この記事をかいた人
- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
魔王討伐の旅で数多くの名言を残しているヒンメル。そんな名言の中から筆者が印象に残った3つをピックアップしました。
フリーレンを仲間にスカウトした際にヒンメルが口にした言葉です。彼は、いろんな言い訳を並べて冒険に出るのを渋るフリーレンを根気強く誘い続け、この言葉で彼女の背中を力強く後押し。それまで無気力に生きていたフリーレンに旅立つ勇気を与え、仲間と過ごす楽しさを教えたのでした。
人の心を動かす言葉、その言い回しの格好良さに多くの読者を痺れさせた名言です。
その後、フリーレンはフェルンを連れた旅で出会った僧侶ザインが自分と同じように冒険に出ない姿を見て、かつてヒンメルが自分にそうしてくれたように根気強く声をかけ続け、旅立ちのきっかけを与えます。
“魔王討伐の旅”と聞くと誰しもが辛く苦しい旅を想像するでしょう。しかし、ヒンメルは常に冒険を楽しんでいました。こちらの発言も、旅の途中での迷宮(ダンジョン)攻略の際に口にしたものです。
ヒンメル一行は魔物の討伐依頼で数多くの迷宮に潜っていますが、迷宮好きであった彼はいつでもその攻略を楽しんでいました。仲間たちから「こんなことをしていていいのか」「いつまでもそうはいかない」などと言われることもありましたが、彼は最後まで冒険を楽しむと言い切っています。
また、「僕はね、終わった後にくだらなかったって笑い飛ばせるような楽しい旅がしたいんだ」とも話しており、常に楽しむことを念頭に置いていたことがわかります。
そのため、フリーレンの趣味である民間魔法の収集にも協力的で、魔王討伐においてはあまり実用性のないものであっても「楽しい旅にしてくれるもの」と捉えていたようです。
「#葬送のフリーレン」
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) September 29, 2023
初回2時間SPまで、あと3️⃣0️⃣分
🪄魔王を倒した、“その後”から始まる物語✨#フリーレン pic.twitter.com/NtDy7M2WAi
こちらは、ヒンメルが依頼を受けた際に必ず報酬をもらう理由として話した言葉。彼は、どんな些細な報酬であっても、それをもらうことで相手に貸しを作らないようにしていたようです。
彼が求めていたのは人助けそのものであり、感謝されることではありません。さらに、「相手に貸しを作ってしまったら本当の意味で助けたことにはならないだろう」とも話しています。
助けた相手をそこまで慮って行動できるからこそ、彼が多くの人に慕われる英雄となった所以ではないでしょうか。我々読者の実生活でも活かせる名言です。
ヒンメル役を演じているのは岡本信彦さんです。1986年10月24日生まれ、東京都出身。『僕のヒーローアカデミア』の爆豪勝己役や『とある魔術の禁書目録』の一方通行〈アクセラレータ〉役などを務めています。
「僕達の冒険はこれで終わりだ」#フリーレン pic.twitter.com/FPrS6SYZxg
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) September 29, 2023
仲間、人、そして冒険が好きな勇者ヒンメル。彼は魔王討伐だけでなく、その旅の道中で多くの人を助け、世界に平和をもたらすとともに、人々に様々な影響を与えました。その影響は彼が死してなお強く残っています。
彼のパーティであったフリーレン、ハイター、アイゼンがことあるごとに「勇者ヒンメルならそうした」と口にし、彼の行いに倣った行動を取ることからも、その偉力は絶大であることは明白です。
「人を知る旅」を続けるフリーレンは、ヒンメルについて今後どのようなことを知っていくのでしょうか。その旅路を見守りましょう。
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。