JAM ProjectやGRANRODEOら所属アーティストが全員出演!「HIGHWAY STAR PARTY 2023」は観客総立ちの3時間超!/ライブレポート
2023年10月9日(月・祝)、東京・豊洲PITにて「HIGHWAY STAR PARTY 2023」が開催されました。
JAM ProjectやGRANRODEO、梶浦由記さんなど、アニソン界の実力派が数多く所属するHIGHWAY STAR。昨年9月に日比谷野外音楽堂で開催された「HIGHWAY STAR PARTY 2022」は、GRANRODEOとJAM Projectを中心に行われましたが、今回の「HIGHWAY STAR PARTY 2023」ではついに所属アーティストが総出演!
業務提携アーティストも含め、22組と大勢のアーティストが1日の公演に出演するということで、基本的にはそれぞれ数曲のみのパフォーマンスとなったため、各アーティストが代表曲をずらりと並べるセットリストは圧巻! キラーチューンがひたすら続くことになり、3時間超えの長丁場でも観客は座る暇がないほど。
終演後には、この模様がTBSチャンネル1で2024年に放送決定したことや、来年9月22日(日)&23日(月・祝)に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で「HIGHWAY STAR PARTY 2024」の開催が決定したことも発表。将来的には秋のアニソンライブとしての定番化を期待します。
▲最後は出演者全員で、和田光司さんの「Butter-Fly」を熱唱! 2016年に病没された後も、和田さんは所属アーティストであり、仲間がこうして代表曲を歌い継ぐ。HIGHWAY STARという事務所がいかにアーティストを大切にしているか、これだけでもよくわかります
3時間で32曲、すべてが代表曲!
前夜からの雨に見舞われた東京・豊洲PIT。MCで遠藤正明さんが「HIGHWAY STAR日和」と称しましたが、影山ヒロノブさん、遠藤正明さんなど長年、天気にまつわる数々のライブ伝説を作ってきたアーティストも揃ったため、ファンにとっては見慣れた光景です。
開演5分前。まだ入場途中の観客も多く、場内もざわつく中、ゲストオープニングアクトとしてDJ 後藤王様がステージに登場。今日の出演アーティストのヒットナンバーを次々と繰り出します。
曲が流れるたびに客席が沸き、ブレードを振り始める観客もどんどん増えていきますが、梶浦由記さんの曲である『MADLAX』挿入歌「nowhere」が流れると、一気に客席がブレードの光で真っ赤に! 「ヤンマーニ」の高揚感はライブの盛り上げに最適かもしれません。
オープニングナンバーはきただにひろしさんの「ウィーアー!」。『ONE PIECE』初代OPテーマであり、2023年7月にはアメリカ・ロサンゼルスのドルビーシアターで開催された『ONE PIECE』オーケストラコンサートでもオールスタンディングの喝采を浴びるなど、いまや日本を代表するアニメソングの1曲になっています。
▲これから冒険が始まるワクワク感に満ちた「ウィーアー!」は、幕開けの曲にピッタリ! きただにひろしさんのX(元Twitter)より
▲2曲目は橋本みゆきさんが歌う『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』EDテーマ「Futuristic player」。ピンクの髪が登場するや、客席が沸き上がります 橋本みゆきさんのX(元Twitter)より
▲3曲目はイントロだけで気分が上がる「嵐の中で輝いて」。米倉千尋さんのデビューシングルにして、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』OPテーマ 米倉千尋さんのX(元Twitter)より
米倉千尋ワンマンライブ「Chihiro Yonekura LIVE 2024 〜Beginning Rebirth〜」浅草花劇場にて2024年1月20日(土)開催
▲4曲目は、9月1日にHIGHWAY STARと業務提携したばかりの春奈るなさんが登場。『ソードアート・オンライン』フェアリィ・ダンス編EDテーマ「Overfly」を歌います 春奈るなさんのX(元Twitter)より
▲5曲目は遠藤正明さんが『ウルトラマンZ』主題歌「ご唱和ください 我の名を!」を熱唱! ド頭から「ウルトラマンゼェェェ~~~ット!!」と遠藤さん得意の超ロングトーン、いわゆる「スーパー遠藤タイム」で魅せてくれます
最初のMCでは、遠藤さんがここまでのアーテストを呼び込み、それぞれHIGHWAY STAR(および前身のSOLID VOX)に所属して何年経ったかを質問します。
橋本みゆきさんと米倉千尋さんが共に2010年からで13年、春奈るなさんが1ヶ月前に業務提携開始。なおMCでは触れませんでしたが、遠藤さんときただにさんは2006年のSOLID VOX設立時からのメンバーです。
また遠藤さんが春奈さんの顔の小ささを「俺の10分の1」と表現して笑いを取るなど、終始和やかに進みます。
6曲目はコラボレーション企画で、石田燿子さん、春奈るなさん、寺田志保さんによる「ムーンライト伝説」カバー&コラボの披露。ご存じ『美少女戦士セーラームーン』OPテーマですが、寺田さんのピアノソロから「ムーンライト伝説」のイントロに切り替わった瞬間、場内が沸き上がります。
▲セーラームーンシリーズのオリジナル歌手のひとり、石田燿子さんを中心にしたコラボということで、セーラームーン直撃世代の春奈るなさんは「本当に感無量すぎて、今すぐこっち(客席)に行きたいです」と興奮気味に語りました
春奈るなさんのX(元Twitter)より
▲7曲目はnano.RIPEによる、アニメ『人類は衰退しました』OPテーマ「リアルワールド」。キャッチーなメロディーに乗って場内中のブレードが振られます nano.RIPE きみコさんのX(元Twitter)より
▲8曲目は再びコラボレーション企画。nano.RIPEが担当したTVアニメ『citrus』OPテーマ「アザレア」をChouChoさんと歌います。nano.RIPEとChouChoさんは2014年から「深窓音楽演奏会」で何度も共演していますが、2018年以来の共演になりました
nano.RIPE きみコさんのX(元Twitter)より
▲9曲目は石田燿子さんのデビュー曲にして、30年歌い続ける代表曲「乙女のポリシー」。『美少女戦士セーラームーンR』EDテーマです 石田燿子さんのX(元Twitter)より
▲10曲目は梶浦由記プロジェクト“FictionJunction”のボーカルとして、劇場版『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第2章の挿入歌「fairy game」も担当した、沖縄出身のシンガーshuriさん。10月に配信・CDにてリリースしたばかりのオリジナル楽曲「特別」を披露しました shuriさんのX(元Twitter)より
▲11曲目はritoさんのオリジナル楽曲「感情解凍」。ritoさんも「梶浦由記/FictionJunctionプロジェクト参加ヴォーカルオーディション」出身 ritoさんのX(元Twitter)より
▲12曲目は玉置成実さんのデビュー曲となる『機動戦士ガンダムSEED』3rd OPテーマ「Believe」 玉置成実さんのX(元Twitter)より
▲13曲目はChouChoさんで、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』OPテーマ「starlog」。イントロが流れた瞬間、客席から大歓声が! ChouChoさんのX(元Twitter)より
▲14曲目は喜多修平さんのデビュー曲「Breakin' through」。喜多さんのハイトーンが活きる『ペルソナ ~トリニティ・ソウル~』OPテーマで、最後には超ロングトーンも披露! 喜多修平さんのX(元Twitter)より
▲15曲目は影山ヒロノブさんの「CHA-LA HEAD-CHA-LA」。『ドラゴンボールZ』OPテーマとして誰もが知るだけに、コール&レスポンスも場内一丸となって叫びます
後半戦もコラボ企画からGRANRODEO、JAM Projectまで座る暇なし!
▲16曲目は3組目のコラボ企画で、好評放送中の『ウルトラマンブレーザー』よりOPテーマ「僕らのスペクトラ」。歌のきただにひろしさん、作曲・編曲の尾澤拓実さん、ギターのケンシローさんというHIGHWAY STAR所属の「チームブレーザー」が揃い、生ライブを初披露しました。間奏の「WowWow~」のコーラスも会場中から地鳴りのように響きます
尾澤拓実さんのX(元Twitter)より ケンシローさんのX(元Twitter)より
▲17曲目はReReGRAPHICS(リリグラフィクス)による、TVアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』13話特別ED「ニグレド」。ReReGRAPHICSはコンポーザー兼キーボード担当の尾澤拓実さんと、ボーカルのシトさんによるユニット。尾澤拓実さんは女性2人組ユニット「GANASIA」としてゲーム『ロックマン8 メタルヒーローズ』OPテーマ「ELECTRICAL COMMUNICATION」でデビュー。後にアニメ・ゲームの劇伴作曲家としても活躍し、2021年からHIGHWAY STARに所属しています
尾澤拓実さんのX(元Twitter)より
シトさんのX(元Twitter)より
『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』イメージソング「閃光」「Q」「ablaze」も本ライブ当日より配信開始
▲梶浦由記 / FictionJunctionで18曲目に「Parade」、19曲目に『セイクリッドセブン』OPテーマの大人気曲「stone cold」を披露。画像左から、梶浦由記さん、Joelleさん、YURIKO KAIDAさん、KEIKOさん、KAORIさん 梶浦由記さんのX(元Twitter)より
▲20曲目はHIGHWAY STARコラボステージで、梶浦由記 / FictionJunction、石田燿子さん、米倉千尋さん、橋本みゆきさん、春奈るなさんによる、アニメ『ソードアート・オンライン』10周年テーマソング「蒼穹のファンファーレ」
梶浦由記さんのX(元Twitter)より
▲21曲目は音楽レーベルAcro-Musicに所属するアメリカ出身VTuber・クレア先生による「Highway Dream」。VTuberのリアルライブは貴重なため、間奏のコールも大盛り上がり!
クレア先生のX(元Twitter)より
▲22曲目は同じく音楽レーベルAcro-Musicに所属するVTuber・桜樹みりあさんの「非現実インスパイア」
桜樹みりあさんのX(元Twitter)より
▲23曲目はボーカル・Suiとキーボード・Renの音楽ユニット「SUIREN」による、ゲーム『STAR OCEAN THE SECOND STORY R』メインテーマソング「stella」 SuiさんのX(元Twitter)より RenさんのX(元Twitter)より
▲ライブも終盤となり、GRANRODEOが登場! 24曲目「鉄の檻」、25曲目「move on! イバラミチ」、26曲目「Can Do」で会場の熱気も最高潮に!
▲27曲目はまたもやコラボ企画。GRANRODEOのKISHOWさんと入れ替わるように影山ヒロノブさんが登場して「LAZYやるぞー!!」と叫ぶと、e-ZUKAさんが「感じてナイト」のイントロを弾き始め、期待して集まっていたLAZYファンの女性陣を歓喜させます。LAZYのスージー(高崎晃さん)をリスペクトしているe-ZUKAさんは、なんと誕生日が2月22日で高崎晃さんと同じ! まさにスージーだったようです
TBSチャンネルのX(元Twitter)より
▲28曲目も続けてコラボ企画で、遠藤正明さんとKISHOWさんが『北斗の拳』OPテーマ「愛をとりもどせ!!」を熱唱! クリスタルキングの田中昌之さんならではのハイトーンパートを、遠藤さん、KISHOWさん共にパワフルな声量でこなす様はさすが! 最後に「あ~いを、とりもど、せ~!!」と伸ばすところでは、なんと13秒もの「スーパー遠藤タイム」も!
▲トリはもちろんHIGHWAY STARを代表するユニット、JAM Project。29曲目にゲーム『スーパーロボット大戦30』主題歌「Drei Kreuz〜鋼のサバイバー〜」、30曲目に『ワンパンマン』OPテーマ「THE HERO!! ~怒れる拳に火をつけろ~」とキラーチューンを連発し、ラストとなる31曲目にゲーム『第2次スーパーロボット大戦α』主題歌「SKILL」を持ってくる鉄板のセットリスト。今日ここに集まった人で、この曲のノリを知らない者はいないというような一体感で盛り上がります
▲ラストナンバーの32曲目はHIGHWAY STAR オールラインナップで『デジモンアドベンチャー』OPテーマ「Butter-Fly」。今も「HIGHWAY STARの仲間」と紹介された和田光司さんの代表曲で、ステージも客席も一緒になって盛り上がります
終演後には「HIGHWAY STAR PARTY 2024」が来年9月22日(日) &23日(月・祝)で開催決定したとのアナウンスもありました。
2daysということで各アーティストのパフォーマンスも当然増えるでしょうし、秋の大型アニソンライブとしてますます盛り上がることを期待します。
[取材・文/設楽英一]