「復讐」の物語ではなく、仲間に支えられながら前進していく「開拓」の物語――肩書を覆すギャップが強いふたりに注目! 冬アニメ『最強タンクの迷宮攻略』ルード役・笠間淳さん&ニン役・本渡楓さんインタビュー
ルードが女性として一番意識しているのはニン!? もどかしいふたりの関係性について言及!
――ニンがルードへアタックをする場面がありますが、ふたりの関係性についてどのように感じましたか?
笠間:ルードが女性として一番意識しているのはニンだと思います。ただ彼にはなすべきことがあるし、不器用だからそこへ邁進していかないといけないんですよね。多分ですが、ふたりとも「恋愛なんて知ったことか!」と、恋に生きるタイプでは全くないので、あまり進展しそうにないかな~。
でも個人的には、そんなもどかしいふたりのこれからがめちゃくちゃ気になります。1つでもタガが外れたら、ルードの性格的にどうなるんだろうと。お芝居をしているときも、本渡さんが絶妙なところでエロを仕掛けてくるので、いつかは落ちるんじゃないでしょうか。
本渡:ちょこちょこ仕掛けさせてもらっています(笑)。
笠間:そのもどかしいバランスって彼らとしてはかなり辛いと思うんです。だけど、見ているこちら側としては「いいぞ! もっとやれ」って思いながら楽しませていただいています(笑)。
ただ演者としては、この空気感をどのように視聴者へ伝えるか、「お互いにもっと攻めればいいのに」と感じてもらうにはどうすればいいのかすごく悩みました。
――ふたりの関係性は演じるにあたって悩まれたとのことですが、掛け合いする際に大切にされたことはありますか?
本渡:「もっと仕掛けてほしい」といったディレクションをいただいたので、ルードへの好意とエロさを出しました(笑)。ニンは素直な性格なので、そこもありのままにいこうと。
――それを受けた笠間さんはたじろぐ感じで?
笠間:息を呑むなどの細かな反応を少年のように演じました。ルードは、女性に慣れてないというか、甘酸っぱい雰囲気に慣れてないんです。だから、大人の対応ではなく、どこかトーンが高くなってしまうような、年上のお姉さんに魅了された少年のような反応を出させてもらいました。
――また、PVが公開されていますが、ご覧になった率直な感想をお聞かせください。
本渡:原画に色がつき動く様子を見て、放送が間近なんだと感じて嬉しかったです。PVでは、ニンの可愛らしい顔やシリアスな表情などが描かれていて、今後アフレコする上での手がかりを得ることができました。
笠間:とてもダイナミックな映像ができていると思いました。戦闘シーンや緊迫したシーンは僕らのお芝居はもちろん、画や音楽が合わさって出来上がるんですけど、スタッフさんたちが死に物狂いで頑張っていまして。おかげで1つのアニメ作品としてすごくかっこよく仕上げていただきました。ぜひ、多くの方に見てもらいたいです。
ルードのパーティーに参加するなら笠間さんはツインタンクを熱望! 本渡さんは夢を叶えられるあのジョブ……!?
――ルードは、どんな願いも叶えるとされる秘宝を見つけ出し、最愛の妹・マニシアの病気を治すために迷宮に挑みます。もし、おふたりが秘宝を手に入れられたら、どんな願いを叶えたいですか?
笠間:分身ができるようになりたいかな。たくさん仕事ができるし(笑)。ひとりに戻ったとき、各自で得た経験が全部自分に反映されると、なおのこといいですね。
――確かに、そんなことができるようになりたいです……! 本渡さんはいかがですか?
本渡:魔法使いになりたい、はずるいですか?
笠間:いいんじゃない。魔法使いになって、どんな魔法を使いたいの?
本渡:空を飛びたいんです。ずっと夢だったので……。あとは、瞬間移動とかもいいですよね。「ちょっと旅行するか」みたいな軽い気持ちで、九州に行ったりしたいな。あと、食べても太らないスキルや一瞬でお風呂上がりの乾いた状態になれる能力もほしいです。
――もうひとつ作品にちなんだことをお聞きします。もし、ルードのパーティーに参加するとしたら、どのジョブを選びますか?
笠間:RPGのジョブとしては、アタッカーの格闘士が一番好きなんです。だけど、このパーティーに参加するなら、ルードとツインタンクを組みたいですね。明るく前向きな彼と前線を支えるなんて胸熱な展開だと思いませんか?
――男としては憧れますね! 本渡さんはどんなジョブを?
本渡:空を飛べるなら魔法使いがいいです。
笠間:やっぱりそれなんだ(笑)。
本渡:他だと和服を着た剣士をやってみたいです。こういうタイプのキャラクターがすごく好きで。
笠間:似合いそう!
本渡:髪型はポニーテールでお願いします!
――改めて、本作の見どころについてお聞かせください。
笠間:迷宮を攻略していく過程や白熱したバトルシーンはもちろん、やはりキャラクター一人一人に注目して見てもらいたいです。
主人公のルードについて細かく描かれるのはある意味当然ではあると思うんですけど、他のキャラクターが抱える悩みやバックボーンにもちゃんとフォーカスされていて、感情移入してしまうんです。それこそニンは、冒険をする様々な動機や想いを抱いているわけで。そしてルードと出会って変わってからは、その変わった自分と向き合うという……。
そんな癖がありながらも、愛すべきキャラクターがたくさん登場します。ぜひ注目して見ていただいたら、面白いんじゃないかなと思います。
本渡:笠間さんがおっしゃったように本当に個性豊かなキャラクターばかりなのですが、中にはずるかったり、情けなかったりとあまりポジティブではない子もいます。ただ、そんなキャラクターたちにすごく人間味を感じますし、そういう要素は自分にも当てはまるなと自分自身を振り返るきっかけにもなりました。
タイトルからはファンタジー要素が多いように思えますが、人間ドラマとして見ていただけるシーンもあるので、そこが魅力のひとつかと思います。
――最後に放送を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
笠間:原作ファンのみなさんが思い描いていたキャラクターの声や雰囲気を作ってお届けしたいと思います。TVアニメでも愛していただけるよう頑張りますので、よろしくお願いします。
本渡:登場するキャラクターはみんなすごい尖り方をしています。そんな彼らと出会うことで、自分の信念や守りたい人のことを思い出せるんじゃないかなと思いますので、ぜひご覧ください。
[取材・文・撮影/嶋脇]
『最強タンクの迷宮攻略~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~』作品情報
あらすじ
それはどんな願いも叶えるとされる秘宝を見つけ出し、最愛の妹・マニシアの病気を治すため――。
しかし勇者の横暴により、ルードはパーティーを追放されてしまう。その理由はルードの〝使えないスキル〟とされたが……。
故郷への帰還中、助けた少女により、ルードの未知なるスキルが判明。
それはとてつもない強力なスキルだった!
【最高値の外皮9999】と【唯一無二のスキル】を駆使した最強タンク・ルードの冒険譚――。ここに開幕!
キャスト
(C)木嶋隆太・イマジカインフォス・如月命/SQUARE ENIX・「最強タンクの迷宮攻略」製作委員会