i☆Ris・茜屋日海夏さん ソロデビューシングル「Stereo Sunset (Prod.AmPm)」発売記念インタビュー|これまで歌ったことのないチルな雰囲気の『MFゴースト』ED曲と、自身が作詞したカップリング曲を収録! 挑戦とやりたかったことが詰まった1枚に
カップリング曲「SARANG」はちょっとダウナーな恋愛ソング。自身の好みやルーツを盛り込んだ歌詞に
――カップリング曲「SARANG」はご自身で作詞されています。作詞することになった経緯や、どんなイメージやコンセプトで歌詞を書かれたのかお聞かせください。
茜屋:「カップリングは自分で作詞しましょうか?」と言われて、「ぜひぜひ!」という感じでした。元々、普段から詞を書き溜めていて、今回はちょっとダウナーな恋愛ソングを書きたいなと思って、ストックの中から使えるフレーズを引っ張り出しました。
ただ、曲調は暗めにしたくなかったので、作曲のARAKIさんに希望をお伝えして、いくつか候補曲を作っていただきました。曲名はズバリ「愛」を意味する韓国語です。
――サウンドもK-POPっぽいですね。
茜屋:参考にさせてもらったのは、私が好きなBLACKPINKのロゼちゃんのソロ曲です。
――サウンドだけでなく、歌詞の区切り方や歌い方もK-POPシンガーっぽくて。
茜屋:そうなんです! ありがとうございます! 作詞する時も語尾など、英語を日本語に訳したみたいなしゃべり口調にしたくて。
そもそもK-POPっぽさを意識したのは、好きだからということもありますが、ARAKIさんと何度か打ち合わせをしている中で、父が韓国人なので、「せっかくのルーツだから1作目で出してみてもいいんじゃない?」と提案していただいて。以前、英語科で勉強していた過去もあり、そういう部分も活かしてみたらいいんじゃないかと言っていただいたので、私の要素を全部出させていただきました。歌詞の内容はともかく、いろいろな言葉を使って自己紹介的な意味も込めてみました。
――いろいろな言語が入り混じっていると発音なども大変そうですね。
茜屋:発音自体はそれほど苦戦しませんでしたが、Aメロの日本語と英語の切り替えが速いのでスムーズに移行できるように意識しました。あとは、曲頭を含めて2カ所に出てくる「ミッチンサラン」の部分は音がスッと消えるところで、静かに出るところは繊細に扱わないといけないので、レコーディングでもすごく緊張しました。
――「ミッチンサラン」は「狂った人」という意味だそうですね。
茜屋:その通りです(笑)。ちょっとこじらせてしまった恋愛を歌っているので、そこに一番近くて、ハマる音を探したらこの言葉でした。
――サビ終わりの「少し 少し疲れちゃったの」など、この歌の主人公の女の子は大丈夫かなと心配になりました(笑)。
茜屋:歌詞が結構暗いからこそ、曲は暗くしたくなくて、ちょっとノリやすい、グルーヴ感のある曲にしてもらったんです。
――ご自身のYouTube「ひみちゃんねる」で、カップリング曲の制作会議を居酒屋っぽいところでやっている回(https://www.youtube.com/watch?v=tNVBUnDjZII)がありましたが、書き溜めている詞はダークなものが多いと言っていた通りの楽曲になったんですね。
茜屋:そうなんです(笑)。「ちょっと複雑な女の子の歌詞だからダメかな?」と思いながら提出したら「これで行きましょう!」と割とすんなり通ってしまって、私もビックリしました。
i☆Risとしての目標は「もっと売れること」。ソロではダンスで魅せるナンバーや、全編英語、韓国語の曲に挑戦したい
――今回のシングルに収録された2曲はどちらも大人っぽいイメージですね。
茜屋:年齢相応の画局に挑戦したいという思いもあったので、
「Stereo Sunset (Prod. AmPm)」では、やりたいことをこのシングルで結構出せたと思うので、今後の夢や展望も膨らんでいきそうです。
――ジャケットのコンセプトや、どんな撮影だったのかも教えてください。
茜屋:衣装は最初にオレンジなど何着か候補がありましたが、スタッフ一同、満場一致でこのブルーの衣装になりました。「さわやかで曲にも合うよね」と。
――2種類のジャケットとも、ちょっとすました、きれいな大人のお姉さんという感じで。今までの茜屋さんとガラリと変わった雰囲気なので、ファンの方も驚かれたのでは?
茜屋:そう思ってもらえたのなら嬉しいです。ソロではi☆Risの時とは違う一面を見せたいなと思っていました。
――ソロアーティストとしての目標や今後やってみたいこと、歌ってみたい曲などはありますか?
茜屋:ダンスが好きなので、ダンスで魅せる曲もソロでやってみたいです。ライブで1人歌い踊って、バックダンサーの方も付けてもらって。あとは、全編英語や韓国語の曲を歌ってみたいです。実は今回やろうかなと思ったんですが、今までのファンの方がビックリしないようにまずはちょっと入れてみようということになったので。
――デビュー曲がこういう曲調だったので、次回作が早くも楽しみです。
茜屋:今のところ、聴き入る曲ばかりなので、今度はアッパーで激しい曲を歌ってみるとか。たぶんi☆Risで歌っている時とも違ってくると思うし、想像も膨らむし、皆さんにも楽しみにしていてほしいです。
――i☆Risも12年目に突入し、2024年には劇場版アニメ「i☆Ris the Movie - Full Energy!! -』が公開予定です。i☆Risとしての今後の展望や目標をお聞かせください。
茜屋:やっぱり、ここからもっと売れたいです。大きな会場で単独ライブをするとか。劇場版アニメが公開されることに付随して、i☆Risとしての活動も例年よりも活発になってきたかなと。グループとして、2024年はもっと成長したいです。
――i☆Risとソロの両輪で活動できるのが理想ですよね。
茜屋:i☆Risの曲をたくさんの方に聴いてほしいと思うし、私単独でもいろいろな方に聴いてほしいですね。
――『MFゴースト』きっかけで茜屋さんを知った方は「ひみちゃんねる」を見たら困惑してしまいそうですけど(笑)。
茜屋:「この人、何者なの?」と思われちゃいますかね(笑)。
――ソロデビューした今も「ひみちゃんねる」のあのおもしろテイストはそのままで?
茜屋:実は一度、迷ったことがあって。「ここらへんで1回きれいなYouTubeにしたほうがいいのかな」って。でもファンの方も面白いものを求めているらしくて(笑)。なので路線はこのまま変えずにいこうと思います。
――凛々しさやカッコよさはお芝居や歌で表現できていますからね。
茜屋:「ひみちゃんねる」は私にとって息抜きの場なので、これからも楽しく収録していこうかなと思っています。
――では最後に、ここまで読んでくださった方へメッセージをお願いします。
茜屋:デビューシングルの2曲は私好みですが、表題曲は私が今までやったことがないジャンルですし、挑戦とやりたかったことが詰まった1枚になりました。まだ歌ったことがないジャンルや歌ってみたい曲もあるので、これから2枚目、3枚目を出せるように頑張ります。
今まで応援してくださった方には、新鮮な歌声や表現を届けられたかなという自信があります。そして、国内や海外も含めて『MFゴースト』きっかけで初めて知ってくださった方には、名刺代わりとしてこのシングルをゲットしていただいて、いっぱい聴いてほしいです。
ずっと応援してくださっている方も、ここから知ってくださった方も、これから新鮮さやいろいろな面をお届けしていくつもりなので、i☆Risの茜屋日海夏も、ソロの茜屋日海夏も、どちらも応援よろしくお願いします。
Stereo Sunset (Prod.AmPm[プロデュース アムパム]
BD付
4,400円(税込)
通常盤
1,980円(税込)