ふたりがプリキュアになるまで――「最初は信じられない気持ちでした」 わんだふるな軌跡「わんだふるぷりきゅあ!」キュアワンダフル/犬飼こむぎ役・長縄まりあさん×キュアフレンディ/犬飼いろは役・種﨑敦美さんインタビュー
プリキュアシリーズ21作目となる「わんだふるぷりきゅあ!」(略称:わんぷり)が、2024年2月4日(日)よりABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネットで放送中です。
モチーフはみんなが大好きな『動物』。テーマは『動物も人も、みんな友達になれる!』。キーワードは「みんな なかよし!わんだふる~!」。動物と人が仲良く暮らす街・アニマルタウンを舞台に、犬と飼い主、猫と飼い主など、動物と人の間に紡がれる深い絆を描いた、新たなプリキュアの物語です。
今回は、キュアワンダフル/犬飼こむぎ役・長縄まりあさん、キュアフレンディ/犬飼いろは役・種﨑敦美さんにお話をうかがいました。
最初は「信じられない気持ちでした」
――改めて、本作への出演が決まったときのお気持ちをお聞かせ下さい。
長縄:最初は、自分がプリキュアになれるなんて信じられませんでした。「本当になれるんだ!」「現実なんだ!」と思ってから自覚が芽生えて。今は一生懸命頑張るしかないという想いでいっぱいです。
――『プリキュア』オーディションの合格は事務所からサプライズで聞くことが多いそうですが、長縄さんはどうでしたか?
長縄:サプライズでうかがいました(笑)。また、種﨑さんがいろはちゃん役と聞いたときは、「種﨑さんならどんなお芝居をしても受け止めてくれる!」と。
種﨑:(笑)
長縄:安心感と頼もしさでいっぱいで。ご一緒できることになりとても嬉しかったです。
種﨑:恐縮です……。
――種﨑さんは昨年公開された『映画プリキュアオールスターズF』でプーカ役も務めていらっしゃいました。いろは役が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?
種﨑:ほぼ同じ時期に決まったので、サプライズでうかがった時も「ほ、本当ですか!? いいんですか!」というリアクションをとってしまいました。嬉しいけど、「本当に良いんですか?」というか……信じられない気持ちで、その瞬間はあまり実感がありませんでした。
アフレコ収録やキャスト発表などがはじまり、少しずつ実感を伴ってはきたのですが、それでもどこか信じられない気持ちがあって。でも、昨日1話を見させていただいたんです。
キャラクターの声や画に色がついた映像を見て「私はプリキュアなんだ。これから毎週、この作品を作っていけるんだ」と思うことができて。大号泣しました。
そして、いよいよ来週から放送がはじまるんだなって。
――放送目前に実感が生まれて、いろんな感情が生まれたのですね。
種﨑:『映画プリキュアオールスターズF』で『プリキュア』シリーズを作ってきたキャストの方々とご一緒させていただき、アフレコ現場で皆さん同士の絆を感じまして……。これから私たちも毎週の放送を通してこの絆を築けていけると思うと、とても嬉しくなりました。
――『映画プリキュアオールスターズF』はそうそうたるメンバーが揃っていましたよね。
種﨑:同じチームの方たちからは、阿吽の呼吸を感じるんですよ。例えば、同じシリーズに出演されていた方々が、別々の収録だったにも関わらず、アドリブで同じ間違いをしていたことがあって。「ここまで息が合うのか!」と驚きました。他にもそう感じた瞬間がたくさんあって。長い期間をかけて一緒に作品を作るというのはこういうことなのかと思いましたね。
映画に参加できて本当に良かったです。この気持ちを抱いて収録に臨めるのは大きいなって思います。
長縄:今のお話を聞いて、後輩プリキュアとして私も頑張りたいと思いました……!
――先日行われた「全プリキュア20Th Anniversary LIVE!」はご覧になりましたか?
種﨑:見ました! 20年分の想いや熱量を感じました。
長縄:いちファンとしては、「『プリキュア』がある時代に生まれてよかった」と思うくらい、特別な思いがありました。20年も続いている作品の初代から現代まで全員が登場するイベントやライブを見られたり、足を運べたりすることは、とても素敵だなと。「生きてて良かった」と思ってしまいました。すごかったですね。
――本当に。いろいろな人たちがバトンを繋いできたということを改めて感じましたよね。バトンを受け取るっていう意味では、おふたりにはどういうお気持ちがあったんでしょうか?
長縄:「ひろがるスカイ!プリキュア」第50話(最終話)に、バトンタッチという形で出演させていただいていて。すごく緊張しました。毎週放送してきたキャストの皆さんにとって最終回はすごく大切で、そこに足を踏み入れさせていただけることは嬉しかったのですが、やはり緊張も混ざっていました。
ですが、アフレコ現場でみなさんが温かく迎え入れてくださって、差し入れやメッセージまでいただきました。また、スカイさん(関根明良さん)からは、長いお手紙もいただいて。先輩ヒーローとはスカイさんのことだなと思いながら、いただいた手紙を読みました。号泣してしまいました。
収録ブースに入る瞬間に、ここまで積み上げてきた皆さんの独特の空気感があって。現場から帰る時には皆でトンネルを作ってくれたんです。
種﨑:へえ! すごい!
長縄:「これから頑張って」と声を掛けてくださって。「とても温かく、こんな素敵な雰囲気があっていいんですか!」と感動しました。先輩ヒーローたちの姿を目の当たりにして、自分もいつかこんな雰囲気を作れるヒーロー、プリキュアになりたいですし、今後プリキュアになった子たちに勇気を与えられる存在になれたらと思います。
――関根さんも「デリシャスパーティ♡プリキュア」の最終回に参加した際にトンネルを作ってもらって嬉しかったとおっしゃっていたのいたので、もしかしたら継承されているかもしれないですね。
長縄:そうですね。つながっていると思います。