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「機動戦士ガンダムSEED FESTIVAL」は生アフレコにトーク、ライブに劇場版の新情報と盛りだくさん!

生アフレコにトーク、ライブに劇場版の新情報と盛りだくさん! 「ガンダムSEEDシリーズ」ファンにはたまらないイベント「機動戦士ガンダムSEED FESTIVAL ~CONNECT あの時代(とき)を超えて~」レポート

 

西川貴教さんによるライブは凄まじい盛り上がり

イベントの後半は『SEED DESTINY』にヨップ・フォン・アラファス役としても出演したニッポン放送アナウンサー・吉田尚記さんが司会を務め、保志さん、石田さん、田中さん、鈴村さんを迎えてのトークセッションが行われました。

今回の生アフレコに用いられた脚本は、『SEED』パートが2003年の「機動戦士ガンダムSEED FESTIVAL」用に、当時のシリーズ構成の両澤千晶さんが書き下ろしたもの。『SEED DESTNY』パートが、両作のノベライズと劇場版の脚本も担当する後藤リウさんの書き下ろしとなっています。

生アフレコの最中、保志さんと田中さんも20年前の「機動戦士ガンダムSEED FESTIVAL」で演じた時のことを思い出していたそうで、田中さんはしっかりと昔のラクスを演じられるか不安だったという胸中も明かします。

一方、吉田さんから「昔のままのキラがいた」という感想を伝えられた保志さんは「自分でも、“あ、キラだ!”と思えてびっくりしました。まだ自分の中にもキラがいたんだと」とコメント。その様子を見ていた石田さんから「(保志さんは)本当に昔と変わらない。安心する」と、まるでキラとアスランが久々に再会した時に交わしそうなやりとりが行われる一幕も。

そんな石田さんは、20年を経てアップデートした形として、昔のものと違っていても成長と捉えてほしいという気持ちで演じたとのこと。「解釈も大人になって、新しく見えてくるものもあって。当時と見比べる勇気はないですけど、現時点での自分のベストを尽くせたと思います」と、確かな手応えを得られたことも明かします。

一方、「またキラを落としてやりましたよ!」と「悪夢」のネタで笑いを誘う鈴村さん。「ファンの方から好きだと伝えられることも多いし、僕自身もそうなので、気合入りすぎて憎々しさが増してしまっていたかも」とアフレコを振り返りつつ、戦いの後のキラ達との和解まで演じられた達成感も感じていた様子でした。

 

 
トークの後には、オープニングでも登場した西川貴教さんが再び登場。

『SEED DESTINY』第1期OP「ignited -イグナイテッド-」、挿入歌「Meteor -ミーティア-」の2曲を熱唱。その盛り上がりは会場全体が揺れているのがはっきりと分かるほどで、曲の合間や演奏後には「アニキー!」というコールも沸き起こっていました。

その後には、前半を締めくくった玉置さんも加わってのトークも行われます。

感極まっている様子の西川さんが「私達は、これまでずっと粘り強く一緒に戦ってきました。ここにいるのはファンの方々ではなく、私の同胞だと思っています!」と力強く挨拶すると、「演説がうますぎて、デスティニープランを発表しないか不安になる」と吉田さんからツッコミを受けることに。

一方の玉置さんは、SEEDでデビューした14歳の当時を思い出しつつ「また皆に会えるんだという気持ち。DESTINYのあの後が気になって仕方ない」と一ファンとしての劇場版の楽しみにしている心境を語ります。

最近になって再度『SEED』シリーズを見直した際には、当時にはなかった胸の苦しさも感じたとのこと。劇場版では、自分が大人になったからこその新鮮さで作品を楽しめることに期待を寄せているようです。

また、西川さんは「20年前は、『SEED』の出来事はどこか遠くで行われている印象があったのではないかと思います。そこから世界も変わって、世界中の人々が自分の正義のためにぶつかりあっている状況がある中、日本からアニメという表現で、平和へのメッセージを届けていきたい」と、作品に込めた熱い想いも明かしていました。

 

オルフェ役・下野紘さんを交えての劇場版のトークでは、多数の新情報が明らかに

続いて、再び登壇した4人のメインキャスト陣に加えてオルフェ・タム・ラオ役の下野 紘さんも交え、公開が近づきつつある劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』についてのトークも行われます。

 

 
楽屋で会場の様子を伺いつつ、『SEED』の空気を壊さないかと出るのとためらっていたほど緊張していたという下野さん。

下野さんの気持ちがよく分かると明かしたのは『SEED DESTINY』からの参加となった鈴村さん。鈴村さんは当時の『SEED』イベントでシンのキャストが発表され、サプライズゲストとして登場した時の客席の戸惑いは今でも覚えていると明かし、下野さんにエールも送っていました。

そんな下野さんが本格的な声優デビューを果たした2002年は『SEED』が放送開始された年でもあります。デビュー後、オーディションに何度も落ちていた下野さんは、悔しさから放送されているアニメを見ることができない状態だったそうで、当時は『SEED』も未見の状態だったことを明かします。

そのため『SEED』に対しては「人気のキャストが大勢出演しているキラキラした作品」という漠然としたイメージを抱いていたとのこと。劇場版の出演が決まってから初めて視聴し、その血みどろさと愛憎が渦巻く内容のギャップに下野さんは度肝を抜かれたのだとか。

気になる劇場版の内容については、どこまで話していいかのキャスト陣が言葉を濁す中、福田己津央監督からのビデオメッセージが上映され、5人のキャストが演じるキャラクターたちの新情報が明かされました。

まずキラ・ヤマトについては、本作の物語の軸になる存在であることが判明。「キラっぽくて良かった。普段はぼーっとしているけど、必要なところでは決めてくれる」と、劇場版での保志さんの演技への印象を福田監督が語る一幕も。

劇場版でのラクスは自分の意思をはっきりと口にするキャラクターになっており、従来の作品のラクスとは違った一面が描かれるようで、劇場版ではラクスがより好きになったのだとか。また田中さんは、福田監督との打ち合わせで、ラクスという名前の由来が人の心を映し出す“湖”からきていることを伝えられたというエピソードも明かします。

アスランについては「今回はとにかくかっこよかった。かっこよすぎたので、少し落とそうと思ったくらい」とコメント。これを受けた石田さんは「僕はカッコいいだけで十分だと思うんですけど、一体どこが落とされたかにも注目してもらえると、より楽しめるかもしれません」と、含みをもたせる発言をしていました。

シンは「デスティニーの時は闇の部分を担ってもらいましたが、本来シンは明るくて素直でかわいいキャラクター。今回は楽しい子として表現できたと思います」と、『SEED DESTINY』本編とは異なる側面が描かれる様子。演じる鈴村さんも『SEED DESTINY』の初期では、設定では明るい天真爛漫なキャラクターだと聞いていたのだとか。

また、鈴村さんはファンの間で話題になっていた“シンが一人だけ挨拶していない”というPVの映像にも触れ、「シンにはそういうところがある。素直で思ったままに行動してしまうから」と話していました。

新キャラクターのオルフェについては、福田監督は「明るいキラ・ヤマト」「王子様のようなキャラクター」と表現。また、「叫び声が負けていなかった」という発言も飛び出しており、いずれかのキャラクターとの対決がありそうなこと、オルフェについてはかなり細かいディレクションを福田監督から受けていたことが下野さんの口からも明かされました。

 

 
さらにその後には、劇場版の主題歌を西川貴教さんと小室哲哉さんがタッグを組む「西川貴教 with t.komuro」による楽曲「FREEDOM」となることも発表に。

この経緯について西川さんは「一体どんな楽曲がふさわしいのか、僕自身もすごく考えました」と前置きしつつ、「ガンダムシリーズにまつわるいろいろな楽曲も聞かせていただく機会もある中で、“時代を紡ぐ”という意味でも小室さんにお願いしたいという形になりました」と説明。

そんな小室哲哉さんは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』主題歌「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)」を手掛けていることでも知られています。

この点は西川さんの頭にもあったようで「最初は『SEED』の世界にザクやグフが出るのはタブーだという認識が、関わっている我々自身の中にもあったと思います。今回は、楽曲の方でも『逆シャア』と『SEED』を繋ぐ、ある種のタブーを犯してみたいと、このような取り組みをさせていただきました」と語っていました。

最後には出演者から劇場版公開にむけてのメッセージが語られたあと、保志さんからの「ガンダムSEED!」の呼びかけに、客席が「FREEDOM!」と答えて応じるコール&レスポンスで会場全体が一つとなりイベントは締めくくられました。

 
[取材・文/米澤崇史]

 

作品情報

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

あらすじ

C.E.75、戦いはまだ続いていた。
デュランダル議長の死により、デスティニープランは消滅したが、同時に大戦終結後の世界を安定させる指標は失われた。
各地で独立運動が起こり、ブルーコスモスによる侵攻はくり返され、人々はさらなる戦乱と不安の最中にあった。
事態を沈静化するべく、ラクスを初代総裁とする世界平和監視機構・コンパスが創設され、キラたちはその一員として、各地の戦闘に介入する。
そんな折、ユーラシア連邦からの独立を果たした国・ファウンデーション王国から要請があった。ブルーコスモス本拠地へのコンパス出動を求めるものだ。
要請を受け、キラたちはラクスを伴い、ファウンデーション王国へ向かう。

キャスト

キラ・ヤマト:保志総一朗
ラクス・クライン:田中理恵
アスラン・ザラ:石田彰
カガリ・ユラ・アスハ:森なな子
シン・アスカ:鈴村健一
ルナマリア・ホーク:坂本真綾
メイリン・ホーク:折笠富美子
マリュー・ラミアス:三石琴乃
ムウ・ラ・フラガ:子安武人
イザーク・ジュール:関智一
ディアッカ・エルスマン:笹沼晃
アグネス・ギーベンラート:桑島法子
トーヤ・マシマ:佐倉綾音
アレクセイ・コノエ:大塚芳忠
アルバート・ハインライン:福山潤
ヒルダ・ハーケン:根谷美智子
ヘルベルト・フォン・ラインハルト:楠大典
マーズ・シメオン:諏訪部順一
アウラ・マハ・ハイバル:田村ゆかり
オルフェ・ラム・タオ:下野紘
シュラ・サーペンタイン:中村悠一
イングリット・トラドール:上坂すみれ
リデラード・トラドール:福圓美里
ダニエル・ハルパー:松岡禎丞
リュー・シェンチアン:利根健太朗
グリフィン・アルバレスト:森崎ウィン
ギルバート・デュランダル:池田秀一

(C)創通・サンライズ

 

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