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「キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~」三瓶由布子インタビュー

秋アニメ「キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~」夢原のぞみ役・三瓶由布子さんインタビュー|「演じる時はちゃんと地に足をつけて喋ることを心がけました」

先日、2023年10月7日(土)よりNHK Eテレで放送開始となったTVアニメ「キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~」。本作には「ふたりはプリキュア Splash☆Star」「Yes!プリキュア5」「Yes!プリキュア5GoGo!」のプリキュアたちが大人になって登場するということで、当時番組を視聴していたファンをはじめとする多くのプリキュアファンの注目を集めています。

アニメイトタイムズでは、本作で夢原のぞみ役を演じる声優・三瓶由布子さんへのインタビューを行いました。

プリキュアシリーズとしても大きな挑戦となる本作や大人になったのぞみたちについて、そして収録の裏話などをたっぷり語っていただきました。また、一部「Yes!プリキュア5」「Yes!プリキュア5GoGo!」当時のエピソードも話してくださったので、ファンの方はその点もぜひ注目を。

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キボウノチカラ~オトナプリキュア‘23~
TVアニメ「プリキュア」シリーズの20周年施策の一つのチャレンジとして、プリキュアとともに成長した皆様に向けた、「Yes!プリキュア5」・「Yes!プリキュア5GoGo!」の夢原のぞみを中心に、彼女たちが成長した姿を描く派生作品です。作品名キボウノチカラ~オトナプリキュア‘23~放送形態TVアニメスケジュール2023年10月7日(土)〜2023年12月23日(土)NHKEテレにて話数全12話キャスト夢原のぞみ:三瓶由布子春日野うらら:伊瀬茉莉也秋元こまち:永野愛水無月かれん:前田愛美々野くるみ:仙台エリ夏木りん:竹内順子日向咲:樹元オリエ美翔舞:榎本温子ベル:日笠陽子ココ:草尾毅ナッツ:入野自由シロップ:朴璐美ブンビー:高木渉雪城さなえ:野沢雅子満:渕崎ゆり子薫:岡村明美美墨なぎさ/キュアブラック:本名陽子雪城ほのか/キュアホワイト:ゆかな九条ひかり/シャイニールミナス:田中理恵スタッフ原作:東堂いづみキャラクター原案:稲上晃 川村敏江シリーズディレクター:浜名孝行シリーズ構成:成田良美キャラクターデザイン:中嶋敦子音楽:佐藤直紀アニメーション制作:東映アニメーション スタジオディーン製作:2023キボウノチカラオトナプリキュア製作委員会主題歌OP:「とき...

彼女たちの本質や根本的な部分は変わっていない

――まずは、本作の企画の制作を伺った時の第一印象をお聞かせください。

夢原のぞみ役:三瓶由布子さん(以下、三瓶):最初は「今日はエイプリルフールだったっけ?」からはじまって、事務所やほかの『プリキュア5』声優陣に確認したくらい本当に驚きました。事実なんだと確信を持てた後ですら夢じゃないかと思ったくらいです。また、“オトナプリキュア”というタイトルだけど、どんな形の物語が描かれるのか想像がつかなかったので、ドキドキする気持ちが大きかったです。

――子供の頃に見ていたキャラクターたちがオトナになった姿がみられるなんて、きっと誰も想像がつかないことだったのではないかと思います。

三瓶:やっぱりプリキュアシリーズ自体が持っている力があってこそだと思います。それを20年も継続してきたからこそ、シリーズのひとつの挑戦の意味も込めて実現できたのではないかと思います。

――のぞみたち『プリキュア5』の面々のオトナになった姿が描かれますが、当時からキャラクターの印象が変わった部分はありましたか?

三瓶:見た目はすごく変わったと思います。キャラクターデザインを担当された中嶋敦子さんによる絵を見た時は、みんな本当に美しくなっていて滅茶苦茶嬉しかったです。オトナになったみんなを見られたことも嬉しかったし、「こんな健やかに育って……」みたいに謎の目線になってしまったこともありました……(笑)。

けれど演じていて感じたのは、本質の部分は大きく変わっていないことです。これはみなさんもそうじゃないかなって思うのですが、仕事場とかオフの場とか、人って環境によって色々な一面が出てくるじゃないですか。それによって気持ちや表情が変わることはありますが、彼女たちの本質や根本的な部分はそんなに変わっていないかなって思いましたね。

――みんな素敵でしたね。最初にキャラクターデザインをご覧になった時に、真っ先に目を惹いたのは誰でしたか?

三瓶:りんちゃんでした! ほかの声優陣からもりんちゃんは大人気で、ボーイッシュなキャラクターではあるのですが、一番乙女だよねと昔から話していたんですよ。

――そうだったんですね。近年だと『映画プリキュアオールスターズF』などのオールスター作品や『映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』で客演もあったかと思いますが、本作で再びのぞみを演じられた感想もお聞かせください。

三瓶:今まではずっと中学生でしたし、オールスター作品などでの客演時も戦闘シーンがメインで、プリキュア魂で戦うみたいな感じが多かったんです。けれど本作では、オトナとして普通に働いてなんとひとり暮らしをしているという……。

そうやって現在ののぞみの生活が描かれることから、まずはひとりで生きていかないとと思いまして。演じる時はちゃんと地に足をつけて喋ることを心がけました。子供たちに話しかけるシーンなどでは、勢いに乗るのではなくひとつひとつ落ち着いて演じるようにしています。

――三瓶さんは少年や男の子を演じられる印象が少しあるのですが、今回は大人の女性を演じています。その点についてはいかがでしょうか?

三瓶:大人の女性を演じるというと、確かにいつもと少し違う経験ではあります。そもそも、のぞみを演じ始めた当時は女の子役の経験がほぼなくて、演じるキャラクターが女の子であることに緊張してしまうくらいでした。ですが今の自分が持っている経験や年齢も含めて、その当時よりは女性を演じるハードルや、演じ辛いと感じることはなかったです。

ただ、それがのぞみであるかどうかは別でしたね。自分で演じていても「これ、本当にのぞみに聞こえるのかな?」とか、「オトナになったのぞみという説得力を声で表現できているのかな?」とか、家で練習している時はひとり悶々と考えてしまっていたくらいで。けれど現場で『プリキュア5』メンバーのみんなと会って、はじめて作品の中でりんちゃんと会った瞬間に「これ、のぞみだ!」みたいな自信を得られたんです。

――そんな本作の収録時に印象に残ったエピソードや、制作陣からのディレクションはありましたか?

三瓶:とにかく私自身が不安すぎて、1個ずつ「今、大丈夫でしたか?」みたいにお伺いを立てていました。すると大丈夫ですよと言ってくださるので心強くはあったのですが、逆に「三瓶さん的に何がダメでしたか?」と聞かれてしまったりもして……(笑)。

一同:(笑)。

三瓶:後ろで控えているほかのメンバーたちに聞くとみんな大丈夫だと言ってくれたのですが、やっぱり不安だったのは私だけじゃなかったみたいで。私からするとほかのみんなは「かれんさんじゃん、くるみじゃん、りんちゃんじゃん」みたいに感じたのですが、やっぱり自分のことになると不安だったみたいなんです。そうやってみんな同じ気持ちなんだとわかると少し安心できました。一緒にアフレコをしているあの空間は、本当に昔のままだったなぁ。

――それ以外にもほかの声優陣とお話をされたのでしょうか?

三瓶:当時と変わらず賑やかに雑談してました。そもそもプリキュアがこの作品に登場するのかとか、プリキュア”という単語がタイトルに入っているので、登場するとは思いますけれど。一番盛り上がったのは、のぞみたちがプリキュアに変身するかどうかだったり、変身するとして順番的に誰が最初で誰が最後になるかとかです。

――オトナになったのぞみたちがプリキュアに変身するかどうかはやっぱり気になりますよね。

三瓶:ベル役の日笠陽子さんは全てのシナリオを最初から把握してアフレコに臨んでいたそうですが、私たちは1話ごとに台本をいただいて、そこで先の物語を知ることになりました。だから「次のエピソードでは誰の悩みがどういう形で出てくるんだろう?」みたいに、現場で毎週楽しみにしていました。

 

(C)2023 キボウノチカラ オトナプリキュア製作委員会
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