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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
2024年4月より放送開始のテレビアニメ『忘却バッテリー』(原作・みかわ絵子先生)。記憶喪失の主人公という今までの野球漫画にないユニークな設定が特徴で、癖のある個性豊かなキャラクターたちやギャグとシリアスの絶妙なバランスなどが魅力の作品です。
山田太郎(やまだたろう)は、派手なプレーはないものの堅実な実力の持ち主。温厚な常識人で本作の語り手でもあります。
本稿では、山田太郎の情報を一挙にご紹介。性格や人柄、野球の強さに加え、今後の注目シーンなどをまとめて解説します。
※本記事にはネタバレが含まれます。
本作の語り手兼ツッコミ役。中学時代には弱小シニアでプレーしており、清峰・要バッテリーと対戦し、心を折られた経験を持つ。飛びぬけた才能はないものの、真面目に練習を重ねてきた選手。温厚な性格の常識人であり、癖の強いチームメイトたちからは厚い信頼を寄せられている。名前はドカベン好きの父から付けられた。
学校学年:小手指高校1年生
ポジション:捕手(キャッチャー)→一塁手(ファースト)
投打:右投右打
身長:164cm
誕生日:3月3日
兄弟:弟
血液型:O型
出身:秋津シニア
温厚で常識人なTHE普通の子である山田。人当たりが良く相手に安心感を与える人柄で、記憶喪失で野球素人になってしまった要に優しくレクチャーしたり、チームメイトの練習にも根気よく付き合ったりと、チーム全体を支えています。そのため、チームメイトたちから非常に厚い信頼を寄せられています。
野球の上手い人への尊敬の念が強く、当初入るつもりのなかった野球部に入った理由も、天才投手・清峰に誘われて断れなかったから。智将・要圭には強い憧れも抱いており、名前を覚えられていたと知っただけで泣いて喜ぶ姿を見せています。名前はドカベン好きの父親に悪ふざけでつけられたというちょっと可哀そうな境遇の持ち主。
表には出さないものの、心の中ではチームメイトたちにキレッキレのツッコミをしており、視聴者の気持ちを代弁してくれる存在でもあります。物語の語り手としての役割も担っており、野球用語の解説などもしてくれるため、視聴者にとってもありがたい存在です。
人徳が高じて2年生ではなんと主将に大抜擢! それまで主将をやっていた先輩の鈴木から指名され、同級生たちからの後押しもあって、引き受けることを決意したようです。
山田は派手なプレーこそないものの、真面目に練習に取り組んできたことがわかる堅実な実力者です。その安定感のある腕前は智将・要圭含め山田より野球の上手いチームメイトたちにも認められています。
藤堂がイップス克服のためにワンバウンド送球を練習する際、野球の経験の浅い部員ではなかなか捕れなかった球を、上手に捕球してみせる山田。彼のおかげで藤堂はワンバン送球をモノにし、イップスを克服することができました。
際立った才能はなくとも、彼の確かな実力は小手指野球部に欠かせない戦力となっています。
シニア時代は捕手だった山田。小手指高校ではそのポジションを要へ譲り、一塁手へ転向します。「ヘボだった」と自分では言いながらも思い入れのあるポジションであることは間違いありません。
しかし、自分が野球を辞めるきっかけになった清峰・要バッテリーの活躍を心底期待していること、野手たちの魂のこもった球を捕れるのは誇らしいという胸の内を明かし、一塁手としての再スタートを決意するのでした。
小手指野球部にとって初めての夏の大会。初参加ながら3回戦まで勝ち上がった小手指の相手は、春の大会でベスト16となり上り調子の星明学園です。
星明学園2点リードで迎えた5回裏小手指の攻撃。ツーアウト満塁のチャンスで打席は山田に回ってきます。ビッグチャンスの場面で緊張する山田でしたが、この試合未だノーヒットの自分は見くびられていると予想。
読み通りの甘い球を山田はしっかり捉え、ライト方向に大きく飛ばします。その大きな当たりで走者は一掃! 逆転に成功した小手指は、勢いそのままに3回戦を突破したのでした。
こちらのシーンは、要と藤堂の「ウチのヤマちゃんをナメんじゃねェ‼」という台詞がとても印象的。チームメイトからの厚い信頼とそれに応えるような山田の活躍に胸が熱くなります。
星明学園に勝利した小手指は、4回戦で東京No.1の強豪校・帝徳高校と対戦することに。当然相手は守備も攻撃もトップクラスの選手ばかり。小手指は、気を緩めたら一気に攻め込まれてしまう緊張感のある戦いを強いられます。
他の学校相手では通用していた藤堂のワンバン送球も、帝徳相手ではなかなかアウトが取れません。そんな中試合は中盤に差し掛かり、帝徳の1点リードで帝徳の攻撃に。
先頭打者が打った球は藤堂の元へ。これ以上点はやれないと思いながらもイップスの不安がある藤堂は極限状態の中、一瞬にして様々な思いや不安、記憶が交錯します。そんな彼の目に映ったのは「絶対に捕る!」という気概に満ちた山田の姿でした。
藤堂は無心で山田に送球。その球は地面につくことなく山田のミットに吸い込まれ、藤堂はイップスを完全に克服します。
プロですら克服は困難だと言われるイップス。それを大舞台で克服したのは藤堂と山田の信頼関係があってこそ。藤堂自身の強さはもちろんですが、山田の功績も間違いなく大きいと言えるでしょう。
山田太郎を演じるのは梶裕貴さん。1985年9月3日生まれ、東京都出身。出演作品は『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役をはじめ、『七つの大罪』のメリオダス役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。
個性的なチームメイトに囲まれて一見普通に見える山田太郎ですが、人望を集める人柄の良さはチーム随一! 確かな実力と人徳で山田太郎が小手指野球部を支えます。
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。