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冬アニメ『スナックバス江』玉袋筋太郎&芦名みのる対談

大人のSNS=スナックネットワークサービス? 冬アニメ『スナックバス江』放送開始記念! ナレーションで参加した玉袋筋太郎さん、芦名みのる監督、スナックをこよなく愛するふたりが語り合う

スナックバス江に“呼ばれた”?

──キャストの皆さんはスナックにご縁があったんですか?

芦名:偶然なんですが、実家がスナックで今もやってるとか、閉めちゃったけど、って人もいて。

玉袋:素晴らしいね。呼ばれちゃうわけだよね、そうやって。

芦名:スナック関係に縁がある人で集めたわけじゃないんですよ。でも結果的にスナックにゆかりのある人が揃った。ヒロインの高橋李依さんはスナックに行ったことがないと言ってたので、「じゃあ行くか!」って第1話の収録の前に打ち入りとしてプロデューサーがスナックに行ってくれたんです。取材を兼ねて。そこでみんなが楽しんでくれて、アフレコにスムーズに入れました。

玉袋:一発でロックが解除されるからね、一緒にスナックに行くと。みんなスナックの雰囲気をわかってるとなれば、収録も楽しいだろうね。

芦名:本当はね、夜に収録をしたかったんですよ。そのままスナックに行けるくらいの時間帯に。ただ皆さんお忙しい人たちなので、昼間収録でした。みんな、スナック玉ちゃんにも行きたいと言ってますねえ。

玉袋:ぜひ遊びに来てよ。お待ちしております。うちもそれこそ、実家がスナックだったから、何かに呼ばれて、全日本スナック連盟会長になったんだと思いますよ。

スナックならではの人情

──監督は何がきっかけでスナックにハマったんですか?

玉袋:そうそう、それは気になっていた。

芦名:僕は関西出身なんですけど、当時仲の良かった子の親御さんが大阪の商店街でスナックをやってたんですよ。それをきっかけにスナックに通い始めて。ただ金がなかったから、端っこで静かに飲んでたんだけど……20代の客は珍しいからか、常連さんが「飯喰ったか?」と声をかけてくれるんですよ。気を使って「一応ちょっとは」と返事すると「ガキが気にすんな」って食べさせてくれたり、飲ませてくれたり。

玉袋:良いねぇ! そんなのチェーン店じゃないよ。スナックっていうのは、そういう人情があるからね。

芦名:でも東京に来た時に「スナックがないなぁ」って思った記憶があります。大阪はそれこそ商店街などにあったんですけども。それから少しスナックから離れていたんですが、今でも出張でどこかに行った時にはスナックに行ってました。そして今ですよね。

玉袋:スナックってね、意識しないとどこにあるか発見できないんだよ。日本全国、山間離島まですべてあるのがスナックなんだけど、気づかないやつは気づかない。よく言ってんだけど、日本は八百万神がいろいろなところに宿ってるでしょ。それと同じようにスナックはあるんですよ。でも気づかずにまたいでしまう。でもよく見るとあるんです。

芦名:意識するとあるんですよね。気づいても値段がわからないから、少し入りにくいというのもあるかもしれないけど。

玉袋:例えば宮崎の飲み屋街には一律で飲み放題3000円って場所もあるんだよ。そうすると、1万円持っていたら三軒回れる。スナック同士が手を組んで、街全体を盛り上げていこう、と頑張ってるところもあるからね。そこまで構えずに気軽に入っていいもんなんですよ。

芦名:スナック同士が並んでいて争うイメージがないですね。並んでいるってことは、この店をはしごしてるのかなって。

玉袋:うんうん。いろいろな店があるからね。そういうことを自分の足で調べていくのも楽しいもんよ。チェーン店とかと違って、星がついていないから、実際はどんな店かってわからないじゃない。人によってはハズレって思うかもしれないけど、それすらアタリ。

芦名:行かなきゃわからない。スナックはまさにそうですよね。

玉袋:ネットや本で分かる情報が全てではないから。自分でお気に入りの店をつくって、星をつけていけばいいわけだから。それをどんどんと増やしていけばいい。

──それは玉袋さんが考えるスナックの魅力のひとつですか?

玉袋:うん。若いうちはさ、そんなめんどくせぇのは嫌だよって言うと思うんだよ。アウェイにわざわざ身を馴染ませていくわけだから。でもそれをやると経験値が上がると思うんだよ。

芦名:それが面白いんですよねえ。いまって時代的に、人と接することが苦手という人も増えてると思うんですけど……。

玉袋:うん。でもさ、今はSNSでいろいろな人とコミュニケーションを取ってるわけじゃない。

芦名:ですね。ソーシャルネットワークによるコミュニケーション。

玉袋:スナックはいうなればスナックネットワークのサービスだよね。そっちのSNSもあるよ、と。通いなれたところができたら、知らない業種の人とも友だちになれたり、話を聞けたりするわけじゃない。

──人と人とのつながりが密にある。

玉袋:そう、それが良い。しかも大概、そこにいる人達っていろいろな経験を積んできた人たちばかりだから、なんでも話を聞いてくれるわけよ。「最近尿酸値が上がっちゃって」とかさ、病気の話とかもできるしね。

芦名:僕もよく痛風の話をします(笑)。

玉袋:問診してもらえるからね(笑)。

(C)フォビドゥン澁川/集英社・「スナックバス江」常連一同
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