肺が潰れたって叫ぶしか無いし、ただ進みゆくしかない。進め 進め 正邪の行進――5周年を迎えたReoNaが紡ぐ『アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』EDテーマ「R.I.P.」ロングインタビュー
今年8月にデビュー5周年を迎えた“絶望系アニソンシンガー”ReoNaが、TVアニメ アークナイツ シーズン02『アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』エンディングテーマ「R.I.P.」を掲げたシングルをリリースする。
<di-li-pa-pa du-pa-pa>(“ディリパッパ、ドゥパッパ” )という、第一声のキャッチーな響きが印象的な「R.I.P.」。『アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』の世界に蔓延る理不尽な絶望を、怒気を込めて歌っている。また、アシッド・ジャズ、ソウル、ファンクといったこれまでとは一味違った、泥臭さを内包したサウンドメイキングも特色のひとつ。改めて5周年を振り返りつつ、「R.I.P.」における挑戦を教えてもらった。
なんでもなかった日が新しい記念日に
――前回お話をうかがった時は5周年を迎える直前でしたが、5周年のアニバーサリーがはじまって、今はどんな実感がありますか?
ReoNaさん(以下、ReoNa):お陰様で無事5周年を迎えることができました。5周年イヤーがはじまってから改めて「5周年なんだ」と実感していて。日本武道館のBlu-ray、DVD(『ReoNa ONE-MAN Concert 2023「ピルグリム」at日本武道館 ~3.6 day 逃げて逢おうね~』)のリリースにあたって、店舗を回らせてもらったのですが、神崎エルザ starring ReoNaのときからお世話になっている皆様に「ReoNa5周年」というポップを出していただいたり、5周年グッズを皆さんに手にとってもらっているのを知ったりして……アニバーサリーというのは私自身にとっても、お歌を受け取ってくださっている皆さんにとっても、ひとつの節目になるのかなと思いました。
――5周年という新たな誕生日が生まれましたね。
ReoNa:「おめでとう」と言ってもらえてとてもうれしかったです。デビューする前は8月29日ってなんでもない日だったんですけど、ひとつの記念日になったなと思っています。
また、アニバーサリーを迎える直前には、アニサマ(「Animelo Summer Live (アニサマ)2023 -AXEL-」)に出演させてもらって初めてのコラボもあって。今年のテーマが「 -AXEL-」ということもあって、『ソードアート・オンライン』シリーズの曲から歌わせてもらいました。さらにアニサマ翌日には、ゲーム『ソードアート・オンライン』シリーズの10周年のイベントがあって。その直後には武道館映像のリリースもあったので、幕開け前後はお客さんの前に出る機会というのもたくさんありました。勢いを持ってスタートを切ることができたなと感じています。
――その間には、「R.I.P.」アーティスト写真とジャケット写真が両方発表になりました。これまでとはまた違ったアートワークで、ファンの方からの反響が大きかったですね。
ReoNa:ビジュアルもハードめで、カッコいい感じのアートワークになってます。
――MVも含めて海外からの反響もいつになく多かったように見受けられましたが、その理由についてはどうお考えですか?
ReoNa:『アークナイツ』の力も大きいと思うんです。中国はもちろん、全世界でプレイされているゲームなので。
それと、この楽曲のルーツ感もあるのかなと思っています。「シャル・ウィ・ダンス?」や「ないない」は『シャドーハウス』のテーマソングというのもあって、ヨーロッパ圏のコメントがすごく多かった印象があります。今回は英語、韓国語、中国語と、本当にいろいろな言語のコメントがあって。海外の方たちからの好意的なコメントがいつも以上に多かった印象がありました。