2つのフラグが立った第9話。水虫対策に向き合うダリヤに衝撃！　TVアニメ『魔導具師ダリヤはうつむかない』大西沙織さん＆田丸篤志さんインタビュー

最後に気になるダリヤとヴォルフの関係の変化はある？　ない？

――クライマックスに向けた見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。

大西：難しいですね……最後にボスと戦うわけでもないですし。派手な動きはありませんが、この作品の温かい空気感や穏やかな時間の流れにつながっていると思うので。なので最後までこの雰囲気や世界観を楽しんでいただければと思います。

田丸：登場人物が全体的に少ない作品ですが、そのおかげでダリヤとヴォルフをはじめ、それぞれのキャラクターが深堀りされていたり、想いが描かれているところが良いところです。終盤ではありますが、今まで同様に肩の力を抜いて楽しんでいただけたら。

――ダリヤが物語の中で出会ったキャラクターたちは心境が変化することも多くて、そしてヴォルフもその一人だと思います。

田丸：そうですね。今後更なる変化があるのか見守っていただきたいです。

――視聴者としてはダリヤとヴォルフが恋愛関係になるのかヤキモキしているのでは？

大西：さあ、どうでしょう？（笑）　

田丸：僕もいち視聴者として「行けよ！」とか「気付いて！」と応援したいけど、二人共、そういうスイッチを意識的に切ろうとしているところがあるので、大きな出来事がないと変化が生まれにくいかも。

大西：最後までモヤモヤしてください。

――皆さんへメッセージをお願いします。

大西：ここまでアニメをご覧になってくださった皆さん、ありがとうございます。ダリヤは芯が強くて、頑張り屋さんで魅力的な子で、まだまだ演じたいと思わせてくれるキャラクターです。原作も続いていますし、アニメでは少ししか出ていないキャラクターもおりますので、第2期に期待しています。

そして、この記事で作品を知った方にはぜひ第1話を見てほしいです。ダリヤの幼少期や第2の人生の始まりなど、たくさん詰まっていますので。放送や原作などで『魔導具師ダリヤはうつむかない』の世界に入ってみてください。

田丸：あまり派手な動きがないと言いましたが、終盤にもダリヤとヴォルフの素敵なシーンがありますし、どんな結末を迎えて、二人がどう進んでいくのか、最後まで見届けてください。僕もいちファンとして続きが見たいので、一緒に応援よろしくお願いします。

【撮影 MoA】

二度目の人生、わたしらしく生きていく

彼女が最後に見た光景は資料が雑然と散らかるデスクだった。徹夜続きで働き、突然心臓が止まってしまったのだ。やりたいことがたくさんあったはずなのに、机に突っ伏して最期を迎えるなんて…。

彼女は二度目の人生を魔法の存在する世界で送ることになった。名前はダリヤ・ロセッティ。彼女が暮らすこの世界には、人々の生活を便利にする「魔導具」がある。

普段の生活はだらしないが魔導具師としては尊敬できる父のカルロ。ダリヤはカルロの作る魔導具に憧れ、自分も魔導具師になろうと決意する。これは彼女が魔導具師として前をむき、花開いていく物語。