『僕の心のヤバイやつ』第2期 連載インタビュー最終回:市川京太郎役・堀江 瞬さん✕山田杏奈役・羊宮妃那さん|皆さんの心の中で、これからもキャラクターたちが生き続けてくれたら
テレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠・BS朝日・CSテレ朝チャンネル1にて放送されてきたTVアニメ『僕の心のヤバイやつ』第2期が最終回を迎えました。
桜井のりお先生が『マンガクロス』(秋田書店)で連載中の『僕の心のヤバイやつ』は、SNSを中心に人気を集め、コミックス累計発行部数400万部を突破中の話題作です。アニメイトタイムズでは第1期に引き続き連載インタビューを実施してきました。連載最終回に再び登場してくれたのは、市川京太郎役・堀江 瞬さん、山田杏奈役・羊宮妃那さんのおふたり。第2期アフレコの終了直後に、率直な気持ちをうかがいました。
本連載インタビューも、本記事で最終回となります。記事を楽しみにしてくださっていた皆さま、ありがとうございました。改めて振り返って、キャストの皆さんの思いに触れていただけたら嬉しいです。
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最終回を終えて「涙が溢れました」
――第2期アフレコが終了した現在の感想をお聞かせください。
山田杏奈役・羊宮妃那さん(以下、羊宮):私は涙が溢れてしまいました……。オーディションを受ける時から思い入れのある作品だったので、終わってしまうことへの悲しみがありました。作品だけじゃなく、作品に携わる皆さまの温かさにたくさん触れさせてもらっていたので。社会人になってからお別れをすることってあまりないことではあるのですが、そのお別れが来てしまうと、やっぱり寂しい気持ちでいっぱいになります。
――どのあたりのタイミングで「寂しいな」と実感されたんでしょう?
羊宮:アフレコ前から我慢をずっとしていたんですけど、アフレコが終了した時に「終わっちゃったんだ……」という気持ちになって。皆さんに挨拶に行くときに涙が溢れてしまいましたね。
――堀江さんはいかがですか。
市川京太郎役・堀江 瞬さん:僕も「終わってしまったな」という寂しさがあります。ただ、アフレコ中は視聴者の皆さんにアニメが届くのはまだまだ先というタイミングだったので、終わってもなかなか気が抜けなくて「まだ続いているんだぞ」って。収録はもうありませんが、常に緊張感を持っていました。この緊張感はオンエアが終わるまでは続くと思います。だからまだ予断は許さないぞって気持ちです。
――最終回アフレコ後、堀江さんから羊宮さんやキャストの皆さんに何かお話されたことも?
堀江:したっけ?(笑)
羊宮:いえ(笑)。収録後の打ち上げがあったんですよ。だから(泣いている羊宮さんの姿を見て)「いやいや、これから打ち上げがあるからね!」って。和やかなムードの中で、皆さんと一緒に会場に向かわせてもらった感じで。
堀江:打ち上げの話をすると、最後に「キャストから一人ひとりご挨拶を!」という場面があったんです。それが、皆さんめちゃくちゃユーモアを交えてて……。
――わああ! それは良いなぁ……。
堀江:めっちゃすごかったですよ。自分の役のお話と作品全体の感想を踏まえつつも、絶対にひと笑いあるっていう(笑)。すごい練り込んでお話されていて。
羊宮:そうなんですよ! もう本当にすごくて!
――それは順番的に堀江さんがトリ、その前が羊宮さんになるんです?
堀江:その予定でした。キャスト陣の半分くらい来たところで「あ、ちょっとこれマズイ」と。皆さんのユーモアに敵わないと思ったので、「羊宮ちゃん、羊宮ちゃん。これ、僕らふたりでやらない?」と提案しました。
羊宮:(笑)。本当にありがたかったです。助かりました。
堀江:このプレッシャーに耐えられないから、一人ひとりは無理だと。
羊宮:お芝居の面でも「やはりすごい先輩方だな。プロの方々なんだな」と常々思っていたのですが、まさかここにきて、いつもと違う皆さんを見ているような感覚になりました(笑)。「これってお金払うイベントだったっけ……?」と思うくらい、完成度の高いご挨拶ばかりで、本当にすごいの一言に尽きます。
――どのような挨拶があったんですか?
羊宮:トップバッターが(ナンパイ役の)島﨑信長さんでした。
堀江:信長さんからガッとギアが入って、皆さんも「これはひと笑い起こすムードだな」ってなったんだと思います。僕らは最後ってわかっていたので「絶対スベる、絶対スベる」「何を言おう」とそわそわしていました。
――おふたりの挨拶はどのような内容に……。
堀江:なんの笑いもない、ただただ普通の真面目な挨拶しました! 僕の場合はですけど、ピュアな感じを出すことでユーモアから逃げるという(笑)。「これからのふたりをよろしくお願いいたします」みたいな。
羊宮:私はオウム返しで一緒に逃げました(笑)。堀江さんが言ってくださった言葉に対して「そうですね」と。
堀江:笑いは笑いでも「微笑ましいベクトルの笑いに持っていくしかない!」と思ってその方向にしました。
羊宮:その節はありがとうございました。
堀江:こちらこそありがとうございます。
――スタッフの方々もご挨拶があったのですか?
羊宮:そうですね。赤城監督や、小沼音響監督さんから挨拶がありました。
堀江:桜井(のりお)先生はお恥ずかしいとのことで、なかったです。
――『僕ヤバ』第1期アフレコがはじまった頃はコロナ禍の最中だったと思うのですが、なんだかコロナ禍が明けたことも感じさせますね。
堀江:確かに、言われてみれば久しぶりの打ち上げでしたね。「懐かしい!」って楽しくなってしまって。酔っ払っちゃいました。
――連載インタビューを通しても感じていたのですが、皆さん本当に仲がいいですよね。お互いのお芝居に対するリスペクトがあって。
堀江:振り返ると優しい人しかいなかったなと。
羊宮:わかります。