春アニメ『死神坊ちゃんと黒メイド(第3期)』放送直前!坊ちゃん役・花江夏樹さん×アリス役・真野あゆみさんインタビュー|「きっと、最後に二人の姿を見れてよかったなと思っていただけるはず」【連載第1回】
「サンデーうぇぶり」にて連載された、累計発行部数180万部突破の人気作『死神坊ちゃんと黒メイド』(著者:イノウエ)。本作のTVアニメ第3期が、2024年4月より放送スタートします。
“触れたものを死なせてしまう”という呪いをかけられ、森の中でひっそりと暮らす貴族の坊ちゃん。第2期では坊ちゃんに呪いをかけたのが、かつて最強と恐れられていた魔女・シャーデーであったことが判明しました。第3期では、物語の完結までが描かれます。
アニメイトタイムズでは、第2期に続き、本作の連載インタビューを実施! 第1回は、坊ちゃん役・花江夏樹さんと彼のもとで働くメイドのアリス役・真野あゆみさんに、それぞれのキャラクターの成長を振り返ってもらいつつ、第3期の見どころについてお聞きしました!
坊ちゃんは頼りがいがでてきました
――ここまでの物語を経て、それぞれの演じるキャラクターの印象は変化していますか?
坊ちゃん役・花江夏樹さん(以下、花江):坊ちゃんは、呪いを受け入れて前向きに解決していこうとする姿勢が見られるようになったと感じています。第1期の頃はネガティブで、どこか頼りなさもありました。そこから色々な人と出会い、たくさんの経験をしたことで頼りがいがでてきて。第3期ではそんな坊ちゃんの成長が見て分かるんです。最初の頃とはだいぶ印象が変わりました。
アリス役・真野あゆみさん(以下、真野):アリスはどんどん感情を見せるようになってきたと思います。最初の頃のアリスは常に冷静で、あたふたしている坊ちゃんを微笑ましく見ているという印象がありました。ただ、坊ちゃんに救われた過去が明らかとなり、坊ちゃんへの愛情が確かなものということが分かって。坊ちゃんのストレートな思いを受けて、赤面するなんて姿も見られるようになりました。第3期では、母親のシャロンが本格的に登場し、アリスが今まではしなかった表情も見せますので、楽しみにしていてください。
――そういった成長については、演じるうえでも意識していましたか?
花江:意識的にというよりかは物語に合わせて自然と変わっている、という感じですね。回を経るごとに、台本上から坊ちゃんのか細さみたいなものを感じることがあまりなくなりました。坊ちゃんの成長が物語で描かれているので、それに合わせて芝居も自然と変化していると思います。
真野:私も同じく、自然と変化していったと思っています。アリスは色々なことを経験して、たくさんの人と出会ったことで、心のふり幅が少しずつ増えていきました。そのなかで、発する言葉もちょっと感情的になることもあって。今までは「坊ちゃんが幸せになればいい」という気持ちが強かった彼女が、第3期では「私はこうしたいんです」と自分の気持ちを伝えるようにまでなりました。そういった彼女の変化に合わせて、自然とお芝居も変わった気がします。
――お互いが演じるキャラクターの印象についても教えてください。
花江:アリスは表情や佇まいから何を考えているか分からない、本心をどこに置いているのか分からないことがあって。最初は「ちょっと怖いかも」という印象がありました。
真野:確かに、こんな女性がいたら最初はちょっと怖いですよね(笑)。
花江:ただ、女子会をしたときなど、坊ちゃんがいないところでは彼への確かな愛情を出しているんですよね。照れ隠しでもあるのかなと思いつつ、そういう坊ちゃんへの愛情を感じる点とミステリアスなところが彼女の魅力かなと思っています。
真野:私、坊ちゃんの好きなところがあり過ぎて(笑)。元々真っすぐで純粋ではありましたが、先ほど花江さんがおっしゃっていたように、第1期の頃はネガティブという印象もあって。そこから友達ができて、周りの大切さにも気付いていき、呪われていることに対してポジティブな考えをできるようになっていきました。坊ちゃんの成長を見ていると、「アリスがこの人を好きになってよかったな」と心から思います。坊ちゃんは本当に素敵な方ですね!