冬アニメ『俺だけレベルアップな件』連載インタビュー:水篠 旬役 坂 泰斗さん|旬が決して諦めず、常に自分の限界に挑み続ける姿から発せられる熱量が1番の魅力
『ピッコマ BEST OF 2019』マンガ部門第1位を受賞した人気SMARTOON(縦読み電子マンガ)『俺だけレベルアップな件』が待望のアニメ化! 2024年1月から好評放送中!
先日放送された5話では、入院中に絶え間ないトレーニングと、デイリーミッションをクリアしていくことで、攻撃レベルだけではなく、肉体も鍛えていった旬。退院し、家に戻った旬は生活費を稼ぐために、C級ダンジョン攻略を目指すパーティに参加する。
数合わせとして参加したのは旬と大企業の御曹司である諸菱賢太。攻撃隊の6人のハンターは、昆虫タイプのモンスターと遭遇するもチームワークを見せて撃退。更にダンジョンを進んでいくと眠っている巨大グモのボスモンスターと大量のマナ鉱石を発見する一同。マナ鉱石を運び出す装備を取りに行くと言い残してボスの部屋から立ち去った攻撃隊の6人は、旬と賢太を裏切り出入口をふさいでしまう。
罠にハマったことに気付いた旬と賢太に、ゆっくりと近づいてくる巨大グモ。戦う決意を固める旬と賢太の運命はいかに?
『俺だけレベルアップな件』のアニメ化を記念して、インタビュー連載をお送りしています。今回ご登場いただくのは、主人公の水篠 旬役を演じている坂 泰斗さんです。5話を振り返った感想やここまでで印象的なシーン、お気に入りキャラ、今後の見どころなど語っていただきました
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5話ラストの巨大グモに立ち向かうシーンに旬の芯にある一面が見えた
――放送されたばかりの5話を振り返った感想と印象深かったシーンを教えてください。
水篠 旬役 坂 泰斗さん(以下、坂):4話で初めてレベルアップをした旬に、精神的だけではなく肉体的にも変化が見れるのがこの5話ではないかと思います。
印象的なシーンは、ラストのボスに立ち向かうシーンです。強くなって驕っている訳ではなく、冷静に実力差があることを把握した上で敢えて厳しい戦いに身を投じるという彼の芯にある一面が見えたシーンだなと感じました。
――『俺だけレベルアップな件』の原作や資料などを読んで感じた印象と魅力を感じた点、たくさんの人を引き付ける理由など、お聞かせください。
坂:キャラクター達や迫力の戦闘描写、シビアで不平等な世界観など、全ての要素が魅力的だと思うのですが、やはり主人公である水篠旬という人間が泥まみれになりながらも決して諦めず、常に自分の限界に挑み続ける姿から発せられる熱量がこの作品の1番の魅力なのではないかなと感じています。
収録では旬の成長に合わせて姿勢やマイクの高さの調整も!?
――演じる旬の印象と、魅力を感じる点や似ている点をお聞かせください。
坂:自分の意思とは関係なく強さが決められる世界で、「最弱」になってしまう。ハンターになる事で家族を養えるという希望を徹底的に否定され、強くなりたいという気持ちはあるものの、周りの環境によって押しくるめられてしまう、そんな不条理に対する憤り、諦め、虚しさなど、決して綺麗ではない感情をうちに秘めたとても人間らしいキャラクターだと感じています。そんな彼が、「チャンス」を手に入れてから見せる強さへの渇望や泥臭さがとても魅力的だなと僕は感じています。
――演じる時に意識された点やキャラを構築していく中で参考になったり、印象深かったディレクションもあれば合わせて教えてください
坂:しゃべり方や言葉の強弱でキャラクターを表現しようという意識はなく、その場その場で感じたこと、生まれた感情をそのまましゃべるようにしています。旬が何を感じて、何を考えているのかをモノローグで伝えるためにも、そのまましゃべることがとても大切だと考えています。
――収録や休憩時の裏話や印象深ったことをお聞かせください。
坂:本作は旬が徐々に成長をしていき、見た目的にも変化が起きています。その変化を音で表現するために、旬の成長に合わせて僕自身の収録中の姿勢も変化させていて、その都度マイクの高さを変えていただき収録をしました。