懸命に、そして必死に戦った彼らの人生を受け取ってほしい――『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」第39話(第2期15話)放送後インタビュー|禪院真希役・小松未可子さん×七海建人役・津田健次郎さん×禪院直毘人役・中田譲治さん
「渋谷事変」は作中屈指のエピソードでありターニングポイント。全力に生きた人生を受け止めてほしい
――第37話放送後に虎杖役の榎木淳弥さんと脹相役の浪川大輔さんの対談記事を掲載しましたが、その時に浪川さんは自身が演じるキャラ以外のお気に入りは「ナナミン」だけど今は敵だから漏瑚と答えていました(笑)。皆さんの自分の演じるキャラ以外のお気に入りを教えてください。
津田:七海と関係性が深い虎杖ですね。いろいろなことに悩んだり、迷っている時に七海が手を差し伸べたりしているので。五条とは減らず口を叩き合うくらい、仲がいいけど、それとも違う関係性で。第2期でも七海と虎杖の素敵なシーンがあったりして、好きです。
小松:まったくお会いできていないし、キャラ同士の絡みもまだないんですけど、冥冥と憂憂が好きです。戦った相手としては陀艮が好きで、小さな陀艮から大きな陀艮になるシーンとか。「はなみぃ」と、かわいく言っていたのに、バリバリの三宅さんの声になって、大苦戦して。戦う側としては嫌だけど、絶望的になったら打ちのめされるのは何か好きです(笑)。
中田:主人公の3人、虎杖、伏黒、釘崎はみんな、魅力的でいいですね。3人の呼吸の合う感じは日常の延長みたいで楽しそうだし、視聴者の方もほっこりするでしょうし。あと僕は個人的に戦うクールビューティっぽい女の人が好きなので、真希もいいですね。アクションシーンや精一杯突っ張っている生き様は見ていて魅力的だと思います。
それと「渋谷事変」が始まって、究極メカ丸も好きになりました。敵わない相手に命がけで戦って、しかも僕らにミニメカ丸という保険まで置いていってくれて(笑)。真人との戦いを見ている時もつい応援したくなりました。
津田:真人はねえ、イライラする。
小松:本当にそうですよね。
中田:アイツは悪いヤツで、最低ですね。
小松:どこにも同情できたり、救える点がありませんよね。
中田:あんなに気持ち悪い演技をする島﨑(信長)君はすごいですね。
――では今後の見どころと皆さんへメッセージをお願いします。
津田:「渋谷事変」は僕にとって、特別なエピソードになりました。これからも楽しんで……とも言いにくいんですけど(笑)、七海たち以外の戦いやドラマも濃いし、アクションや術式などもすごくカッコいいので、1話たりとも見逃さずに、視聴していただけたら嬉しいです。
小松:どのキャラの戦いにも、それぞれの人生を重ねる部分がたくさんあるし、この「渋谷事変」はキャラたちのターニングポイントになっていますし、今後の『呪術廻戦』を語る上でも欠かせないエピソードになると思います。ぜひこの戦いの行く末を見逃さずに……目を覆いたいシーンもありますけど(笑)、彼らが懸命に、そして必死に戦った人生を受け取っていただけたらいいなと思っています。
中田:「渋谷事変」はやっぱりバトルが見どころで、最初から「これが見せ場でしょ?」というシーンから始まり、呪術師たちが渋谷に集結して繰り広げる戦いは毎回がクライマックスみたいで。いちファンとしても今後の展開を見るのが楽しみです。そして人間は、一人ひとりは弱いけど、“みんなで助け合うしか勝つすべはない”という部分を見て、感じていただけたらと思っています。最後までお付き合いください。
TVアニメ『呪術廻戦』作品情報
●第1期
Blu-ray&DVDシリーズ 第1巻~第8巻発売中!
TVシリーズ 各動画配信サービスで配信中!
●第2期
毎週木曜23:56~MBS/TBS系列全国28局にて放送中!
イントロダクション
少年は戦うーー「正しい死」を求めて
集英社「週刊少年ジャンプ」で連載中の、芥見下々による漫画作品『呪術廻戦』。
2018年3月から連載が開始され、人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描き、既刊20巻にしてシリーズ累計発行部数は驚異の7,000万部を突破。
2020年10月から2021年3月までは毎日放送・TBS系列にてTVアニメ第1期が放送され、国内のみならず全世界で大きな反響を呼んだ。さらに、同年12月24日、第1期の前日譚にあたる物語が描かれる『劇場版 呪術廻戦 0』を上映し、全世界で一大ムーブメントを巻き起こした。
そして、2023年に放送が決定している第2期で描かれるのは、五条 悟と夏油 傑の高専時代の物語「懐玉・玉折」。劇場版にて示唆された五条と夏油の決別した過去がついに明らかとなる。
さらに、連続2クール内にて「懐玉・玉折」の後、第1期から続く時間軸の物語「渋谷事変」も描かれることが決定。10月31日、ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺に突如“帳”が下ろされ大勢の一般人が閉じ込められる。単独で渋谷平定へと向かう五条だが、これは夏油や真人ら呪詛師・呪霊達による罠だった…。虎杖、伏黒、釘崎といった高専生のメンバーや呪術師たちも渋谷に集結し、かつてない大規模な戦闘が始まろうしていた。
呪いを廻る壮絶な物語が再び廻りだすー
「渋谷事変」ストーリー
最後に笑うのは、人か―呪いか―
「五条 悟は 然るべき時 然るべき場所
こちらのアドバンテージを確立した上で封印に臨む
決行は10月31日 渋谷」
2018年10月、特級呪霊による交流会の襲撃以降呪術高専内の緊張が高まる中、ついに内通者の正体が判明する。
果たして内通者は誰なのか、その目的とは―!?
そして、2018年10月31日。
ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺に突如“帳”が降ろされ大勢の一般人が閉じ込められる。“一般人のみが閉じ込められる帳”という高度な結界術に加え、一般人を介して告げられた「五条 悟を連れてこい」という指名から、上層部は被害を最小限に抑えるために五条単独での渋谷平定を決定する。
罠を仕掛け待ち構える夏油や真人ら呪詛師・呪霊達、そこに単独で乗り込む五条、さらには“帳”の外側に集結した虎杖、伏黒、釘崎、七海、そして数多くの呪術師たち。
渋谷に集結した呪術師VS.呪詛師・呪霊の
かつてない大規模な呪い合いがついに始まる―!!
STAFF
原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:平松禎史・小磯沙矢香
副監督:愛敬亮太
美術監督:東 潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:石川大輔(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳 圭介
音楽:照井順政
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
制作:MAPPA
主題歌
「懐玉・玉折」オープニングテーマ:キタニタツヤ「青のすみか」(Sony Music Labels)
「懐玉・玉折」エンディングテーマ:崎山蒼志「燈」(Sony Music Labels)
「渋谷事変」オープニングテーマ:King Gnu「SPECIALZ」
「渋谷事変」エンディングテーマ:羊文学「more than words」(F.C.L.S./Sony Music Labels)
CAST
虎杖悠仁:榎木淳弥
伏黒 恵:内田雄馬
釘崎野薔薇:瀬戸麻沙美
五条 悟:中村悠一
真人:島﨑信長
夏油 傑:櫻井孝宏
両面宿儺:諏訪部順一