冬アニメ『戦国妖狐』先行上映会で和服姿の斉藤壮馬さん、高田憂希さん、木村良平さんら声優陣がトークショーを開催|作品愛あふれる熱いフィルムからキャラたちの縁や生き様を体感してほしい
収録は朝から絶叫&汗だくの熱演の2人に高田さんがケア!? 木村さんが絶対に許せないキャラとは?
第一部の収録は人数を絞って行われていたため、斉藤さんと高田さんと木村さんの3人一緒で収録することが多く、また午前中からの収録で叫んだり、呼吸も苦しくなるほど白熱した本番なのに、休憩はまったり穏やかだったとのこと。
そして汗だくになりながら魂の叫びを続ける斉藤さんと木村さんに、高田さんからノドあめのプレゼントも。特に斉藤さんはテストから全力なので、心配になった木村さんから少し抑えたらと声をかけたほど。
でも斉藤さんは、気を抜けないほどの原作の熱量のため、テストからリスペクトを込めて全力でやらなくてはと感じていたそう。収録時の絵からアクションシーンの描き込みがすごいらしく、キャスト陣にとって心地よいテンポ感だったようだ。
ここで斉藤さんからお客さんへ原作を読んでいるかどうかを尋ねると原作ファンの方が多いが、アニメで初めてという方も多い様子。斉藤さんは未読の方に原作コミックを勧めつつ、11月から発売されている新装版も購入済で、大切すぎてずっとなでているという奇行(?)ぶりを明かすと、思わず首を傾げる高田さんと木村さん(笑)。でも木村さんも、アニメを見たら必ず原作に触れたくなるはず、と納得しつつコメント。
そしてスクリーンにキャラクターの人物相関図が映し出されると、真介と因縁のある烈深を「アイツだけは許せない」と冗談交じりに怒りを表す木村さん、それはネタバレ!と注意する斉藤さんの関係もおもしろい。相関図から気になるキャラを挙げることになり、高田さんは、くずのはの名前を、斉藤さんは推しキャラとして道錬を、木村さんは灼岩への想い入れが大きいそうで、あとは第二部の主人公となる千夜を挙げました。
また、第一部の敵役として登場する野禅も、好きな人は好きそうなキャラクターだと思うが、声がいい(CV.津田健次郎さん)のが気に入らないらしく…(笑)。斉藤さんが口にした「推しキャラが多い作品は名作ぞろい」説が正しいのかは、実際にオンエアを見て確認するしかない!?
好きなシーンは迅火の精霊転化と、第一部のラスト。作品愛あふれる熱いフィルムからキャラたちの縁や生き様を体感してほしい
原作のお気に入りシーンは? の質問に、高田さんは迅火の精霊転化(せいれいてんげ)シーンを挙げ、美しさとかわいさを兼ね備えていて初見の時は衝撃的だったそう。
精霊転化の際、たまが迅火に血を与えるシーンは少し漏らす吐息にこだわったとのこと。また迅火も色っぽい声を出すシーンがあり、高田さんはとても勉強になったそう。一体どんなシーンなのか、第一部に登場するらしいので期待しましょう。
斉藤さんはコミカルなシーンも水上先生作品の魅力の1つで、例として転がり落ちてくる真介を迅火が足で留めるシーンをピックアップ。そして第一部の最後にはすごく心が動されたと話す斉藤さんに同意する高田さんと木村さん。木村さんは、真介は一番悔しい想いをしているキャラなので、ずっと見守り続けることで共感できる瞬間があるはずなので、そこをぜひ見てほしいと。
ステージ上で記念撮影タイムでは、セッティングの間に木村さんから、新キャラが登場するたび、そのキャストに飯田音響監督が設定や読み仮名を丁寧にレクチャーしているというこぼれ話も披露。カメラマンからキャラらしいポーズを求められた斉藤さんは、スタッフに迅火が作中で持っている五行杖があるか尋ねるも、あるはずもなく(笑)。
最後のあいさつでは、作品やお芝居について語り合いたくなるほど胸が熱くなる作品であり、その熱量はそのままフィルムになるはずという声や、この日の上映後に起きた拍手は忘れられないという声、いろいろな縁や熱い生き様を描いたアニメなので一緒に体感してほしいなど、キャスト3人の熱い作品愛あふれるコメントで上映会は幕を閉じました。
キャスト3人の魂をこれほど震わせるアニメは見ないわけにはいかないと思わせてくれた上映会でした。
『戦国妖狐』作品情報
あらすじ
時は永禄七年(1564年)、人の営みの傍らに闇(かたわら)と呼ばれる魑魅魍魎・妖怪変化たちが息づく戦国時代。齢200年を生きる人間好きの妖狐・たまと、縁あって義姉弟となった、人間嫌いの仙道(仙術使い)の少年・迅火は「世直し姉弟」を名乗り、人に仇なす闇・障怪(さわり)退治の旅をしていた。旅の最中、障怪退治を生業とする僧兵集団・断怪衆(だんがいしゅう)と関わった姉弟は、彼らが障怪に対抗するため、人と闇を人為的に融合した存在・霊力強化改造人間を擁していることを知る。人と闇を辱める所業に、義憤の念に駆られたたまと迅火は、その行いを糾すため、武者修行中の自称浪人・兵頭真介と、断怪衆から脱走した霊力強化改造人間の少女・灼岩と共に、断怪衆総本山へと乗り込む。姉弟たちと敵対する形となった断怪衆は、その討伐のため「闇喰い人」を自称する剣士・雷堂斬蔵と、霊力強化改造人間の精鋭・四獣将を差し向ける。
キャスト
迅火:斉藤壮馬
たま:高田憂希
真介:木村良平
灼岩:黒沢ともよ
千夜:七海ひろき
月湖:内田真礼
なう:豊崎愛生
神雲:乃村健次
道錬:稲田徹
烈深:宮城一貴
山の神:高垣彩陽
りんず:鈴木愛奈
野禅:津田健次郎
くずのは:ゆかな
雷堂斬蔵:東地宏樹