリス刊)が、10月よりTOKYO MX、BS11ほかにて好評放送中です。
第2話では、主人公のアース(CV.石川界人)がゲームの中で初めてフレンドになったツヴァイ(CV.畠中 祐)が率いるギルド「ブルーカラー」のメンバーと一緒にモンスター討伐に出かけることに。アースにとって初めてとなるパーティプレイは無事に成功を収めます。アースが武器の製作や改良にいっそう精を出す中、新クエスト「妖精達との舞踏会」が実装。多くのプレイヤーが妖精との契約に成功する中、アースはまさかの失敗。クエストの後半に再び契約チャンスがあると知り、気持ちを切り替えるのでした。
アニメイトタイムズでは、キャストやスタッフへのインタビュー連載を実施中。今回は「ブルーカラー」のメンバー・ミリー役、そしてED曲「キボウノレシピ」を歌う岡咲美保さんの登場です!
ミリーはただおっとりしているだけではない、いろいろな表情を見せるキャラクター
――先日放送された第2話を振り返った感想と、印象に残っているシーンをお聞かせください。
ミリー役・岡咲美保さん(以下、岡咲):第1話ではアースが『ワンモア・フリーライフ・オンライン』の世界に入るまでの過程や、この世界でどんな風に過ごそうと思っているのかが描かれていました。私が演じるミリーは、アースと出会って、自分たちのギルド「ブルーカラー」の新しい仲間になってくれることを楽しみにしていて。
そして第2話で、ブルーカラーのメンバーとアースが初めてパーティプレイができて、アースの戦い方やパーティーの中でのミリーの役割も見えました。魔法使いとして戦線から一歩離れたところから戦況を俯瞰で見ていて、相手が強くてメンバーが動揺している時も冷静に分析していて。そこがミリーの芯の強さや良さだと思ったので、大きく揺れないように感情を表現しようと意識して演じました。
あとは、ブルーカラーのメンバーも個性的なキャラばかりで、アースもこれから大変そうだなと思いました(笑)。
――ブルーカラーのメンバーのノーラ(CV.朝井彩加)が自己紹介した後、ツヴァイがアースに「彼女の前では『つるん』とか『ぺたん』とか『すとーん』とかの言葉は禁止な…」と真剣な表情でこそこそしゃべったシーンは、過去にどんな恐ろしいことがあったのだろうと気になりました。
岡咲:確かに(笑)。ちゃかし合うようなノリも多くて、そういう部分も作品の空気感の明るさやコメディ的な雰囲気につながっていて、おもしろいなと思います。
――ミリーは、第1話でツヴァイと一緒にアースと出会った時はおしとやかで優等生タイプの女の子だなと思いましたが、第2話ではアースに料理を作らせようと悪ノリするブルーカラーのメンバーに乗っかったりと、ユーモアがあってノリがいい一面も見られました。
岡咲:ちょっとミステリアスな子だなと私も感じていて。これからもいろいろな表情を見せてくれますし、「何でこんな描写なんだろう?」と思わせるシーンもあったりして。ただおっとりしているだけの女の子ではないのが魅力かなと思います。
――第3話以降でアースやミリーたちがどんな冒険をするのかというワクワク感や、ブルーカラーのメンバーの違った面やエピソードが見られたらいいなと期待が膨らみました。
岡咲:今後も一緒にどんな冒険をしていくのか、ミリー同様に私も楽しみです。また、ミリー役として、アースのいろいろな表情を引き出したいなって。アースは淡々と自分の好きを追求していきますが、ミリーたちが無理を言うとしかめっ面しながらもお願いを聞いてくれて。自分の行動でアースに様々な化学反応が起きるのが楽しいですし、これからもブルーカラーのメンバーと一緒に、アースにいろいろな刺激を与えていくんだろうなと思わせてくれた第2話でした。
ブルーカラーのメンバーを演じる私たちキャストも、第2話でメンバーが増えて掛け合いのテンポもより速くなったし、チーム感も増していくと思うので、楽しみにしていただきたいです。
――先日、中澤勇一監督とシリーズ構成の待田堂子さんにお話をうかがった時、監督は第1話から皆さんがしっかり役を作っていて、ほとんど言うことがなかったとおっしゃっていました。
岡咲:本当ですか? そうだったら嬉しいです。私たちは事前に台本や原作を読んで、自分なりにキャラを作ってから収録に臨み、ディレクションがあればそのオーダーに応えて修正していきます。細かいところは打ち合わせましたが、キャストの皆さんとキャラがピッタリだったと思います。
――ミリーの役作りはどのようにされたのでしょうか?
岡咲:私がハスキーボイスということもあって、語気が強い女の子や、明るくて物事をハッキリ言う子を演じる機会が多い中で、ミリーはしゃべるテンポはゆっくりだけど感情は冷静という真逆のタイプで、初めてに近い役柄でした。私自身も普段、早口で物事を端的に伝えようと焦ってしまうので、自分で録音しながら調整して、いいバランスを探り、考えてから収録に臨みました。
コロナ禍の影響も少しずつ緩和されていて、掛け合いやマイクワークもできるようになってきたので、キャストの皆さんのお芝居を生で受けながら、考えながら演じました。