冬アニメ『俺だけレベルアップな件』連載インタビュー:音楽・オープニングテーマ「LEveL」担当 澤野弘之さん|アニメとリンクするような部分もありながら言葉の響きとして、サウンドに勢いが出るように考えながら作っていきました
『ピッコマ BEST OF 2019』マンガ部門第1位を受賞した人気SMARTOON(縦読み電子マンガ)『俺だけレベルアップな件』が待望のアニメ化が実現! 2024年1月から好評放送中!
先日放送された3話では、目を覚ました旬がいたのは病院のベッド。他のハンターがダンジョンに入り、旬を見つけた時には神殿や神像があった形跡が残されていなかったと知らされてがく然とする旬。
そして頭上に、メッセージウィンドウが浮かんでいることに気付く。旬は気絶する前に現れたメッセージウィンドウであることを思い出しつつ、そこから出されるクエストをクリアしていく。
ある日、デイリークエストを未完了のままタイムリミットを迎えると、ペナルティとして巨大ムカデがいる砂漠へ転移される旬。何とかペナルティ終了の4時間を逃げ切って、現実世界に戻って来た旬は、デイリークエストに励み、クリアするごとに能力値が上がっていくことを知る。
そしてインスタントダンジョン攻略のミッションを受けて、意を決して潜入するとゴブリン三体と遭遇し、何とか撃退するも、鋼鉄の牙を持つライカンが襲い掛かって来た。武器がない丸腰状態の旬がこの危機をどう乗り越えるのか?
そんな『俺だけレベルアップな件』のアニメ化を記念して、インタビュー連載をお送りしています。
今回は数々の実写やアニメの音楽を手掛けるほか、2014年より始動のボーカルソロプロジェクト、SawanoHiroyuki[nZk]も展開している澤野弘之さん。本作では音楽担当に加え、SawanoHiroyuki[nZk]:TOMORROW X TOGETHERとしてオープニングテーマを担当しています。1月24日にリリースされる「LEveL」についてと、サウンドトラックの制作についてご紹介いただきました。
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本作のサントラは海外のサウンドトラック的なアプローチを押し出して
――『俺だけレベルアップな件』の原作や資料などを読んで感じた印象と魅力を感じた点、たくさんの人を引き付ける理由など、お聞かせください。
澤野弘之さん(以下、澤野):ダークな世界観と主人公が活躍していくというところに魅力を感じました。主人公が強くなっていくというストーリーは、国や性別、年齢を問わずに誰もが憧れると思いますし、敵との戦闘におけるアクションだったり、キャラクター性も面白いと思います。
音楽的にも自分が普段意識している海外のサウンドトラック的なアプローチを押し出していけるかなと思いました。
――アニメの映像をご覧になった感想をお聞かせください。
澤野:映像の迫力だったりスピード感であったり、物語により引き込まれるような映像になっていると思いました。この迫力が、今後音楽とどのように合わさっていくのか、楽しみです。