音楽
ReoNa、5年間の軌跡|ReoNa5th anniversary スペシャルインタビュー第1回

ReoNa5th anniversaryを迎えたReoNaがこれまでの軌跡を楽曲と共に振り返る|5周年&クラウドファンディング開催記念インタビュー第1回

アーティストデビュー5周年というひとつの節目を迎えたReoNaさんは、19歳の少女から25歳の大人の女性となった。初めてインタビューした時の、彼女の言葉は未だに覚えている。

「死ぬまで歌い続けてやろうって気持ちがあります。私、お歌が無くなったら他にできることってないんです」。

何者でもない少女が歌ってきた名前のついていない絶望が、ザラザラした痛みに一対一で寄り添う『HUMAN』になるまで。

アニメイトタイムズでは、クラウドファンディングサービス「ソレオス」にて、ReoNaさんが5年間にリリースしたCDの衣装姿をデフォルメ化したラバーフィギュアの製作プロジェクトが2024年4月1日18時00分より開始することを記念して、これまでの作品を手に取りながら、歌に人生を掛けてきた、彼女のその生き様と覚悟を全3回のインタビューで振り返る。

第1回のインタビューでは、この5周年を振り返りつつ、“初期”ReoNaと言える2作「SWEET HURT」「forget-me-not」について語り合った。

 

 

お歌を歌って生きていきたい、そう願い続けて。

――5周年を振り返ってみて、いちばん思い出に残っていることというと?

ReoNaさん(以下、ReoNa):こういったインタビューやファンの方からいただくコメントや写真などで、自分の道のりを振り返るきっかけをいただいているんです。そうやって思い出した時に浮かんだのは、右も左も分からなかった、デビュー当時のことです。

当時はまだ10代ということもあって、とにかくがむしゃらでした。初めて店舗を回らせていただいたり、初めてインタビューがあったり、初めてのツアー、初めてのワンマン……初めてだらけだった当初のことを思い出しました。

それこそ、その道筋を、写真を見返すととても新鮮な気持ちになりました。5年も経っているのに、鮮烈に記憶に残っていることがあって。

ReoNaとしてのソロデビューが決まって、神崎エルザ starring ReoNaとして世に名前を出してもらって、初めて人前に立ったのが “AVATAR”(2018.7.25(wed)マイナビBLITZ赤坂 神崎エルザ starring ReoNa ✕ ReoNa Special Live “AVATAR”)というイベントでした。私がペタペタ会場入りしている姿だったり、物販の様子だったりを収めた動画を見せてくださって。

私は一つひとつ、クリアしていくつもりで走ってきたけれど、振り返るとすごい道のりを歩んできたんだなと思いました。そうした出来事を自分の中にしまい込むつもりで生きていたけれど、写真や動画を見直すと、こんなにもありありと、鮮明に残っているんだなと。

 

 

――この5年間の苦労、と聞いて思い出すことはありますか。

ReoNa:逆に大変じゃなかったことのほうがないというか。経験していないことって未だにこんなにもこの世に残っているんだ、行ったことのない場所ってこんなにもいっぱいあるんだって思います。

お歌を歌って生きていきたい、大好きなアニメに携わりたい、といった憧れを抱えてきて、やっとそれが叶って。周りの人にとっての当たり前が、私にとっての当たり前じゃないことが多かったので、それこそ走り出した当初は知ったかぶって後から調べていたことも多かったんです。

――背伸びをしていた感覚というか。

ReoNa:背伸び、していましたね。そもそもアニメの主題歌が89秒というところから、知っているふりをしながら吸収していきました。

――今は等身大でいられていますか。

ReoNa:今も多分背伸びしているところがあります。そこを一つひとつ、今度はどう周りを頼って、どう吸収していこう、と。それは今後の壁にもなるんだろうなと思っています。

 

 

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