「みんなを守れる仮面ライダーになりたい」――“変身”に込めた願いとキャラクターの成長|『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』一ノ瀬宝太郎/仮面ライダーガッチャード役・本島純政さん×九堂りんね/仮面ライダーマジェード役・松本麗世さんインタビュー
夢と憧れを託した「仮面ライダーマジェード」への変身
ーーそんな今作では、遂にりんねが仮面ライダーマジェードへと変身します。変身することはいつ頃から知っていたのですか?
松本:ちょうどTVシリーズの9・10話にあたる京都編の撮影の際に、映画の台本を渡していただきました。「九堂りんね/仮面ライダーマジェード」と書いてあって、改めて「今回の映画は頑張ろう!」と気合いが入りました。
ーー変身は松本さんの子供の頃からの夢でもあったとか。
松本:子供の頃から『仮面ライダー』シリーズを観ていて、仮面ライダーになることが自分の夢でした。なので、変身できると知ったときは本当に嬉しかったです! 同時に、自分が想像するような「みんなを守れる仮面ライダーになりたい」と思いました。マジェードはテレビでも今後登場しますので、楽しみにしていてほしいです。
ーーそれは楽しみです! りんねの変身だけでなく、仮面ライダースターガッチャードの登場も今作の大きな見どころですよね。
本島:レベルナンバー10のケミーを1体扱うだけでも難しいのに、その力を5体同時に使いこなすスターガッチャードのパワーは物凄いなと。「どんな風にアフレコしようかな?」と悩みつつも楽しみながらお芝居をしました!
ーー新しい要素が盛りだくさんな今作ですが、宝太郎とりんねの「ここを見てほしい!」という注目ポイントを教えていただけますか。
本島: 今回の映画では、お母さんと喧嘩して家を出ていった宝太郎が、様々な経験を通じて成長していきます。この映画を観た方にそんな宝太郎の成長を伝えられたら良いなと思っています。
松本:TVシリーズでは父のことを「裏切り者」と言っていましたが、今作ではその父に対する本当の気持ちが溢れて、りんねが大きく成長する内容になっています。りんねの考え方が変化するシーンをぜひ観ていただきたいです。
様々な葛藤と経験を経て、“今”の宝太郎とりんねがある
ーーここからはTVシリーズのお話を伺っていきたいと思います。藤林泰也さんと熊木陸斗さんに取材した際、第12話「暴走ライナー!暗黒ライダー!」のラストシーンの撮影は、良い意味でピリッとした雰囲気だったとお話しされていました。
松本:第12話のラストは、みんなが役に入り込んで撮影していたんです。私も本当に心が揺れて、テスト段階から辛くて、悲しくて、涙が出てしまうシーンでした。りんねが涙を流すのは2回目だったのですが、本当に役に入り込んで演じていたので、強く印象に残っています。
本島:第12話からストーリーが大きく展開していって、またひとつギアが上がったという印象があります。毎回予想外の事態が今後たくさん起きるので、台本をいただくたびに驚いています。予想の斜め上をいく展開は、視聴者の方にも楽しんでいただけるはずです。
ーーまだまだ目が離せない展開が続いていくんですね。キャスト陣の仲も深まってきていると思いますが、撮影の合間はどんな雰囲気なのでしょうか。
本島:お芝居の話をしたり、お昼休憩や移動時間にみんなでゲームをしたり、楽しく過ごしています。錬金アカデミーのメンバーが揃うシーンは、いつもワクワクしながら撮影しているんです。
ーー錬金アカデミーの楽しげな雰囲気が、作品を通して視聴者にも伝わっていると思います。劇中では様々な新フォームも登場していますが、特に気に入っている形態はありますか?
本島:京都編で登場した「バットキングロボワイルド」です! アフレコをしたときに予想外の大きさで驚きました(笑)。京都ロケの思い出と合わせて、とても気に入っています。
松本:私は「ヒーケスローズ」が好きです。腕から水を出して戦うのが斬新だなって。素早く移動しながら、火を消しているシーンを観て「このフォーム良い!」と思いました。
ーー最後に、今後のTVシリーズの見どころをお聞かせください。
本島:やはり宝太郎の成長を楽しみにしていただきたいです。第1話では「ケミーをガッチャする」という目標に向かって進む、元気で明るい少年でした。それからは、ケミーに出会った人たちの記憶を掟に従い消さざるを得なかったり、危機に陥った錆丸先輩を助けるという壁をのり越えたり、様々な経験を経て“今”の宝太郎があります。今後の宝太郎の成長をみなさんに見ていただきたいですし、僕自身も宝太郎と一緒に成長していきたいと思います。
松本:九堂りんねはルールに厳しい女の子なのですが、宝太郎と関わっていくなかで物事の捉え方が大きく変わっていきます。相手から掛けられた言葉に悩みながら、徐々に「ルールとは何か」を考えるようになって。そういったところにも注目しつつ、りんねがどのように成長していくのかを見守っていただきたいです。
ーー宝太郎とりんねがどんな未来をガッチャするのか、今後も目を離さずに見守っていきたいと思います。本日はありがとうございました。
[取材/田畑勇樹 文/小川いなり 写真/MoA]
『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』作品情報
キャスト
九堂りんね:松本麗世
黒鋼スパナ:藤林泰也
銀杏蓮華:安倍乙
鶴原錆丸:富園力也
ミナト:熊木陸斗
一ノ瀬珠美:南野陽子
九堂風雅:石丸幹二
釘宮リヒト:本宮泰風
浮世英寿/仮面ライダーギーツ:簡秀吉
桜井景和/仮面ライダータイクーン:佐藤瑠雅
鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ:星乃夢奈
吾妻道長/仮面ライダーバッファ:杢代和人
ツムリ:青島心
【声の出演】
ホッパー1:福圓美里
ケミー・クロスウィザード:高橋李依
ギーツケミー:白上フブキ
リクシオン:宮本充
ゼグドラシル:甲斐田裕子
テンフォートレス:杉田智和
ビートルクス:KENN
エクシードファイター:天﨑滉平
「ガッチャード/ギーツ」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映