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『チェリまほ』豊田悠×宮村優子 公式対談インタビュー!アフレコレポ漫画も公開

冬アニメ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』原作・豊田悠先生×宮村優子音響監督によるオフィシャル対談インタビュー実施! 豊田先生描きおろしアフレコレポート漫画も初公開

“チェリまほ”の愛称で親しまれ、テレビドラマや実写映画化も大ヒットし、TVアニメが2024年1月10日(水)24時よりテレ東ほかにて放送を予定となっている、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(原作・豊田悠/掲載「ガンガンpixiv」スクウェア・エニックス刊)。

原作・豊田悠先生×宮村優子音響監督によるオフィシャル対談インタビューが公開されました。また、豊田悠先生描きおろしアフレコレポート漫画も初公開しています。

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豊田悠先生描きおろしアフレコレポート漫画も初公開!

★豊田悠先生がアフレコ現場に足を運んだ際の様子をレポートした描きおろし漫画! それぞれのキャストのアフレコの様子が原作者目線で描かれた、原作ファンにもキャストファンにも必見のレポート漫画になっています。

原作・豊田悠先生×宮村優子音響監督オフィシャル対談                                                                 

──まずは豊田先生、アニメ化が決まったときの気持ちをお聞かせください。

原作・豊田悠先生(以下、豊田):アニメ化は漫画家になる前からの夢だったので、純粋にすごく嬉しかったです。それまでに読者さんからも、スクエニの担当さんからも「アニメになったらいいね」と言っていただいていたので、みんなの夢が叶った嬉しさもありました。

──そして宮村さん、音響監督として作品に参加されるのはかなりお久しぶりですよね。

宮村優子音響監督(以下、宮村):十数年ぶりでしょうか。当時のテクノロジー的に家に仕事を持って帰ることが難しく、編集室にこもりきりで作業するしかなかったので、子育てとの両立が難しくて。子育てが落ち着いて再びやりたいなと考えていたときに、ちょうどこの作品のお話をいただきました。私、実は『チェリまほ』の大ファンでして。

豊田:えっ、ありがとうございます。

宮村:ファンだからこそ、自分が参加していいのかというプレッシャーもあったのですが、ぜひやらせていただければと思ってお受けしました。

豊田:私も宮村さんのお声を子供の頃から聞いていたので、参加してくださると最初知ったときは本当にビックリしました。音響監督の復帰作品に選んでいていただいて、すごく光栄です。

──宮村さんはもともとファンだったということですが、原作のどのようなところに魅力を感じますか?

宮村:世の中にはさまざまなBLがありますが、私は少女漫画のようにものすごくキュンとする、「この二人さえ幸せになってくれれば、私は頑張れる」という作品が好きでして。『チェリまほ』はまさにそのド真ん中で、豊田先生は何でこんなにもキュンキュンさせるのがお上手なのかと思うばかりです。こんな素敵な作品を生み出してくださって、本当にありがとうございます!

豊田:わ~描いていてよかったです。ありがとうございます。

──アニメ化にあたって、豊田さんとスタッフではどのようなやり取りがありましたか?

豊田:顔合わせのときに、アニメサイドのスタッフさんたちが「こういうアニメにしたいんです!」と、熱く語ってくださったんですよ。そこで奥田佳子監督が作品に愛情を持ってくださってることがすごく伝わってきましたので、安心してお願いできましたし、こちらもできる限りのことをしたいなと思いました。

宮村:実際に制作がスタートしたとき、豊田先生をはじめとした原作者サイドの皆さんの作品への愛と、奥田監督の原作愛のぶつかり合いを感じましたね。それが本当にいい意味でのぶつかり合いで、作品にとってかなりプラスになったと思います。原作者サイドの皆さんにご協力いただいて、いろいろと言ってくださるからこそ、私たちアニメサイドが拾っていけるものって、すごくたくさんあるんですよ。

豊田:そう言っていただけて安心しました。

──アニメサイドは、具体的にどんなアニメにしたいと考えられていたのですか?

宮村:音楽面で言うと、まず監督の中でイメージしてるテーマソングがあって、それがロマンチックなピアノのソロ曲なんですね。音楽打ち合わせのときも、作曲家さんにそれを聴いてもらって作っていただきました。キュンとして切ない、美しいものというイメージですね。分かりやすく言うと、韓国ドラマやトレンディドラマみたいな感じかな。

豊田:実は、私もトレンディドラマをちょっと意識して描いているんですよ。

宮村:良かった!じゃあぴったりですね!

豊田:新しい恋愛というより、ちょっとベタなトレンディドラマっぽいほうが面白いかなと思って描いていたので、ピッタリでしたね。

──キャスティングについてもお聞かせください。まず、安達はどんなイメージで探されたのですか?

豊田:普通のサラリーマンであることが一番で、そのイメージに合う人を探していったのですが、小林(千晃)さんの声を聞いたときに「安達はこの人がいい」となりまして。それは私だけじゃなく、もう満場一致でしたね。

宮村:実は安達より先に、黒沢をキャスティングしたんです。というのも、役者さんの年齢感で作品の雰囲気がかなり変わるので、そのバランスとしてどの辺りの黒沢を持ってくるのか、まずそれを決めようとなって。それで黒沢が鈴木(崚汰)さんに決まって、安達は満場一致で小林さんの名前があがり、二人を並べてみたところすごく合うなということで、このキャスティングになりました。

──黒沢役の鈴木さんは、はじめ柘植役でテープオーディションに参加されていたそうですね。

豊田:黒沢でオーディンションに参加された皆さん、本当にイケボでお芝居もお上手だったのですが、たまたま別作品の鈴木さんの声を聞いたらそれがすごく黒沢のイメージに近かったので、スタジオオーディションで黒沢も演じていただきました。

宮村:エリートサラリーマンであるところを、監督はものすごく大事にしていたんですよね。ストーリー上、コメディに振る場合もあるけれど、その中でも育ちの良さと言いますか、上品さを失ってほしくない。それを鈴木さんにお伝えしたら、「それがほしかったんだよ!」というお芝居をバッチリだしてくださりました。

──柘植役の古川慎さんは、どの辺りが決め手となったのでしょうか?

豊田:古川さんは、インテリだけれどちょっとカッコ悪いところもあって、それが可愛いという柘植のイメージにピッタリでした。そして当たり前だけれど、声がいい!(笑) いい声の人がバタバタしているのがすごく可愛いですし、とくにうどんと一緒にいるときがめちゃくちゃ可愛いので、アニメでぜひその可愛さを堪能していただきたいです。

宮村:柘植はコミカルなシーンも多いので、ユーモアのセンスがある方がいいなと考えていました。その点、古川さんはすごく信頼のおける方なので、安心して任せられましたね。

──では、湊役はどのように?

豊田:湊は青年と少年の間にいるキャラクターなので、大人の男過ぎず、子供過ぎない中間の声をイメージしていました。それでオーディションで聴いた佐藤元さんが一番ちょうどいい塩梅の若さで、尚且つ反骨心と言いますか、可愛いだけじゃない表現がみずみずしかったので、「この人がいい!」と希望を出しました。

宮村:オーディションでも可愛らしい感じで作られている方が多かったのですが、原作者サイドは「違います、湊はヤンキーっぽいんです」とおっしゃっていましたものね。佐藤さんはその感じがすごく出ていました。

豊田:湊に関しては、コミックス未収録の話も設定をお伝えして、実はこういう過去が……というものも踏まえた上で演じてくださっています。

──豊田さんはアフレコを実際にご覧になっていかがでしたか?

豊田:シンプルな感想になるのですが、すごく楽しかったです。テストの後、スタッフがいるブースでディスカッションして、それを宮村さんがまとめて声優さんにお伝えして、もう一度やるとイメージ以上のものが返ってくるんですよ。声優さんもすごいのですが、宮村さんの指示が「どう伝えたらこんなドンピシャに伝わるのだろう」というくらい的確でした。

宮村:ありがとうございます。

豊田:一番覚えているのは柘植のセリフに対して、私が「もうちょっと運動神経が悪い感じの喋り方ですね」と、ぼんやりしたことを言ったんですよ。そうしたら宮村さんが「わかりました!」と、古川さんに何かを伝えに行って、もう一度リハをしたら本当にちょっと鈍くさい感じのセリフ回しになっていて。あれは本当にすごかったです!

宮村:それは古川さんのお芝居がすごいんですよ(笑)。『チェリまほ』の現場は、スタッフ側のブースがこんなに白熱することなんてないぞというくらい、皆さんが意見を出してくだりますし、それがいいものに繋がっているなと思います。

豊田:うどんが喉を鳴らすシーンも、猫を飼っている方が「いや、それはちょっと違うな」とこだわられていて。あれだけの人数で真剣に猫のディスカッションをやっているのも、すごく楽しかったです。

宮村:うどんと言えば、音楽打ち合わせのときに「劇判でうどんのテーマを作ってください」とお願いしたら、作曲家さんも猫を飼っていて、めちゃくちゃ乗り気でうどんのテーマを作ってくださったんですよ。柘植と湊のシーンについている曲は、実はそのうどんのテーマから発生した編曲になっているんです。

豊田:すごい! 本編でしっかりと確認してみます!

──安達と黒沢のやりとりでは思わずとキュンとしてしまうセリフや展開も多いですが、実際にアフレコをご覧になってキュンとした部分はありましたか?

豊田:安達が黒沢に好意を寄せられていると分かって、「黒沢が俺のことを好き?」と動揺する小林さんの声の揺らぎが素晴らしかったです。ものすごくキュンキュンしました。初々しいリアクションの中に、ちゃんと30歳男性っぽさもあって、グッときましたね。

宮村:そうした揺らぎをはじめ、小林さんは本当に安達役にピッタリでしたよね。鈴木さんも、黒沢の表には見えない内面の暴走気味な部分が素晴らしかったですし。

豊田:内面がそれなのに、外見はすごくエリート然としているところが面白いですよね。たまに雄みを見せる場面では、鈴木さんの低音のいい声がかなり刺さっていてよかったです。

──宮村さんはディレクションをしないといけないので、キュンとしている暇はなさそうですが……。

宮村:いや、キュンとしまくりですよ。むしろキュンとしなかったら「もう一回!」と言うので(笑)。いろいろなディスカッションを経て、再度やってもらったときにこれぞというのが来た時は、音監席で「ありがとう……ッ!」となっています(笑)。

──アニメ化にあたって、ぜひ注目してほしいシーンやポイントを教えてください。

豊田:とくに楽しみにしているのは、安達と黒沢が2人で出かける回。アニメならでは面白い演出と言いますか、歌がお上手な声優さんだからこその演出になっています。脚本とコンテの段階でかなり面白かったので、早く完成した映像を観たいですね。

宮村:CM前に入るアイキャッチにも注目してみてください。CM前と後で同じ画だけれど隠されているところがあって、CM後はネタが全部見えるという仕掛けになっています。あとはエンディングテーマもぜひ聴いていただきたいですね。

豊田:小林さんと鈴木さんが歌ってくださっているんですよね。以前、『チェリまほ』のアイドルパロをお遊びで描いたことがあるのですが、本当にそれが実現したみたいになりました。

──放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

豊田:皆さんがずっと応援してくださったおかげで、こうしてアニメになりました。本当に感謝しています。応援上映みたいに応援できるラブコメを描きたいと思って、Twitter(現X)で連載していくことを決めた作品なので、TVアニメもぜひリアタイでテレビの前で一緒に応援してくださったら嬉しいです。

宮村:漫画には漫画の良さがあり、アニメではそれとはまた違ったキュンを体験できると思います。原作ファンの皆さまにもぜひアニメを観ていただいて、いっぱいSNSで呟いていただけたら、私もそれをリポストして一緒に楽しみたいと思いますので、よろしくお願いします!

★TVアニメ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」公式サイト(https://cherimaho-anime.com/)では本対談インタビューの全文も公開中です。

TVアニメ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」作品情報

2024年1月10日(水)テレ東ほかにて放送開始!

イントロダクション

累計部数250部突破・実写ドラマ&映画も大ヒットの‟チェリまほ”がついに待望のアニメ化決定!

童貞のまま30歳を迎えた主人公・安達は「触れた人の心が読める魔法」を使えるようになってしまった。

地味な魔法の力を持て余していたある日、ひょんなことから営業部エースのイケメン同期・黒沢の心を読んでしまう。

黒沢の心の中は、なんと安達への恋心でいっぱいで――!?

ちょっと不思議な魔法の力が巻き起こす、“爽やかイケメン”から“30歳拗らせ童貞”へのダダ漏れ好意200%ラブコメディ、開幕!

原作

「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」豊田悠(掲載「ガンガンpixiv」スクウェア・エニックス刊)

スタッフ

監督:奥田佳子
キャラクターデザイン:岸田隆宏
シリーズ構成:金春智子

美術設定:古宮陽子
美術監督:佐藤豪志
色彩設計:中山久美子
撮影監督:久保田 淳
編集:兼重涼子
音響監督:宮村優子
音響効果:小山健二
音響制作:ダックスプロダクション
音楽:長谷川智樹
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ

アニメーション制作:サテライト

キャスト

安達 清 CV.小林千晃
黒沢優一 CV.鈴木崚汰
柘植将人 CV.古川 慎
綿矢 湊 CV.佐藤 元
六角祐太 CV.白井悠介
藤崎 希 CV.小清水亜美
ほか

公式サイト
公式ツイッター(@cherimahoanime)

原作情報

「ガンガンpixiv」(スクウェア・エニックス刊)にて好評連載中
コミックス第1巻~第13巻発売中!
最新14巻2024年3月22日(金)発売予定

(C)豊田悠/SQUARE ENIX・アニメ「チェリまほ」製作委員会
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