ビジネス教材としてのアニメ『BEYBLADE X』(ベイブレード エックス)|チーム「ズーガニック」と万獣キングに学ぶチームマネジメント術
テレ東系列にて絶賛放送中のアニメ『BEYBLADE X』(ベイブレード エックス)。
先日放送された主人公たちチーム「ペルソナ」のプロデビュー戦。対戦相手のチーム「ズーガニック」を見て驚きました。
リーダーである万獣(まんじゅう)キングのチームメイトへの細やかな気配り、信頼、失敗へのフォローなど、ビジネス書に載っていてもおかしくないくらいに見事なチームマネジメント。
「チームマネジメントとは何ぞや?」
それをベイブレードから学べる日が来るとは思いもしませんでした。
そこで今回は筆者の最推しチーム「ズーガニック」の魅力を、チームマネジメントというビジネス目線からご紹介したいと思います。
※この記事は第8話までのネタバレを含みます
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チーム「ズーガニック」とは?
まずは今回の記事でピックアップするチーム「ズーガニック」をご紹介。
チーム「ズーガニック」はその名の通り動物をモチーフにしたベイブレードを使用するチームで、アニメには第5話「いざXタワー」から第8話「仮面と獅子王」に登場。主人公たち以上に個性的なメンバーで構成されています。
万獣キング
チーム「ズーガニック」のリーダー。一人称は我(われ)。
王を自称する傲岸不遜なキャラクター……と思いきや、巧みなチームマネジメント術でメンバーはおろか視聴者のハートも捉えて離さないその姿、正に獅子王。
使用ベイブレード:レオンクロー5-60P
チョー・パン
可愛い見た目と裏腹に、ランチャーが軋むほどの剛力の持ち主というギャップ萌え枠。
「頑張ってみるヨー」といった語尾に特徴のある喋り方をするが、国籍など詳細は不明。歩くよりも億長トグロの肩に乗りがち。
使用ベイブレード:ライノホーン3-80S
億長トグロ
万獣キングを脇から支え、チョー・パンを(物理的に)背負う人。
見た目や紹介文から卑怯な作戦を使いそうな印象だが、実際には姑息な手段は使わず、まっとうな心理戦を仕掛けるタイプのブレーダー。みんなに優しいお兄さん。
使用ベイブレード:ヴァイパーテイル5-80O
チーム「ズーガニック」に学ぶマネジメント術①:失敗した時のフォロー
アニメ『BEYBLADE X』では誰もがXタワーの頂点を目指して日々ベイバトルを繰り広げています。
ベイバトルは3人1組で戦うのが基本ルール。それ故に一人ひとりの勝敗がチーム成績に大きく影響します。
そうなると当然ですがファーストバトルは、その後の流れを決める意味でもプレッシャーがかかるのものになります。しかし、チーム「ズーガニック」とチーム「ペルソナ」の試合では、億長トグロは率先して先鋒に立候補。
七色マルチに対して試合前から得意の心理戦を仕掛けていますが、一枚上手をいく七色マルチに翻弄されて惜しくも負けてしまいます。
黒星スタートの責任を感じて落ち込む億長トグロに対して、万獣キングは叱責などはせずに労いの言葉をかけます。
「作戦は見事であった。相手がそれを凌駕しただけだ。さらに腕を磨かねばな」
「王である我とて、お前と同じく完璧ではない。精進せよ」
試合の勝敗だけにこだわるのではなく、得意の心理戦を仕掛けた心意気や果敢にチャレンジした姿勢を誉めつつ、足りないところは指摘する。たとえ作戦が失敗に終わったとしても、その失敗自体が前向きなチャレンジであれば適切に評価し、それでもトグロが落ち込んでいれば「キング自身も完璧な人間ではない(=失敗しない人など存在しない)」ことを諭して心のケアも行う。
なぜ万獣キングがメンバーから慕われているのかわかる場面でした。