朝ノ瑠璃さんによる1stワンマンライブ「謳歌爛漫(おうからんまん)」公式レポートが到着! 1日2公演で新曲も含めた全38曲を完全熱唱
2023年11月1日(水)に、メジャー1stアルバム「百歌繚乱」をリリースした声優・忍者系VTuberの朝ノ瑠璃さん。
このたび、2024年1月7日(日)にVeats Shibuyaで開催された自身初となるワンマンライブ「謳歌爛漫(おうからんまん)」の公式レポートが到着しました!
本ライブでは、昼と夜でセットリストを一部変更しており、「百歌繚乱」の楽曲に加え、2023年の5月からスタートした和風ロックアレンジのカバー曲12曲の中から8曲を披露。2公演あわせて、新曲も含めた全38曲を完全熱唱し、会場・配信観覧のファンを魅了しました。
さらに、「百歌繚乱」収録楽曲のカラオケDAMでの配信が決定。1月18日(木)より「泡沫夢幻」「Outsider」の配信が開始となります。
朝ノ瑠璃1stワンマンライブ「謳歌爛漫」公式レポート
2024年1月7日、声優・忍者系VTuber朝ノ瑠璃のライブ『謳歌爛漫』がVeats Shibuyaにて開催された。
2018年5月にVTuberとしてデビューして以来、さまざまな動画・配信を通して人気を集めると、2021年11月からは声優事務所・クロコダイル〉に所属し、アニメ作品/舞台作品などにもキャスティングされ、活動の幅を広げてきた。
そんななか、2023年11月1日にビクターエンタテインメントからファーストアルバム『百歌繚乱』をリリースし、メジャーデビューを果たした。
彼女自身が改めて自分自身の魅力を表現し直す。そのような角度から生まれた楽曲たちを初めて披露する、しかも昼・夕に渡る二部公演となる自身初のワンマン公演を敢行する。いわば彼女にとって"挑戦の舞台"であった。
そんな彼女の挑戦は、「刻印」から始まった。新作アルバムを中心にした内容が忍者というコンセプトを活かした和風ロックだったこともあり、終始アグレッシヴかつ躍動感あるサウンドを響かせることになった。
そんなサウンドに合わせるように、朝ノ本人のパフォーマンスは躍動感に溢れるものだった。高低差あるメロディを安定感あるボーカルで歌っていくのはもちろん、大型スクリーンに映し出された彼女は、右に左に歩き回って観客に手を振り煽っていく。
右手にマイクを持ち、左手で拳を突き上げれば、徐々に観客の合いの手も重なっていく。「紫電一閃」「トモシビライズ」までの序盤3曲で、彼女は会場の空気を掌握し、間違いなく自分のモノにしてしまったのだ。
その後も安定感ある歌唱を披露しながら、左右に歩きまわり、体を激しく揺らし、クルリと一回転、そしてジャンプしてみせる。彼女のライブを配信画面でしか見たことがないであろうファンとしても、その機敏な動きとダイナミックさに驚かされたはずだ。
ライブの途中、彼女と親交が深い劇団GAIA_crewの面々が加わったオリジナル演劇がスタートするサプライズもあった。そのなかで歌われた「おかえり」は、VTuberとして活動してきた彼女を知る者ならば、ファンならずとも心動かされる内容であった。
ふだんの紫をメインにした忍者衣装から、黒と赤、白と紫と色合いが変わっていくなど、朝ノ自身の衣装やルックスがコロコロと変わっていったのも印象的。また彼女のファーストライブを楽しみにしていたファンの熱量は高く、声援・合いの手・コール&レスポンスに至るまで活気良い。
ファンの手厚い声援や熱気にたびたび驚いていた朝ノだったが、そんなファンの熱を受け取り自身のボーカルをよりギアをあげ、にこやかな笑顔とともに情熱的な歌唱をいくつもみせてくれた。
本編が終了するやいなや、ファンはすぐにアンコールを呼ぶ合唱を始め、朝ノも数分もせずにアンコールにこたえて舞台に戻ってきた。この日がファーストライブとは思えぬほど大いにもりあがった遠因は、彼女の素晴らしいパフォーマンスだけでなく、彼女を応援するファンとの結びつきが随所に顔をのぞかせたからに他ならない。
アンコール時には、ファーストライブが終わってしまうことへの名残惜しさを口にしつつも、「またどこかで皆と会える場所を絶対に作ります!」と早くも次回公演へ向けての前向きな気持ちをハッキリと口にしていた。
最後の楽曲「メロディア」では、彼女を応援してきたファン、親交のあるVTuberや声優、スタッフが笑顔で手をふる映像が流れ、万感の思いを込めた歌唱を披露。昼夜二部公演の最後まで、彼女はエネルギッシュなパフォーマンスを見せてくれたのだった。
この日のライブ、"忍者系VTuber""和風ロック"ということを意識してか、随所に日本的なイメージが差し込まれていた。野に咲く花、飛び回る蝶々、しんしんと降る細雪、風に舞う花弁など、彼女と和風をつなげる映像美として描かれていた。
また自身初のソロライブということもあり、エネルギッシュなパフォーマンスで観客の心を掴んでいたのは記した通りだが、本人の美麗なルックス、ボーカルの安定感、ダンスの一つ一つからは美しさを感じる瞬間も多々あった。
風に吹かれてもなんのその。決して折れることのない芯の強さに、美しさや淑やかさをも宿すその様。日本語ではそれを「嫋やかさ(たおやかさ)」と記すことがあるわけだが、この日の朝ノ瑠璃は自身の嫋やかなる一面を見せてくれたのだ。
ともあれ、ファーストアルバム収録曲と和風アレンジなカバー曲、そこにオリジナル演劇を加えたファーストライブ『謳歌爛漫』は、VTuberとしてだけでなく、声優、舞台俳優、そしてシンガーとしての朝ノ瑠璃を表現した公演内容であった。
活動のフィールドを少しずつ広げる朝ノ瑠璃は、今年一年をかけて縦横無尽に活躍していくはず。その号砲を鳴らす最高のライブとなった。
[ライター:草野 虹]
朝ノ瑠璃 1stワンマンライブ『謳歌爛漫』公演概要
日時:2024年1月7日 (日)
【昼公演-日輪-】開場:11:00 開演:12:00
【夜公演-月光-】開場:16:00 開演:17:00
会場:Veats Shibuya
オンライン:PIA LIVE STREAM
チケットぴあ販売(オフライン)
海外配信向けチケット販売
※2024/01/14(日) 20:00までチケット購入可能
※2024/01/14(日) 23:59までアーカイブ視聴可能
カラオケ配信情報
「泡沫夢幻」「Outsider」カラオケDAMで1月18日より順次配信開始。1月23日より全国で歌唱可能
機種:LIVEDAM Ai, LIVEDAM STADIUM